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移設は辺野古・徳之島へ米軍千人…政府最終案

2010-05-01 08:35:00 | Weblog
移設は辺野古・徳之島へ米軍千人…政府最終案 2010年4月29日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100428-OYT1T01015.htm
 鳩山首相は28日、沖縄県の米軍普天間飛行場移設に関し、鹿児島県・徳之島に同飛行場の海兵隊航空部隊のうち最大1000人を移転させる案をまとめ、同島出身で地元に強い影響力を持つ徳田虎雄・元衆院議員に提示した。
 首相は5月4日には就任後初めて沖縄県を訪問し、仲井真弘多知事に移設に向けた協力を求める方針だ。しかし、政府がまとめた移設の最終案をめぐり、関係自治体と連立与党の合意を得られる見通しは立っておらず、自ら公約する「5月末決着」の実現はなお極めて困難な情勢だ。
 政府筋によると、首相は5月4日に知事と会談するほか、普天間飛行場のある宜野湾市と、政府の最終案で移設先となった名護市辺野古への訪問を予定している。
 首相は現地で最終案を正式に発表することを検討している。政府の最終案は、〈1〉日米が2006年に合意した辺野古に普天間飛行場を移設する現行計画を基本に、異なる工法に修正〈2〉鹿児島県・徳之島へのヘリコプター部隊の分散移転――の2案を組み合わせたものが柱だ。現行計画の修正案では、「杭(くい)打ち桟橋(QIP)」方式の工法が最有力となっている。徳之島へは、現在沖縄に1万人前後駐留する海兵隊のうち、約1000人を移転する。首相は28日午後、岡田外相とも会談し、同案を再確認した。
 徳之島への移転に関し、首相は28日、東京都千代田区のマンションに徳田虎雄氏を訪ねて会談した。
 徳田氏の次男の毅・自民党衆院議員によると、首相は、海兵隊の航空部隊のほか、海兵隊の訓練の一部を徳之島に移転し、徳之島空港の2000メートルの滑走路を軍民共用で活用する具体案を示した。徳之島以外の自衛隊基地で、日米合同訓練の実施を検討する考えも示した。また、政府の考え方を徳之島の3町長に説明したいとして、徳田氏に面会の仲介を求めた。
 これに対し、徳田氏は「徳之島は基地は無理だ」と述べた。首相は同日夕、首相官邸で記者団に、徳田氏から「(受け入れは)難しいという話を頂いた」と述べた。
 首相は4日の沖縄訪問について記者団に、「県民の皆さんに直接お話をうかがってみたい。出来るだけ早い時期に仲井真知事に会いたい」と述べた。


普天間基地移設先に「テニアン島」? 北マリアナ連邦が積極誘致へ  2010年4月29日 J-CAST
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_futenma2__20100429_30/story/20100428jcast2010265601/
 迷走が続く米軍普天間基地の移設問題に、自ら手を挙げる海外の候補地が浮上した。太平洋・ミクロネシアの米自治領北マリアナ諸島連邦が、上院議会で「普天間誘致」を決議したのだ。下院でも決議されれば、正式に日米両政府に誘致を働きかける模様だ。
 沖縄や徳之島で大規模な基地反対集会が開かれ、事態打開の道はほとんど無いとも言われる中で、日本政府にとって土壇場の「逆転ホームラン」となることはあるのか。

全会一致で「テニアン島が移設先として最適」
 北マリアナ諸島連邦(以下、北マリアナ)はグアムの北側、サイパンやテニアン、ロタなど14の島で構成される米国の自治領だ。サイパンは、日本人にも観光地としてなじみが深い。
 2010年4月16日、北マリアナの上院議会は、普天間基地の移設先としてテニアン島が「最適の場所」として、米国国防省と日本政府に移設の検討を働きかけるとの決議を、全会一致で可決した。
 テニアン島は、現在も米国防省が島の3分の2を租借している。4月9日~11日には、社民党の照屋寛徳衆院議員らで構成する党の「沖縄基地問題対策プロジェクトチーム」のメンバーが北マリアナを訪問。テニアン島の米軍租借地内などを視察した。照屋氏は自身のブログで、北マリアナ議会のテノリオ下院議長と会談したときの様子を綴った。
 その際議長は、「テニアン島民がこぞって海兵隊移駐を大歓迎している事は事実だ。自分もテニアンへの移駐を支持する」と述べたとしている。テニアン市長をはじめ、意見交換した現地の人からも、部隊移駐による雇用増やインフラ整備に期待するとの話を聞いたと書いた。
 今後北マリアナ下院で同様の決議が行われ、両院通過となれば正式に普天間移設の候補地として名乗りを上げることになりそうだ。

