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廃棄したはずのドモホルンリンクルがインターネットオークションに流出

2006-05-30 00:55:01 | Weblog
廃棄のドモホルンリンクル、処理会社員が抜き取り販売 2006年5月29日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060529i307.htm?from=main3
 医薬品・基礎化粧品製造販売「再春館製薬所」(熊本市)が、配送中に破損し廃棄処分に回した化粧品「ドモホルンリンクル」を、熊本県菊池市の産廃処理会社の男性社員(2月末に懲戒解雇)が処分作業中に無断で抜き取り、インターネットのオークションサイトで販売していたことが分かった。
 同県廃棄物対策課は廃棄物処理法に基づき、産廃処理会社から事情を聞いている。化粧品はこん包がぬれたり、破損したりしたもので、安全性に問題はないという。
 再春館によると、ネットオークションへの出品は1月に同社社員が気づいた。製造工場(熊本県益城町)で商品を受け取り、顧客に配送している運送会社に問い合わせた結果、運送会社が破損商品を処分するために持ち込んだ産廃処理会社の元社員が勝手に出品していたことが判明。元社員は昨年9~12月に、計4回で約180個(約100万円)を売り上げていたという。
 これを受け、再春館は破損商品をすべて工場に回収し、裁断処理するように改めた。同社広報室は「製品の安心、安全が侵害されるのはメーカーとして遺憾」としている。一方、産廃処理会社は「社員教育を徹底し、再発防止を図りたい」としている。


 再春館製薬所のドモホルンリンクルといえば、大概の人なら「初めての方にはお売りできません」というCMを一度は見た事があると思います。
 そんな会社の 一般に流通するはずのない商品(実は廃棄品)が、品質に問題がないとはいえ、インターネット上に流通。おまけにその事実に3ヶ月もの間、社員が気が付かなかったことは、会社側の危機管理体制にも問題があると思います。
 再春館製薬所側に直接の責任はない(産廃処理業者の適正な選定の問題はあります)ものの、通販の化粧品会社にとって企業イメージの失墜は死活問題。
 会社の屋台骨を支える商品の一大危機に対しても、「製品の安心、安全が侵害されるのはメーカーとして遺憾」発言はいささか呑気過ぎるのではないでしょうか。

公式サイトでのお知らせはこちら http://www.saishunkan.co.jp/news/index.html
 こちらの公式発表文も、流出の経緯の説明とネットオークションを利用しないで下さいというお願いのみで、今ご利用頂いているお客様への謝罪がされていませんね。(5月30日午前0時30分現在)。
 ひょっとしたら、メールや郵送で個別の謝罪文が送付されているのかもしれませんが、潜在顧客のことも考えれば、どうも最優先で対処すべき順番が逆なのでは…という気もします。


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