ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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東京・都島区の下水道に濁流 2人死亡 他豪雨関連ニュース2本

2008-08-06 12:40:14 | Weblog
高関東甲信、各地で豪雨被害 浸水や停電相次ぐ 2008年8月6日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200808050444.html
 関東、甲信地方で5日、集中豪雨が発生。総務省消防庁の午後7時現在のまとめでは、東京、千葉、長野各都県で33棟が床上・床下浸水した。東京・新宿では地中のガス管が折れ、ガスが漏れた。
 落雷の影響とみられる停電は東京都が杉並区や中野区などで計約7千軒。神奈川県内では川崎市で計約230軒が約2時間停電し、約1万3800軒で電話が不通になったほか、横浜市でも約90軒、相模原市では計約30軒が停電した。千葉県では落雷で電力メーターなどが焼ける事故が4件起きた。
 羽田空港では、富山からの1便が2時間16分遅れるなど、午後8時現在で出発197便、到着127便に30分以上の遅れが出た。

下水道増水、作業員5人流される 1人の死亡確認 東京 2008年8月6日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200808050211.html
 5日午後0時15分ごろ、東京都豊島区雑司が谷2丁目の下水道内にいた作業員5人が増水で流された、と119番通報があった。東京消防庁などが捜索したところ、同1時半ごろ、約3・5キロ離れた文京区後楽1丁目の神田川で1人が発見されたが、死亡が確認された。
 死亡したのは埼玉県三郷市高州2丁目、北立建設工業社員大島浩さん(49)。また、同8時半ごろ、流された現場から約3キロの都下水道局後楽ポンプ所地下4階のろ過施設で男性らしい人が浮いているのが発見された。
 事故があったのは下水道「雑司ケ谷幹線」の再構築工事現場で、同線は約3キロ離れた文京区内の神田川に放水しているため、同庁や警視庁が現場周辺のマンホールや神田川で4人の捜索を続けた。ゲリラ的な豪雨のため下水道内が急に増水したとみられる。
 警視庁の調べでは、同日午前11時40分ごろ、下水道内の壁面の補修工事をしていた作業員の腰付近まで増水し、流されたという。6人のうち1人ははしごにつかまって自力で脱出。警察の調べに「鉄砲水のように急に水が来た」と話したという。事故の直前、雨が激しく降り出したことから、地上にいた作業員がマンホール内の作業員に「上がれ」と大声で指示していた。
 マンホールは直径約60センチで、地面から下水道の床面までは2・35メートル。下水道は幅約2メートル、高さ1・46メートル。作業員はかがむような姿勢で作業していたとみられる。
 同日午前9時から9人で作業を開始。3人は地上に、6人がマンホールを下りた付近の下水道内にいた。作業開始時の下水道内の水量は足元程度で、現場責任者は、ひざくらいの高さまで水が増したら作業を中止するよう指示していた。
 警視庁が国土交通省に確認したところ、現場付近では正午からの1時間に65ミリの雨が降っていたという。

道路陥没、深さ6メートルにバイク転落 東京・足立区 2008年8月6日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200808050445.html
 5日午後0時50分ごろ、東京都足立区千住4丁目の商店街の一角で、区道(幅員5・45メートル)が縦、横ともに約5メートル、深さ約6メートルにわたって陥没し、走行中のバイクが転落した。千住署によると、バイクの男性(36)は骨盤骨折の疑いがあるという。この事故で埋設していたガス管に亀裂が入り、千寿本町小学校に12世帯39人が一時避難した。周辺200世帯で断水した。
 都下水道局などによると、現場付近では下水道工事が行われているが、この日は雨で工事は中止していたという。雨との関係を含め、陥没の原因を調べている。



 昨日の関西地方も、夕方から夜にかけてとんでもない量の雨が降り、折り畳み傘程度ではちっとも役に立たないくらいの降り方をしていた(関西でも大阪市の港区・此花区・大正区で床上・床下浸水や道路冠水の被害が出たようです)のですが、東京豊島区では下水道の作業に従事していた5人が流され、うち2人が死亡(深夜に行方不明者のうちの1人が死亡判明)。東京足立区では道路が深さ6メートルにわたって陥没し、走行中のバイクが転落。関東・甲信越の広い地域にわたって、浸水したり停電となったり、大変な天気となったようですね。
 それにしても、今回の下水道作業中に5人が流された事故は、先日の神戸の河川で5人が流されて死亡した事件同様、急に水かさが増したことが原因で発生したようですが、こちらは注意報が出てから濁流発生まで数分しかなく、警報が出る前に鉄砲水状態となってしまったようで、こういう悲しい事故が発生してしまうと、一番過酷な作業を強いられ、危険と隣り合わせで作業を進めないといけない下請けの辛さというものをどうしても感じてしまいます。
 逃げ場がないような場所での作業を課せられるからこそ、そのような場所で作業をする方の安全は最大限に確保しなければなりませんし、このようなやり切れない事故を再び起こさないためにも、悪天候時の撤収基準をきちんと整備して欲しいものだと痛感しました。納期なんて所詮は人同士の取り決め。人の命は何よりも大切で、納期よりも優先しなければならないもののはずですし、こういう事故はホント悔しいですね。


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