いわゆる神の存在証明がもたらす意味について

創造主である神の存在証明をして、この神が造ったこの世界の成り立ちと仕組みを説明し、人類史のリセットと再構築を試みる。

ポアンカレ予想の意味ーーーNHKスペシャルを見て アインシュタインの別解  附 超弦理論の間違い

2007-11-17 02:19:06 | この世界の成り立ちと仕組み
○NHKスペシャル ポアンカレ予想  アインシュタインの答えはE=MC^2!?
 (誤記等を訂正し、アインシュタインのE=MC^2という方程式が、ポアンカレが提示した宇宙全体の形がトポロジー的に言えば球体であるという仮説を証明していると言う説を、強調することにしたので、最初の文全体とこの文と差し替えました。但し、前文と論旨に変化はありません。2007年11月17日 夜)

 2007年10月22日の夜、NHK総合テレビ、十時からの「NHKスペシャル」で、百年前から「ポアンカレ予想」の名で知られている数学の難問を解くことに挑んだ天才数学者たちの話がありました。

 この日から、この番組の再放送がすでにあったのかも知れません。
 再放送がある前にこの話をするつもりでしたので、後出しになったようです。

○ポアンカレ予想は宇宙全体の形が球体であることを数学的に証明しようという試み
 数学者ポアンカレの名前も、「ポアンカレ予想」という言葉も、以前から聞いて知っていました。
 しかし、これ以上のことは知りませんでした。
 で、このNHK特集は、いかなる話なのか、全く予想が出来ませんでした。

 しかし、番組が始まった間もなく、「ポアンカレ予想」とは、私たちにはその外側から見ることが出来ない、私たちが生まれ住んでいるこの宇宙全体の形は、ピンポン玉のような球の形をしているのではないか、と考えたポアンカレが、このことを数学的に証明しようして、結局果たせなかった、いう話だと分かりました。

○宇宙全体の形がどうなっているのかというのならばアインシュタインのE=MC^2がある
 ポアンカレは「この宇宙全体の形がどうなっているのか問うた」ものならば、アインシュタインは、この問題を、E=MC^2 という物質とエネルギーとは等価である、という有名な方程式で、同時にこの世界の成り立ちと仕組みとこれが造り出すこの世界全体の形がどうなるかを、解いている、と分かります。
 しかし、この話の前に、先ずはNHKの番組の内容に沿って、ポアンカレ予想を理解することにしましょう。

○ポアンカレ予想の答えが見つかった
 ポアンカレが、この宇宙全体の形はどうなっているのについて、球体と予想して、これを数学的に証明しようとしてできませんでした。
 その後、多くの天才的な数学者が、ポアンカレに代わって証明しようとしてきた経緯があり、そして、ポアンカレ予想から百年たった今、一つの答えが見つかった、というわけです。

○全体の形が球体であることのトポロジー的な意味
 全体の形が球形をしている、ということの位相数学(トポロジー)的な意味について、番組の中で簡単に説明がありました。
 なお、位相数学は、ポアンカレの時代にはまだ発見されていませんでした。
 私個人が位相数学について知ったのは、記憶違いでなければ、1960年代でした。

 トポロジー的に言えば、球体は、これを貫いて開いている、そこを潜り抜けることができる孔が一つもない形、という意味です。
 菓子のドーナツは、真ん中に孔が一つ開いた形をしているので、トポロジー的にはドーナツは球体とは別の形をしているもの、ということになります。
 数字の8の字は、孔が二つの形です。
 三つの輪を重ねたものは、三つの輪が中央で重なって作る孔を含めて、七つの孔がある形をしています。
 オリンピックのマークは、五輪が重なって、九つの孔がある形をしています。
 トポロジー的には、これらは全て別の形のものです。

