今日、横浜で開催中の「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)」の公式サイドイベントとして開催された、『児童労働撤廃、EFAの実現と若者の雇用創出』に参加してきました。
(プレゼンするパネリスト。左がテラ・ルネッサンスの小川さん。右が森永の八木さん)
このイベントは、ILO駐日事務所と児童労働ネットワーク(STOP Child Labour Network)が共催で企画したもの。ILO本部から、前トーゴ首相のジルベール・ウングボ事務局次長が参加して基調講演をするなど、盛りだくさんの内容。実際のプログラムは以下の通りです:
■プログラム■
1.モデレーターによる導入 児童労働ネットワーク代表 堀内光子
2.パネリストによる発表
- 特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス 理事長 小川真吾氏
「子ども兵士とリハビリテーション」 - 特定非営利活動法人ACE 近藤光氏
「カカオ産業の児童労働撤廃プロジェクト」 - 森永製菓 菓子マーケティング部 チョコレートカテゴリー担当 八木格氏
「企業とNGOの連携事例、アフリカの成長における民間企業の役割」 - ILO駐日事務所 次長 林雅彦氏
「児童労働撤廃及び若年雇用創出の活動紹介」
3.ジルベール・ウングボILO事務局次長による基調講演
4.質疑応答
5.まとめ
(基調講演をするウングボILO事務局次長。なんと、トーゴの前首相です)
講演はいずれも示唆に富むものだったのですが、特に、テラ・ルネッサンスの小川さんの「子ども兵士とリハビリテーション」に関する講演には考えさせられました。例えば・・・
- 世界の少なくない国々で、子どもが強制的に兵士として徴用され、その数は20万とも50万とも言われていること(それゆえ「見えない兵士」と言われていて、正確な数字は分からない)
- ウガンダ北部では、村々に住む数千人の子どもたちが夜な夜な、都心部に避難してきていて、「ナイトコミューター」と呼ばれていること(村にいると、夜中に襲撃されてさらわれてしまうから)
- コンゴでは、子ども兵士が地雷原を歩かされて、多くの子どもが命を落としたり身体の一部を失っていること。当然、子どもも怖がるので、麻薬を使って意識を朦朧とさせるのだとか。
- 生き延びて親元や故郷に帰ることが出来ても、その後の社会復帰が困難で、相当な時間がかかること。
など。社会復帰をめざす子どもたちを支援しているそのご努力に心から敬意を表します。
今日のイベントの内容、もっと多くの人に聞いて欲しかったですね~。ネット中継があれば良かったのに・・・。ぜひ、皆さんも児童労働の実態について知って、そして考え、行動に参加して下さいね! あ、そうそう、今すぐにでも出来ることがあります。それがこれ。ひとはたあげよう~!