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アジア、13日から春節休暇 中国、1200万人が海外旅行

2010-02-14 06:05:03 | Weblog
アジア、13日から春節休暇 中国、1200万人が海外旅行 2010年2月13日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100212ATGM1203712022010.html
 中国や韓国などで13日から春節(旧正月)に伴う大型連休が始まる。中国からの海外旅行客は過去最大規模の延べ1200万人に達する見通し。海外で存在感が高まる中国人観光客の消費の動向に世界が注目している。中国の温家宝首相は12日、北京の人民大会堂で開いた春節祝賀会で「昨年1年で我が国の国際的地位は著しく向上した。今年も経済発展を持続させたい」と演説した。
 中国の今年の春節休暇は13日から19日まで。休暇期間の開始とともに、官公庁も一斉に休みに入る。既に帰省ラッシュも本格化しており、北京の主要駅は荷物を抱えて里帰りする人々であふれ、12日は街中を走る車の数も大幅に減った。
 中国では春節前後の旅客総数が延べ約25億4100万人と史上最高となる見込み。大手旅行会社の中国青年旅行社は、海外旅行による収入が前年を40%上回り、過去最高になると試算している。




 大概の日本人から見ると、アジアの春節休暇といっても、『あ~日本の年末年始休暇のようなものだよね…。移動と言っても彼らは実家に帰るだけなんだろ』といった感覚が強く、それがビジネスとどうつながるのかピンと来ないという方も少なくないかもしれませんが、小売各社にとっては当然ながら最大の稼ぎ時ですし、デフレで財布の紐が固くなり1人当たりの売上が減ってしまった小売各社、とりわけ家電量販店やホテル業界にとっては、一度に多額の現金を落としてくれる中国の観光客というのは、是非とも取り込みたい層のお客様なわけで、日本にとっても決して関係がないわけではないんですよね…。
(80-90年代にはフランスなどの高級ブランド店でブランドモノを日本人が買い漁り、その光景が批判されたものですが、お店にとっては買ってくれる方がお客様。もっとも、その最大消費者の座も今は中国人に完全に移ってしまいました)
 そういう意味では、1人当たりの購入額が日本人と比べてもケタ違いな中国人観光客を一番取り込めそうな秋葉原の家電量販店などは既に無休の戦時モードに突入しているのだと思いますが、他にもアニメグッズを取り扱った専門店など中国や台湾人にとって自国では手に入りにくい品物を取り扱っているお店にとっては、いかに春節休暇を利用して来日してくれる観光客の方に商品を買ってもらうかは、まさに自社の売上を大きく左右することになるのではないでしょうか…。
 私などは、未だに中国語や韓国語で大声で話しながら通り過ぎていく集団と遭遇すると(いけないことだとは分かっていても)思わず身構えてしまうのですが、進化論で有名なダーウィンの「最強の種が生き残るのではなく、知性の高い種が生き残るのでもない。最も変化に適応できる種が生き残るのである」というのはあまりにも有名な文言。
 ビジネスの世界でも最大のお客様は誰かを敏感に嗅ぎ取り、一番お金を落としてくれるお客様に素早く対応できる事業者がが生き残っていくのかもしれませんね…。


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