ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

13日の金曜日だったけど

2009-03-14 01:43:18 | Weblog
猫に宗教は無いし、飼い主も無宗教、
という事で、ジョージィ君の去勢手術をしてもらった。
今回の予約は三度目の正直どころか四度目で、
やっと無事修了となった。
「術前」の血液検査は12月末にしてもらったのに、
最初の予定だった新年早々、2匹とも手術予定日の数日前から
1週間以上も下痢になってしまい、仕方なく延期した。

次の2月初めの予約日に連れって行ったものの、
ジョージィ君には心雑音があるという診断で
ポージィ君しか手術出来なかった。
その後、2週間お薬をのんで改善したので
再度ジョージィ君の予約を入れたものの、
当日また心雑音が出ているとの診断で、今度は大学病院へ…。
去勢手術の麻酔程度なら問題ないとのお墨付きをもらってから
やっと今日、手術にこぎつけた。

最初の予定から2か月半も過ぎてしまった。
この2ヶ月半の違いは大きかった。
まず、この間にマーキングの癖がついてしまった事。
それから、数日前からさかりの声?というのか、
夜中に「うにゃにゃうおおおおぉぉぉ~~~ん!」
と叫ぶようにまでなってしまったのだ。
マーキングは去勢後、8割くらいは無くなるらしいが
どうなんだろう? 大丈夫なのかな?

夕方、疲れた様子で病院から帰ってきて
夜中の今もずっと寝ているジョージィ君。
でも、玄関から家に入って5分くらいの間に
すかさず2ヶ所にマーキングしていたみたいなんだよね。
まだホルモンのバランスが変わっていないから
仕方ないんだろうけど、とにかく被害物が多くて…。
先日はスキャナの上にもかけられてしまった。
スキャナにまでペットシーツが被せてある家って
そうそうないでしょう。

でもジョージィ君は、ポージィ君の時のしょんぼり具合に
比べたら、帰宅後もまだ元気があった方かも知れない。
ひと通りうろうろしてから、ゴハンを2~3口だけ食べた。
放心状態で固まっていて食べ物にも無反応だったポージィ君より
少しは安心できる様子に思えた。

ポージィ君の手術の日に、ジョージィ君は一生懸命探してくれて
「おばさん、ポージィがいないんだよ」
と、心配で眠る事も出来なかったらしいのに
ポージィときたら正反対だった。

よく眠るわ、ねずみのおもちゃをしつこくひっぱり回すわで、
普段となんら変わりなく過ごしていた。
「ポージィ君、今日はジョージィは病院に行ってるからね」
と言っても「誰それ?」という顔をされた。
おい、おい。あんたがいつも一緒に遊んでる相手でしょう?
「君が眠くなった時に無理矢理狭いベッドに入っていっても
 いつも舐めてくれる相棒じゃない」
「え? そんなのいた?」
「じゃ、誰に舐めてもらってんの?」
「…さあ? おばさん?」
「あたしゃ舐めてないよ!」
(ああ自分勝手で無情な猫だのぅ…)

ジョージィ君は病院では看護婦さんが
「え、もう?」と思うほど、麻酔から早く覚醒したそうだ。
はっきり目が覚めてからは、シャーっと怒っていたらしい。
あの温厚なジョージィ君がシャー?
今まで一度も見た事がないので顔さえ想像できなかった。

気管支拡張剤はあと1週間は今までと同じ量を服用して、
その後の1週間を半量にしてから中止する事になった。
そしてそれで呼吸がまた速くなるようなら再度服用。
呼吸に関してはこんな感じで今後も様子をみていく。

でも実は去勢手術は無事に終わったのに、
またひとつ問題を見つけてしまった。
今日、ジョージィ君が帰宅後にマーキングしたのが
何気なく置いたままだった要らないポスターの上だった。
たまたま印刷の色の濃い部分の上に少量のおしっこがされており、
すこし乾き始めたところを発見したので、
キラキラした砂のような物が良くみえた。
パールの入ったマニュキアを薄く溶いたようなキラキラ。

…ダメじゃん。
たぶんストルバイト結晶だ。
一時的にストレスで出来たものだろうか。
それとも生後9ヶ月で、もうストルバイト体質?
今後はおしっこのPHも気をつけて見ていく事にしなければ…。

ポンちゃん、ありがとう

2009-03-08 22:35:49 | Weblog
一周忌の今日、思いつく言葉は

「ありがとう」

ただもう、それだけ。

今日だけじゃなくて、この一年間毎日ポンちゃんを思って、
そして口から出る言葉はいつも
「ポンちゃん、ありがとうね」だった。

おばさんのところに来てくれて、ありがとう。
毎日かわいい姿で和ませてくれて、ありがとう。
いつも見つめてくれていて、ありがとう。
愛嬌のある行動で楽しませてくれて、ありがとう。
悲しい時は慰めてくれて、ありがとう。
16年近くも一緒にいてくれて、ありがとう。
今も見守っていてくれて、ありがとう。

