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喫煙中高生の3割、家族などの「タスポ」使用

2010-02-14 05:18:28 | Weblog
喫煙中高生の3割、家族などの「タスポ」使用 2010年2月14日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100214-OYT1T00025.htm
 喫煙する中高生の3割は、未成年の喫煙防止を目的に導入されたカード「タスポ」を使ってたばこを購入していることが、厚生労働省研究班(主任研究者=大井田隆・日本大学教授)の調査でわかった。そのうち4割近くが、タスポを家から持ち出したり家族から借りたりしていた。
 研究班は2008年秋、全国の中学、高校240校を対象に、喫煙などについて調査した。172校の生徒9万6000人から回答を得た。
 自動販売機で成人を証明するタスポが必要になったことについて、月1回以上喫煙する生徒の61%が「たばこが買いにくくなった」と答えたが、29%はタスポを使って購入したことがあると回答。毎日喫煙する生徒では、タスポの使用率は42%にものぼった。
 タスポの入手方法は、「家にあるカードを持ち出した」が15%、「家族から借りた」が22%で、「自分で手続きした」のも7・9%あった。
 月に1回以上喫煙する生徒は、中学生男子2・9%、同女子2・0%、高校生男子9・8%、同女子4・5%だった。いずれも、12年前の調査(中学生男子11%、同女子4・9%、高校生男子31%、同女子13%)に比べて、大幅に減少した。
 大井田教授は「喫煙が格好よいと思われなくなり、未成年の喫煙は着実に減っている。タスポに一定の効果はあるが、家族の協力が大切だ」と話している。



 う~ん。そもそもタスポの導入の理由が、『未成年者の喫煙を防止するため』だったはずのに、肝心の喫煙中高生への抑止効果はあまり期待できず、喫煙中高生の3割は家族等のタスポを利用ですか…(滝汗
 このタスポ導入騒動のおかげで、どう見ても20歳を超えている年齢の方までタスポなしには自動販売機での購入ができなくなった結果、タバコ店ではタバコ自販機の売上が急減し、その一方でコンビニではタスポ特需という摩訶不思議な現象が起きたのは記憶に新しいことですが、あの混乱を考慮すると、効果が少ないからといってタスポを廃止して運転免許証など顔写真と年齢(生年月日)の確認できる身分証明なしに購入出来ないより厳格な仕組みにするわけにもいかないでしょうし、結局のところはタスポを保有する家族がタスポの管理をキャッシュカード並みに厳格に行い、未成年には絶対に使用させないように個々の家庭でも気をつけていくしかないんでしょうね…。
 本当ならば、最近ATMでも導入が進み始めている指紋認証装置なり虹彩(眼球内にある円盤状の薄い膜)認証装置などを導入すれば、より本人確認精度が高まっていたのではないかと思いますが、これ以上事業者に過大な費用負担を課すわけにもいきませんし、ホント難しい問題だと思います。


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