テニアン住民に反対の声なし
 一方で日本国内をみると、移設先問題は混迷を深めるばかりだ。普天間基地のある沖縄県では4月25日、県内への基地移設に反対する県民大会が開かれ、主催者発表によると約9万人を集めた。また、県外移設先として有力視されている鹿児島県徳之島でも、4月18日に1万5000人が参加しての反対集会が行われている。
 鳩山由紀夫首相は、辺野古沿岸部を埋め立てて滑走路を建設する現行案に戻ることは否定している。だが、かねてから発言している「腹案」についてはいまだ実態が明らかにされず、手詰まり感が漂っている。
 テニアン島は実際に移転先とはなりえないのだろうか、北マリアナの英字紙「サイパントリビューン」の記者で、「テニアン島に普天間基地を誘致」の記事を執筆したハイディ・ユハニュオ氏はJ-CASTニュースに対して「地元では経済的な利益が得られることを期待しているようだ」と答えた。
 ユハニュオ氏が地元の議員らに取材したところ、直接的な金銭的支援も含め、米兵がテニアンに住むことで飲食業などをはじめとした事業が地元経済を潤す効果を考えていたという。また、基地誘致決議に反対するテニアン住民の声は「一切聞こえてきません」とユハニュオ氏は話す。
 現地では積極誘致を目指しているようだが、日米両政府からはこの案を検討するという話は聞こえてこない。




 …??? この鳩山首相の、米軍基地移設の徳之島への異常なまでの拘りは一体何なんでしょうね???
 まあ、『沖縄だけに負担を押し付けるな』という沖縄住民の長年の願いもわからなくもありませんし、当の沖縄県民からすれば『今回のチャンスを逃せば、沖縄は米軍の呪縛から一生逃れることができなくなる』という危機感もあるのだとは思いますが、軍基地というものは安全保障の観点から、設置できる候補地というものはおのずとロケーション的にも限られてきますし、そういう意味ではいくらテニアン島が移設歓迎ムードを島レベルで打ち出してきたところで、『(例えは非常に不適切かもしれませんが)東京に何十年も本社を置いていた企業が、税制優遇等のアメを持ち出されたとして、仙台や福岡など地方都市にいきなり本社と人員の大半を移すことができるか』を議論するようなもので、実現可能性という意味では、少なくとも数年レベルでは限りなくゼロに近いものと思われます。
 かといって、交渉できる時間的余裕があるわけでもないのに、1万5000人もの反対運動者を出した徳之島の有力者を強引に説得しようとした試みたところで、ますます島民の反発を食らうだけでしょうし、『米軍は日本だけを守っているのではなく、東アジアやインド洋の安全保障を維持するためには物理的に今の場所から大きく移動することはできない』(どうも社民党はこの現実を無視して、日本とアメリカの2カ国だけの問題と勘違いしているのではないでしょうか…)ことを考慮すれば、結局は『今の場所に留まるか』それとも『当初の予定通り移設計画を進める』の2つの選択肢のどちらかを選ぶしかないように思います。
 鳩山首相としては、徳之島に一部でも基地機能を移設することで『沖縄だけに負担を押し付けているのではない』というポーズだけでも取りたいのが本音なのかな…とも思うのですが、この騒動のせいでアメリカに払わなければならなくなる経済的代償(社会的ペナルティ)の大きさのことを考えると気が重くなります…(溜息


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