ポンちゃん大好き と ポンちゃんありがとう で
過ぎていったような一年だった。

昨夜はブログに掲載した写真を一通り眺めていたら、
夜中にひとりでニヤニヤするやら、涙が出るやらで…。
でも、ブログをやっていて本当に良かったと思った。
自分で書いた文章とは言え、心の中だけに留めておくよりは
こうやって振り返って読んで出来事を鮮明に思い出す事ができるし、
面倒くさがりの私は、ブログをやっていなかったら、
写真すらあまり撮っておかなかったんじゃないかと思えた。
そして今日の記事に掲載する写真を選びながら、
もう写真は増えないんだ…と今さらながら実感した。

今日はポンちゃんが好きだった(と思える)黄色系のお花を
何種類も混ぜて買ってきて、写真立ての横に飾ってみた。
ラナンキュラス、スイトピー、フリージア、
チューリップ、菜の花、そしてかすみ草。
ポンちゃんなら、前足でチョイチョイとつついて反応を見てから
鼻を近づけて匂いを嗅いでいるに違いない。
そんな手つき、顔の近づけ方まで、はっきりと思い出せる。

ポンちゃんも遠くからおばさんの事をじっと見ていたけど、
おばさんの方も相当なストーカーだったのかも知れないね。

大学病院 初めて受診

2009-03-07 01:49:24 | Weblog
大雨の中、ジョージィ君の入った重いキャリーを抱えて
大学付属動物医療センターという所に初めて行って来た。
完全予約制なので、待ち合い室は思ったよりもすいていて
今日は循環器の診察日のため、患畜さんは犬ばかりだった。

受付で簡単な書類に記入してから、
「カルテを作りますので」と言われて待つ事10分。
30歳前後とおぼしき女性の先生に診察室に呼ばれ、
今までの経緯などを詳しく聞かれてから、
これからやる検査を説明された。
血液検査、レントゲン、エコー、心電図をとるので
約1時間ほどかかるという事だった。
いったんジョージィ君をキャリーから出して
その診察室では体重(4.35kg)だけ計ると、
「お預かりします」と、奧に連れていってしまった。

飼い主が入れない奧の診察室(検査室?)に
色んな機材があるらしかった。
ドアが一部分だけ10センチ幅くらいで
ガラスになっている部分から、
4~5人の白衣の人が診察台に横になっているジョージィ君を
取り囲んでいるのが見えた。

すぐにさっきの人より格上らしき男性の先生が出てきて
「今日、担当する○○です。ジョージィちゃんは
 エコーというのをやるんですが、胸にジェルを塗るので
 毛玉にならないように一部分剃ってもいいですか?」
と聞きにきた。
「全然かまいません」と答えると、また奧に戻って行き、
約1時間後に今度はこの先生に診察室に呼ばれた。

先生の前のイスに腰掛けると開口一番、
「まず結論から言います。手術出来ます」
と言われたので面食らった。
私 「え? 手術出来るような症状なんですか」
  (赤ちゃんの時の血管が残っているとか…かな?)
先生「はい、出来ますよ。大丈夫です」
私 「どんな手術なんですか?」
  (うひゃ~、お金がかかりそうだがや)
先生「は? 去勢手術ですよね?」
私 「あ。そうです、そうです」
  (なんだ、去勢手術の事だったのか。ほっ)

という訳で、心臓に関しては若干肥大しているものの、
肥大型心筋症予備軍といった感じで
今すぐにどうこうというほどの状態ではないとの事だった。
先生と一緒にエコーの画像も見せてもらい、血流は正常、
心電図も問題なかった。
話を聞く間、私の後ろの壁沿いに獣医科の学生さんらしき
若い女の子三人が立って、ずっと一緒に聞いていた。

では、心雑音や速い呼吸はどこからくるのかと言うと、
まず心雑音のように聞こえるのは、
心拍と呼吸のリズムがピッタリ合った時に、
肺の音がかすかに聞こえているのだという事だった。
レントゲン写真では気管支のところどころに白い影があり、
気管支炎の症状がある事がわかる。
ただ、レントゲンでは断面の画像になってしまうので
実際には内側の面に広く炎症が広がっていても
どの程度なのかはわからないという事だった。
人間で言うと喘息持ちのような状態に例えられるとも
言っていた。
幸い、今のジョージィ君は咳などの症状はないので
去勢手術までは状態維持のために気管支拡張剤をのんで、
その後は徐々に減らしてみる。
減らして状態が悪くなるなら、お薬を続けるし、
お薬ナシでも大丈夫なようならそのまま生活する、
との診断だった。

帰りがけに、アリアンツの保険金請求書の疾病名の欄に
先生が書いてくれた病名も「気管支炎」。
(50%補償でも保険に入っていて良かった~。)
肺か心臓かと言われていたジョージィ君だったが
問題は肺だった。
気管支炎とプラス、レントゲン写真では
肺もかすかに白っぽいので要注意らしい。