○番組の中で紹介された巧みな比喩
 番組の中では、宇宙全体の形が球体である場合には、どういうことになるかを、巧みな比喩で説明していました。
 地球から、その尻に長いロープを括り付けた宇宙ロケットを発射します。
 そして、このロケットが宇宙全体を隈なく自由に飛びまわった後、地球に戻ってくるとします。
 そして、宇宙ロケットの尻に括り付けておいたロープの端と、手許に残しておいたロープの端とを同時に持って、ロープを手許に手繰り寄せると、もし宇宙全体の形が球体ならば、その全部を手許に引き寄せることができる、という訳です。
 しかし、もし、宇宙の何処かに孔が一つでも開いていて、宇宙ロケットがこの孔を通り抜けていると、もうそこのところで引っかかって、ロープ全体を地球に手繰り寄せることはできなくなります。
 中々巧みな比喩ですね。

○ポアンカレはこの宇宙全体の形が球体であるという仮説をどう思いついたのか?
 話が前後しますがーーーーー
 ポアンカレは、何を根拠に、宇宙全体の形は球体、と仮定したのか?
 これは、ポアンカレが身近に見て知っている、地球も月も太陽も太陽系の他の惑星も、球体であることから、宇宙全体の形も球体、と推測したのでしょう。

○天才数学者はポアンカレ予想をどう解いたのか?
 宇宙全体の形は、球体である。
 これを数学的に証明しようとして、ポアンカレにはできずじまい。
 この後、多数の天才的な数学者がこの証明に挑んできたけれども、この問いの答え方が百年間分からずに来た、という訳です。

 これをトポロジー(位相)数学で解いて、宇宙の形は、球形を含めた八つの形しかないことを、アメリカの学者が明らかにしました。
 この仕上げをしたのが、ロシアのペレリマン博士。
 彼は、微分数学+トポロジー数学+物理学(エネルギー)で、宇宙の形は、八つの形が有り得ることを証明して、ポアンカレ予想はこの中の球形の場合だ、と明らかにした、という話。
 この証明の仕方の真偽の検証は、数学の専門家でないと出来ないものであり、そして、一応数学的に正しいと分かって、ペレリマン博士は、ポアンカレ予想の問いを解いた、ということになっているそうです。

○数学的に可能性のある八つの宇宙全体の形の内のどれかを数学者は未だ答えられず
 テレビの画面には、球体を含めて八つの宇宙の図が出ました。
 しかし、テレビ画面では、その形の詳しいことは分かりませんでした。
 これは、これとして、では、実際の宇宙全体の形は、八つの内のどれなのか?
 数学者は、まだこれには答えません。

○実際の宇宙の形はどうなっているのかーーーアインシュタインの方程式 E=MC^2
 この宇宙の全体の形は球体をしているという仮説。
 これは、数学上の問題であると同時に、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで造られた実際のこの宇宙の形の問題です。

 アインシュタインのE=MC^2の方程式によれば、この世界の姿は、正方形の面積(=C^2)×高さ(=M=物質)の三次元の形をしています。これに、時間の一次元が加わります。
 そして、「C^2」の部分は連続していて、裂け目も孔も無い構造をしている、と理解することができます。
 M部分も、その実体は、エネルギーそのもので出来ている、というのが、アインシュタインの「物質とエネルギーとは等価」の方程式、E=MC^2全体の意味ですね。
 こうだとすると、M部分は、布や紙の染め方の方法の一つである「絞り染め」の技法みたいに、C^2というその全体が一枚で出来ている布の一部分を摘み上げて造ったようなもので、M部分とC^2とは一体不可分で連続している、ということになります。

