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肉は並の6倍、値段も3倍 すき家が「特大」牛丼

2009-08-08 06:38:20 | Weblog
肉は並の6倍、値段も3倍 すき家が「特大」牛丼 2009年8月8日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090807AT1D070AN07082009.html
 ゼンショーは7日、主力の牛丼店「すき家」で通常サイズの並盛に比べ肉の量が6倍、ご飯が2.5倍と特大サイズの牛丼を12日に発売すると発表した。価格は990円と並盛の3倍。食欲旺盛な若い男性の利用を見込む。
 特大サイズの牛丼は「牛丼キング」。1食当たりのカロリーは2248キロカロリーで、成人男性の1日の摂取カロリーにほぼ相当する。2007年に発売した「メガ牛丼」(660円)の売れ行きが好調なため、さらに大きなサイズを出すことにした。
 大型サイズの商品はほかのファストフード店でも広がっている。日本マクドナルドが昨年末に発売した「クォーターパウンダー」は人気を集めている。



 う~ん。いくら売れるからといって、この特盛ブームは明らかに悪ノリし過ぎだと思いますし、私もまだ通常の特盛(肉が通常の2倍)くらいまでなら『試してみようかな…』と時折思わなくもないのですが、どれほど肉好きな方が興味本位で購入したところで、本当に完食できる人は購入者の何%いるのかと真剣に考えてしまいますね…(溜息
(ジャンポパフェのように、仲良し数人で食べるような性質のものでもありませんし、いくら肉好きでかつ大食いな方でも、適量の6倍もの牛肉を一度に食べきることができるとはとても思えません → 100歩譲って物理的に胃の中に入っても気持ち悪くなるのでは???)。
 そもそも好きな食べ物というのは『もう少し食べたいな…』と思うからこそ、次も購入意欲が湧くというもの。冷え切った味付け肉など、誰も好き好んで食べたくもありません(残飯が大量発生するのは目に見えています)し、世界全体では食料不足に悩む国も少なくなく、食料資源の有効活用という観点からも、貴重な食料資源を無駄に浪費しかねないブーム? には、いろいろな意味でクビを傾げざるを得ません。

 まあ、売る側からすれば、『売れるから、とりあえずブームに追従しておけ!』といった単純な理由で二匹目のドジョウに飛びつくのだとは思いますが、その貴重な食材を輸出し、その一方で自身は満足に食べられず周囲では飢死する方も珍しくない貧乏国の国民から見れば、日本人というのは経済力にモノを言わせて世界中から食料を買いつけて贅沢三昧をしたあげく、残り物を平気で廃棄してしまうアメリカ人並みに許せない存在…。
 『贅沢するな!』とまでは言いませんが、将来この国を背負っていく子供達が勘違いしたまま育っていって欲しくはありませんし、ファーストフード業界もビニール袋の削減だけでなく、一番無駄を廃止していかなければならない、メインの食材の無駄について、もっと真剣に考えていくべきなのではないかな…といった感想をどうしても持ってしまいます。