ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

就職に満足も将来に不安…新入社員アンケート

2007-07-05 13:23:40 | Weblog
就職に満足も将来に不安…新入社員アンケート 2007年6月28日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070628it02.htm
 希望通りの就職はできたものの、将来のリストラが不安――。今春入社したばかりの会社員を対象にした調査で、新入社員のこんな意識が浮かび上がった。
 財団法人「社会経済生産性本部」などが新入社員3849人にアンケート調査したところ、就職先について、「思っていたよりは満足のいく就職ができた」との回答が81・9%。戦後最長の好景気と、団塊世代の大量退職に伴う「売り手市場」を反映したと同本部は分析する。一方、仕事や今後の展望については、「いずれリストラされるのではないか」(38・8%)「いずれ会社が倒産したり破たんしたりするのではないか」(22・8%)などの回答が前年より増加した。
 プライベートより仕事を優先させる傾向も際立ち、「デートの約束があった時、残業を命じられたらどうするか」との問いには、「デートをやめて仕事をする」と答えた人が、過去最多だった昨年を上回る81・7%だった。同本部は「高度経済成長期のように、安定した雇用が望めない時代だけに、若者の間にも不安感が根強いことがうかがえる」としている。


 まあ、仕事とプライベートの優先度合いや、管理職指向かそれとも専門職指向かなどは、これまでの社会経済生産性本部の各種調査などでも触れられていますので、ここではあまり触れませんが、報告書によれば、新卒者の就職活動の情報源は、会社説明会(4年制大学95.6%、全体85.2%)がトップですが、インターネットの企業のHP(4年制大学93.2%、全体83.9%)やインターネットの就職関連サイト(4年制大学95.9%、全体79%)も同じくらい高く、 学校への求人票(4年制大学35.5%、全体53%)、民間就職会社が発行する就職情報誌(4年制大学57%、全体45.9%)、会社四季報・企業研究といった一般書籍(4年制大学47.2%、全体38.2%)といった紙ベースでの求人よりも利用頻度が高く、新卒の世界でも、ネットによる情報収集や求人がかなり普及してきているようです。
 また当の新人さんの気質は売り手市場と言われる割には意外?と真面目でプライベートよりも仕事を優先するという方の比率が今年も増加しているようですが、だからといって、あまりにも私生活を犠牲にした仕事中心の生活を強要すれば、余程そのお仕事が魅力的なモノでない限り、途中で愛想を尽かされる可能性もあるわけで…。
 採用する側の企業としてはこの若手社員の本音と建前の違いに甘えることなく、従業員が働き続けやすい様々な労働条件を整備していくことが、採用戦略において成功するコツではないかと個人的には見ています。

平成19年度新入社員「働くことの意識」調査結果 はこちら
http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/lrw/activity000821/attached.pdf


コメントを投稿