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28日の欧州株はギリシャが6.9%高、スペインが2%を超える下落も他は様子見

2012-05-29 06:50:03 | Weblog
28日の欧州株式市場 2012年05月29日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT813903020120528
<ロンドン株式市場>
 ほぼ変わらずで終了。ユーロ圏に対する先行き不透明感から、取引終盤にかけ、上げ幅を縮小した。
 米市場祝日で休場となったことから、商いは薄く、値が振れる展開となった。
 トレーダーは、ユーロ圏を取り巻く不透明性から、上値を追うよりも利益を確定する動きが広がったと指摘した。この日は、スペイン銀行をめぐる懸念から、スペイン国債利回 りは上昇し、ユーロは2年ぶり安値に向け下落した。
 フォックス・デイビーズ・キャピタルの株式販売ディレクター、オリバー・スタンズフィールド氏は「買いサイドの大半が強気というより弱気になっている」と指摘。「夏や五 輪を控え、今後数カ月、かなりの薄商いとなることも懸念されている」とした。
 鉱山株がこの日の上昇分の大半を占めた。世界最大の金属消費国である中国が追加景気刺激策を実施するとの期待に押し上げられた。
 リオ・ティント、アントファガスタ、ベダンタ、カザキミスは いずれも1.5─2.2%値を上げた。
 アウトソーシング企業のキャピタは2.8%高。UBSが同社の投資判断を「 ニュートラル」から「バイ」に引き上げたことが好感された。
 タロー・オイルも2.7%高。ケニアの採掘油田に関する明るいニュースが材料視された。 
 欧州株式市場は薄商いのなか、小反落。相場は一時上昇していたものの、スペイン銀をめぐる懸念が再燃するなか、値を消す展開となった。
 FTSEユーロファースト300種指数は0.96ポイント(0.10%)安の984.01。
 ギリシャの世論調査が、緊縮財政策を掲げる政党が支持をわずかに拡大し、6月17日の再選挙で政権樹立に必要な定数確保が可能な水準となったことを受け、同指数は一時、993.21まで上昇した。
 DJユーロSTOXX50種指数は13.95ポイント(0.65%)安 の2147.92。
 複数の欧州市場が祝日で休場だったことから、商いは薄かった。 
 スペインIBEXの下げが目立ち、2.2%安。サンタンデールやBBVAなどの銀行株が売られ、全体を圧迫した。同国の銀行救済コスト拡大がセンチメントを悪化させている。
 スペイン政府筋はこの日、当局がバンキアの資本増強に向け、同行の株式と引き換えに政府債発行を通じた公的資金投入を行う可能性があると明らかにした。同行は 先週、政府に対し190億ユーロ(240億ドル)の資金支援を要請した。
 バンキアは13.4%安で終了。一時26.75%急落する場面もあった。
 一方、ギリシャ株価指数は約7%高で終了。緊縮派への支持拡大を示す世論調査の結果を受け、ギリシャのユーロ離脱やそれに伴うユーロ圏への影響をめぐる懸念が後退
した。ただ、長期筋は引き続き、様子見姿勢を維持するとみられる。

英中銀の現在の政策は適切、IMFの利下げ提言を否定 2012年05月29日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT813901220120528
 イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のブロードベント委員は28日、国際通貨基金(IMF)が提言した利下げの検討に対し、企業支援に寄与せず、むしろ銀行融資が細る可能性があるとし、否定的な立場を示した。
 国際通貨基金(IMF)は前週発表した英経済に関する年次報告書で、英中銀に、景気低迷の長期化回避に向け、利下げあるいは民間企業の債券などを含む資産買い入れ拡大を提言していた。
 ブロードベント委員は、現在の英中銀の政策スタンスは適切とし、昨年10月に追加利下げを検討したうえで、利下げの代わりに英国債の買い入れ拡大を決めたと説明。講演後の質疑応答で「(IMFの提言を実施することが)適切だとは考えていない。昨年10月頃協議し、資産買い入れの拡大を決めた。現段階で政策の刺激効果は、明らかに十分だと言える」と述べた。
 現在0.5%としている政策金利を0.25%ポイント引き下げても、大半の企業にとって大差はなく、むしろ銀行の利鞘が低下し融資がさらに減少するリスクがあるとの認識を示した。
 融資促進に向け銀行が保有する英国債を買い上げる案についても否定的な立場を表明。量的緩和の効果は、活動がほとんど停止している銀行融資ではなく、利回りの低下にあるとした。
 また、ユーロ圏崩壊への懸念が企業の投資計画に及ぼす影響に言及。テールリスク(発生確率は小さいものの生じると大きな損失が生じるリスク)への懸念は、投資を大きく抑制させる可能性があるとし、英経済のインフレを伴わない成長を阻害する恐れがあるとの見方を示した。ただ、ユーロ圏経済の見通しが改善すれば、このようなマイナスの傾向および英経済全般の弱さは急速に反転する可能性もあるとした。