今後、心臓の肥大を見るためにも
年に1回くらいは検査を受けるように勧められた。
でも大学病院、高い~っ。
行けるかどうかわからないっ。
アリアンツの保険を70%補償プランにしておけば
良かったと後悔した。

ジョージィ君は約3時間半の外出を終えて帰宅後、
ゴハンをお出しすると、いつものように元気に食べて
病院の事はすぐに忘れてくれたようだった(ホントか?)。
ただ、ジェルを塗られた後、拭かれたらしき胸もとが
気になるらしく、そこをさかんに舐め舐め。
夜にはそれもおさまったので、もう大丈夫かな。

この頃、日に1~2ヶ所は必ずマーキングされてしまって
困っていたが、来週末に手術できる事になって
被害物もなくなるだろうか。
精密検査にも行こうかどうしようかと迷っていたけれど、
今のジョージィ君の状態が把握出来た事で安心できたし、
今後何に気をつけていけば良いのかもわかって
結果的に良かったと思う。

やっぱり手術出来なかった

2009-03-02 00:08:57 | Weblog
今日あたり、予定では去勢手術後回復して
元気になったジョージィ君の様子を
書いているはずだったのだが……。

実は、ジョージィ君やっぱり手術できませんでした。

木曜日の夜から絶食させて、予定通り金曜日の朝一で
病院には連れて行ったものの、
「念のため、もう一度だけ丁寧に心音を聞かせて」
という先生の言葉で、2~3分聴診器をあてられた。
「う~ん、やっぱり心雑音があるね。
 すごくかすかな音だけど、
 心臓の上の部分から聞こえてます。
 この間より肺の音が静かになったので
 良く聞こえるようになったのかも知れない」
という事で、結果は
「これでは今日は手術出来ません」
という事だった。

麻酔をかける事によって、手術そのものは出来ても
心臓の状態が現在より悪くなってしまう可能性がある事と、
手術中にそのまま……という可能性もゼロではない事から
やらない方が良いという事だった。

予想できる状態としては、
赤ちゃんの時にあって、普通は自然に消えるはずの
脇道のような血管が残っている事や、
心臓弁膜の狭窄が考えられるそうだ。
先生と一緒に猫の医学書を見せてもらったら、
弁の狭窄は猫では2000匹に1匹と言われている症例だった。
宝くじなら高額当選だったかも知れない。

とにかく精密検査で状態をはっきり把握しない事には
治療も出来ない、治療しない状態では去勢手術もできない、
という事で、相談の結果、大学病院の心臓専門の先生に
診ていただく事になった。
その場で電話予約をしてもらい、今週金曜日に受診する予定だ。
幸い、車で30分以内で行ける場所で、朝の2番の予約なので
待ち時間さえ伸びなければ、それほどのストレスにならずに
行って来られるかも知れない。

先日からジョージィ君のスプレー行為と思われる行動が
本格化してきて、机の上のメモ用紙、
置きっぱなしにしておいた段ボール箱、
ぬいでおいた半天などが被害にあっている。
心臓(または肺)の状態を確認して対処して
去勢手術が出来るようにしないと本猫もつらいだろう…
という状況だ。

かかりつけの先生は、心臓病の場合、症状が重ければ
こんなに大きくなる前に亡くなってしまう事が多いし、
ジョージィ君の場合、普通よりも太っているくらいなので
お薬で維持していける程度かも知れないと言っていた。

ただ、2月初めの最初に手術予定だった日には
体重が4.7kgだったのに対して、
その日から2週間気管支拡張剤を服用した後には
食べている量は変わらないのに
体重が4.4kgになり、300gも減っていた。

気管支拡張剤のネオフィリンというお薬には
気管を拡張する作用の他に、強心作用、利尿作用もあり、
体を浮腫ませていた水分が出たのではないか
という先生の予想だった。
確かに子猫にしてはブクブクした体の触り心地だったので
「ジョージィ君、運動しないとねぇ~」
なんて言っていたのに、浮腫だったとは。

私自身、心臓病に関しては何の知識もなく、
今の時点では本猫の状態も詳しくわからないので、
とにかく大学病院で調べていただいて
その結果で今後の事を考えていく事になる。

先週の金曜日は何気なく予約しておいたら、仏滅だった。
今度、大学病院に行く日は何気なく予約したら大安だった。
古い人間なのでこういう事が気になるが、
ちゃんと調べて、重い心臓病でない事がわかったら
それが一番だ。
今のジョージィ君は外見的には苦しそうなところは全くなく、
ポージィ君のごはんまで分けてもらっているくらいなので、
このまま穏やかに長生きしてもらわないと。

***  ***  ****

ところで画像は、先日momoちゃんの飼い主の
やんちゃひめさんにいただいた手作りの肉球パン。
実際の大きさは大人の手のひらよりも大きい。
指の部分に小豆の漉し餡、手の平にさつまいも餡の
2種類の餡が入ってました。
もうおいしくて、おいしくて、食べ始めたら、
中身の見える写真を取り忘れる勢いで
ばあや、りんごと一緒にいただいてしまいました。
やんちゃひめさん、ありがとうございました。