デパ地下の刺し身、期限切れ使いまわし 立ち入り検査 2008年05月20日
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0520/TKY200805190289.html
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080520k0000e040039000c.html
東日本を中心に百貨店の地階(デパ地下)に出店している鮮魚販売会社「魚(うお)きん」(本社・東京)の秋田店で、消費期限の切れた刺し身を翌日の「刺し盛」の一部として販売していたことが分かった。打越寿則店長は「まだ使えると思って、週に1、2回やってしまった。お客様に申し訳ないことをした」と話している。
「魚きん」は、「事実関係はこれから把握する。今後は、刺し身はその日限りで処分するという方針を徹底する」とコメント。秋田県生活衛生課によると、こうした販売行為は「食品衛生法」「日本農林規格(JAS)法」に抵触する恐れがある。
同社秋田店は、秋田西武の地下にある。関係者によると、刺し身の消費期限は「当日限り」としているが、売れ残った刺し身はすべて冷蔵庫に保管し、翌日に色やにおいなどを調べたうえで一部を販売していた。変色しやすい赤身や青ものは避け、主にタイやヒラメなどの白身が翌日の「4点盛」の一部に使われていたという。600円前後で人気商品だった。
複数の関係者が「上司から、金になるものは金にしろと言われた」と証言しているのに対し、打越店長は部下への指示を否定。ただ、取材に対し、秋田店での勤務経験があり、東北・北関東4店舗を統括する田中文男営業部長も同店で自ら使い回しをしていたことを認めている。
「魚きん」の店舗は、デパ地下を中心に全国14カ所。帝国データバンクによると、06年5月期の売り上げは35億円。
百貨店地階に出店している鮮魚販売会社「魚(うお)きん」(本社・東京)の秋田店で、消費期限の切れた刺し身を翌日に使い回していた問題で、秋田市保健所と東北農政局秋田農政事務所は20日、「食品衛生法」(表示の基準)と「日本農林規格法」(加工食品の品質表示基準)に抵触する疑いもあるとみて同店に立ち入り調査に入った。
関係者によると、同店では刺し身の消費期限を「当日限り」としているのに、タイやヒラメなど売れ残った白身を翌日の「4点盛」の一部に使っていた。同店側も「まだ使えると思って、週に1、2回やってしまった」と事実を認めている。
客が食べ残した料理を使い回していた事実が、民事再生法を申請した後に発覚したことで、船場吉兆が糾弾されていますが、今度はデパ地下に入店している鮮魚販売会社の「魚(うお)きん」が、本来ならば当日中に売り切らなければならないお刺身のうち、色や臭いが変化していないものを中心に、翌日も盛り合わせの1品などとして、販売していたことがわかりました。
まあ、デパ地下だと、イメージもあり、あまり早い時間帯から値引きシールを貼ったり、大声で呼び込みをするわけにもいかなく、どうしても在庫ロスが出やすい環境にあると思いますが、それにしても、ブリの照り焼きくらいならばまだしも、よりによって刺身のように痛みやすいものを、翌日にお客に売りますかねぇ…。
店長は部下への指示を否定しているようですが、複数の関係者が「上司から、金になるものは金にしろと言われた」と証言しているようですし、かって同店で勤務していた、田中文男営業部長も同店で自ら使い回しをしていたことを認めているなど、場合によっては組織ぐるみの犯行の疑いさえ出てきますし、お客から見れば、高いお金を払って買ったお刺身が、実は前日の余りだったなんて、怒りが収まらないのではないでしょうか。
秋田店は勿論ですが、おそらく他の13店でもかなりの売り上げダウンが起こるでしょうし、テナントから契約解除を申し入れられるなどしで、会社そのものの存続の危機に追い込まれると思いますが、そこまでして短期的な利益を求める必要ってあるんでしょうかねぇ…。
昔の日本人は地道に信用を築いてきたものですが、いつしかその心が失われつつあることに、非常に危機感を覚えます。