ギリシャ、4大銀行の資本増強で180億ユーロ支払い 2012年05月29日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT813898420120528
 ギリシャ金融安定基金(HFSF)の当局者は28日、同国の大手銀4行に対する資本増強として総額180億ユーロが支払われたことを明らかにした。
 当局者は匿名を条件にロイターに対し「資金は支払われた」と述べた。
 ナショナル銀行、アルファ銀行、EFGユーロバンク、ピレウス銀行の4行は、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)債の形で資金を受け取って資本増強を図り、欧州中央銀行(ECB)オペの利用再開を目指す。
 各行への支払い額の内訳は、ナショナル銀が69億ユーロ、アルファ銀が19億ユーロ、ユーロバンクが42億ユーロ、ピレウス銀が50億ユーロ。各行とも今週、第1・四半期決算の発表を予定している。
 政府高官らによると、ギリシャは、現在取り組んでいる税収押し上げ措置が奏功しない場合、第1次支援の残り30億ユーロを活用する可能性がある。

イタリア2年債入札、利回りは2011年12月以来の高水準 2012年05月29日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK813860620120528
 イタリアが28日に行った2014年5月償還ゼロクーポン債入札は、利回りが4.037%と、2011年12月以来の高水準となった。調達額は目標上限の35億ユーロ。応札倍率は1.656倍だった。
 ギリシャのユーロ離脱観測やスペインの銀行問題への懸念が重しとなった。
 1カ月前の同様の入札では平均利回りが3.36%だった。
 イタリアの債券ディーラーは「過去1カ月で状況が悪化したが、危機のピーク時と比べれば、それほど悪くない。状況が再び悪化しないことを望む」と述べた。
 同日実施した2016年9月償還のインフレ連動債入札は、利回りが4.39%で、前回(2月末)の2.71%から上昇した。応札倍率は2.30倍だった。

スペイン銀バンキア親会社のBFA、2011年は33億ユーロの赤字 2012年05月29日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT813904820120528
 国営化されたスペイン銀バンキアBKIA.MC>の親会社BFAは28日、2011年業績が33億ユーロの赤字になったと明らかにした。
 当初は4100万ユーロの黒字としていたが、公的支援を受けるに当たり実施した融資ポートフォリオの見直し作業などを受けて、決算内容を修正した。
 BFAは前週末25日、190億ユーロ(238億ドル)の資本注入を政府に要請している。

スペイン国債利回り上昇、バンキア株急落し過去最低水準 2012年05月29日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT813871620120528
 28日の欧州市場でスペイン国債利回りが上昇し、株式市場では経営難に陥った大手銀行バンキア(BKIA.MC: 株価, 企業情報, レポート)の株価が過去最低水準に落ち込んでいる。
 スペイン政府関係筋は27日、バンキアを救済するため、当局が同行の株式と引き換えに政府債発行を通じた公的資金投入を行う可能性があると明らかにした。国内4位のバンキアは先週、政府に対し190億ユーロ(240億ドル)の資金支援を要請した。
 10年国債利回りは6.46%と昨年11月以来の水準に上昇。10年物の独連邦債との利回り格差は8ベーシスポイント(bp)拡大し505bpとユーロ導入以来の高水準となった。
 バンキアの株価は一時26.75%急落した。

グレンコア、エクストラータとの合併計画詳細を今週提示 比率維持へ 2012年05月28日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK813824820120528
 スイスの商品(コモディティ)取引大手グレンコアと資源大手エクストラータによる300億ドルの合併の詳細計画が、31日までに株主に公表される予定。
 合併ではエクストラータ1株に対し、グレンコアは新株2.8株を割り当てる予定で、エクストラータの一部株主は条件の引き上げを望んでいるが、詳細発表でもこの比率は維持される見通し。計画を拒否する株主の株式売却や、大株主が買収案を支持する見込みのためだ。
 ブリューイン・ドルフィンのアナリストによると、エクストラータ株9%強を保有するカタールの政府系ファンドは、合併における株式の割り当て比率を支持する見込みで、これにより条件引き上げの可能性が低下し、合併計画が成功する確率が高まった。
 両社の合併には、グレンコアを除く株主の少なくとも75%の賛成が必要。エクストラータの発行済み株式のうち16.5%超を保有する株主が反対すれば、計画がとん挫することになる。株主の投票は7月に行われる予定。




 週明け28日の欧州株式市場は、同日の米国株式市場が休場のため薄商いで、材料のあったスペインとギリシャ以外は小動き。
 英FTSE100は0.09%高、独DAXは0.26%安、仏CAC40は0.16%安でした。
 欧州ローカル市場は、ギリシャのアテネ総合が4大銀行の資本増強で180億ユーロ支払いが無事行われたことにひとまず安心したのか
大型株中心に大きく上昇して6.87%高、アイルランドが0.38%高に対して、スペインの2市場がIBEX35が2.17%安&MAマドリードが2.14%安、イタリアのFTSEMIBが0.74%安、ポルトガルが0.28%安。
 他、ベルギーは0.08%安、オランダは横ばい。 
 北欧はストックホルムが0.09%高、ヘルシンキが0.07%安。
 スイス、ノルウェー、コペンハーゲンは休場
 スペインのバンキアは一時1.11ユーロまで下落して終値ベースでは0.21ユーロ安の1.36ドルで13.38%安でした。


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