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「お一人さま」寂しき改名 長野の銘菓、指摘受け

2012-06-04 06:25:01 | Weblog
「お一人さま」寂しき改名 長野の銘菓、指摘受け 2012年6月3日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0602/TKY201206010769.html
 30年以上親しまれてきた長野県小布施町の銘菓「お一人さま栗かの子」が、「栗かの子 小形」に名前を変えた。「お一人さま」の言葉に敏感な客からの訴えがきっかけだ。
 1893(明治26)年創業の老舗「竹風堂」が、蜜漬けの栗に栗あんをからめた「栗かの子」(250グラム)を1人で食べきれる80グラムにし、「お一人さま栗かの子」として1979年に発売。5年後には「お一人さま栗ようかん」も売り出した。従来型をしのぐ人気で、「お一人さま」は93年、登録商標にもなった。
 だが近年、「夫を亡くし寂しい日々を送る寡婦にとって心ない商品名だ」などの声が届くように。「お一人さま」は前向きな独身女性を指す意味でも使われるが、贈答先に気を使って買い控える客もいたため、幕引きを決断したという。



 う~ん。 言葉狩りもここまで来たか…としか感じられない記事です。
 そもそも「お一人さま」という言葉が世間に知られ始めたのは、上野千鶴子氏が『おひとりさまの老後』を書いた2007年以降の話。
 独身男性の老後を極端に悲惨なイメージで語りたがる著者には個人的には全く共感できないのですが、同じく竹風堂が販売しているようかんなどは、逆に「お一人さま」とつけることで、1本丸ごとではなく食べきりサイズだということがすぐにわかり、贈答用あるいは家族の少ない方でも買いやすくしていると思いますし、従来「障害者」と表記していたものを「障がい者」と表記させるように仕向けた運動(当の障害を持つ方達は、名称変更よりも手当や社会基盤の充実をより強く求めておられるようです)といい、自分が本当に不愉快に感じているから指摘しているのか、単に全く関係のない人(団体)が因縁をつけるかのごとく言葉狩りをしているだけなのか、長年親しまれた商品名を変更することでお店の売り上げに影響は出ないのか などなど、いろいろと考えさせられるものがあります。


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