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0520/TKY200805190289.html
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080520k0000e040039000c.html
東日本を中心に百貨店の地階(デパ地下)に出店している鮮魚販売会社「魚(うお)きん」(本社・東京)の秋田店で、消費期限の切れた刺し身を翌日の「刺し盛」の一部として販売していたことが分かった。打越寿則店長は「まだ使えると思って、週に1、2回やってしまった。お客様に申し訳ないことをした」と話している。
「魚きん」は、「事実関係はこれから把握する。今後は、刺し身はその日限りで処分するという方針を徹底する」とコメント。秋田県生活衛生課によると、こうした販売行為は「食品衛生法」「日本農林規格(JAS)法」に抵触する恐れがある。
同社秋田店は、秋田西武の地下にある。関係者によると、刺し身の消費期限は「当日限り」としているが、売れ残った刺し身はすべて冷蔵庫に保管し、翌日に色やにおいなどを調べたうえで一部を販売していた。変色しやすい赤身や青ものは避け、主にタイやヒラメなどの白身が翌日の「4点盛」の一部に使われていたという。600円前後で人気商品だった。
複数の関係者が「上司から、金になるものは金にしろと言われた」と証言しているのに対し、打越店長は部下への指示を否定。ただ、取材に対し、秋田店での勤務経験があり、東北・北関東4店舗を統括する田中文男営業部長も同店で自ら使い回しをしていたことを認めている。
「魚きん」の店舗は、デパ地下を中心に全国14カ所。帝国データバンクによると、06年5月期の売り上げは35億円。
百貨店地階に出店している鮮魚販売会社「魚(うお)きん」(本社・東京)の秋田店で、消費期限の切れた刺し身を翌日に使い回していた問題で、秋田市保健所と東北農政局秋田農政事務所は20日、「食品衛生法」(表示の基準)と「日本農林規格法」(加工食品の品質表示基準)に抵触する疑いもあるとみて同店に立ち入り調査に入った。
関係者によると、同店では刺し身の消費期限を「当日限り」としているのに、タイやヒラメなど売れ残った白身を翌日の「4点盛」の一部に使っていた。同店側も「まだ使えると思って、週に1、2回やってしまった」と事実を認めている。
客が食べ残した料理を使い回していた事実が、民事再生法を申請した後に発覚したことで、船場吉兆が糾弾されていますが、今度はデパ地下に入店している鮮魚販売会社の「魚(うお)きん」が、本来ならば当日中に売り切らなければならないお刺身のうち、色や臭いが変化していないものを中心に、翌日も盛り合わせの1品などとして、販売していたことがわかりました。
まあ、デパ地下だと、イメージもあり、あまり早い時間帯から値引きシールを貼ったり、大声で呼び込みをするわけにもいかなく、どうしても在庫ロスが出やすい環境にあると思いますが、それにしても、ブリの照り焼きくらいならばまだしも、よりによって刺身のように痛みやすいものを、翌日にお客に売りますかねぇ…。
店長は部下への指示を否定しているようですが、複数の関係者が「上司から、金になるものは金にしろと言われた」と証言しているようですし、かって同店で勤務していた、田中文男営業部長も同店で自ら使い回しをしていたことを認めているなど、場合によっては組織ぐるみの犯行の疑いさえ出てきますし、お客から見れば、高いお金を払って買ったお刺身が、実は前日の余りだったなんて、怒りが収まらないのではないでしょうか。
秋田店は勿論ですが、おそらく他の13店でもかなりの売り上げダウンが起こるでしょうし、テナントから契約解除を申し入れられるなどしで、会社そのものの存続の危機に追い込まれると思いますが、そこまでして短期的な利益を求める必要ってあるんでしょうかねぇ…。
昔の日本人は地道に信用を築いてきたものですが、いつしかその心が失われつつあることに、非常に危機感を覚えます。