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インドで6000円の冷蔵庫 名前は「チョットクール」

2009-11-30 05:59:24 | Weblog
インドで6000円の冷蔵庫 名前は「チョットクール」 2009年11月7日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091107AT2M2303M07112009.html
 インド有力財閥で家電大手のゴドレジ・グループは2010年2月をメドに、3250ルピー(約6400円)の冷蔵庫「チョットクール」を発売する。同国では最も安い製品になる見通しで、冷蔵庫に手が届かなかった農村の低所得者らの購入を見込む。タタ自動車の低価格車「ナノ」など、インドでは低価格商品で新たな消費市場を開拓する動きが目立っている。 「チョット」はヒンズー語で「少し」の意味。中核企業ゴドレジ・アンド・ボイス・マニュファクチャリングで新規事業を担当するスンダーラマン副社長によると、価格を抑えるため、コンプレッサー(圧縮機)を使わない設計とした。



 ちょっと前の記事ですが、興味深い記事がありました。
 それにしても、インドで6400円の冷蔵庫ですか…(吃驚
 電圧の違いや安全規格の違い、船での搬送料の問題もあるため、単純に日本に輸入するというわけにもいかないと思いますが、これだけ安ければ、『料理は外食中心で、ビールなど飲み物を冷やすことができればいいよ』という独身層には十分魅力的な価格帯ですし、ひょっとすると、冷やすことに特化した格安の冷蔵庫が将来家電量販店の売り場を占めることも、そう遠くない日に訪れるのかもしれませんね…。

 ちなみに、日経ビジネス11月2日号に中国のハイアールという家電メーカーの話が載っていたのですが、最近では、日本の有名メーカーを差し置いてこのメーカーの製品を購入する方が、若い層を中心に増えているのだとか…。
 記事によれば、ハイアールが販売するのは3万円程度の低価格な洗濯機や冷蔵庫で、国内の同等品よりも2割程安いそうで、このブランドの場合『こんな機能はいらない』と余計な機能を省くことで、『ドラム式の洗濯乾燥機を買ったものの、電気代を惜しんで乾燥機能はほとんど使わない』という人の買い替え需要を取り込んだり、『大型の冷蔵庫を買ったが冷凍庫が足りなくなった』という顧客の意見を取り込んで冷凍専用冷蔵庫を発売(500ミリリットルの大型冷蔵冷凍庫でも冷凍容量は130リットル程度ですが、ハイアールでは容量166リットルの大型冷凍専用庫を今年の7月に発売しています)するなど、見事なまでにニッチ層を取り込んでいるようです。
 これまでの日本の家電業界には、高機能化で海外製品に対抗してきましたし、また海外製品も日本人の体格や買い物事情に合わせていないといった理由で、海外製の大型家電製品は怖くないといった業界の常識?もありましたが、この常識?にあぐらをかいているようでは、日本の家電メーカーは思わぬしっぺ返しを食らいそう…。
 これだけライフスタイルの多様化が進み、家計の見直しも進めば、当然こういった製品の需要も増えてくるでしょうし、もし日本で発売されれば、私も飲料専用(あるいは自室専用)の2台目の冷蔵庫として、口コミを確認した上で、購入することを真剣に考えると思います。


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