○アインシュタインのE=MC^2はポアンカレの球体仮説を別の原理で証明した
 E=MC^2という方程式の意味することは、今、説明した通りです。
 つまり、エネルギーを唯一絶対普遍かつ不変の素材にして全て造られているこの世界全体は、その何処にも、裂け目も孔も無い連続した世界、ということになります。また、アインシュタインのこの方程式は、こう理解するのが、物理学的な常識。
 言い換えると、ポアンカレが予想したとおりに、トポロジー的には、この宇宙全体の形は、貫通する孔が一つも無い、球体をしている、という意味です。
 即ち、アインシュタインのE=MC^2は、この宇宙全体の形はトポロジー的にはそれを貫いて開いている孔が一つも無い球体のような形をしていると予想したポアンカレの仮説を、ポアンカレとこの後に続いた幾多の天才数学者達とは異なる原理に基づいて証明した、と言って良いでしょう。

○ポアンカレ予想の危ないところ
 ポアンカレ予想の危ないところは、古代ギリシアのピタゴラス以来の、この世界は数(学)で出来ている、という間違った考え方に落ち込みそうなところでしょう。

 この世界の成り立ちと仕組みは、言うまでも無く、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きのみで造られています。
 そして、エネルギーの働きを常に制御している自然法則の働き方の因果必然の秩序が厳密で、数学の方程式で記述できる、ということです。

○超弦理論の間違い
 この世界を造っているのは(創造主である神+)自然法則+エネルギー一体不可分の働きであることを自覚的な知識にしていないと、超弦理論のように、偶々見つけた見事な方程式を知って、宇宙はこの方程式に従って存在しているに違いな!!! という妄想に入り込みます。
 超弦理論は、「龍」という言葉があるのだから、龍は実在しているに違いない、しかし、他の動物のような姿・形を持ってこの世界に実在していないのは、龍は霊界にすむ動物だからだ式の話と同じでしょう。

○ポアンカレ予想が一般法則論的に意味すること
 ところで、ポアンカレ予想は、一般法則論的には、何を意味しているのか?
 一般法則論的には、この世界は、唯一絶対普遍かつ不変の創造主である神が、自らの身心を自己展開する形で造った、部分部分に分離分割することが絶対に出来ない、全体でただ一つの世界、ということに成ります。
 言い換えると、その形の構造の中に一つの孔も無い球体の形を、この世界はしている、ということになります。

 なお、ここで繰り返し説明しているように、創造主である神の身心と神の理法とは、自然科学的に言えば、次の意味です。
 創造主である神の身心とは、エネルギーのこと
 神の理法=因果必然の自然法則のこと

○宇宙にある孔や裂け目は一般法則論的には何を意味するのか?
 この世界の中に存在する孔とは、一般法則論的には何を意味するのか?
 もし、私たちが生まれ住んでいるこの宇宙の何処かに孔が開いているとすればーーー
 その開いている孔の部分が意味することは、創造主である神が造らなかった部分=創造主である神の支配がおよばない世界=神の理法が存在せず働いていない世界=偶然が支配している世界=混沌の世界の意味になる、と言うことです。
 私はこう理解しました。

○一般法則論的にはそれを貫いて開いている孔が一つも無い神の国の世界
 しかし、実際には、この世界は全て、創造主である神が自らの身心を、天地創造の目的にあわせて、神自らの理法に則って、自己展開する形で造っています。
 そこに、裂け目も孔も、最初から一切全くないのです。

○創造主である神の天地創造の目的
 なお、創造主である神の天地創造の唯一絶対普遍かつ不変の宇宙大の目的は、創造主である神自らの化身かつ分身の存在=私たち人間存在=生物学的には「ヒト」(宇宙大では宇宙人一般)を無限の数創り出して、その一人一人になって様々に生きて遊んで楽しむことにあります。このためのインフラとなる天然自然の世界。

○意識のある心の役割ーーー無意識の心の持つ機能とワンセットで働らかせる
 創造主である神の天地創造の目的。
 この目的を実際に実現する為に、創造主である神は、自らの化身かつ分身の存在に、無意識=全知全能かつ無限かつ無尽蔵の知恵と力を持ち、意識のある心が実現を望むことは無条件・無留保で、犠牲や生け贄などを一切要求しないで直ちにその実現のために働き出す機能を持つ心とワンセットで、意識のある心をヒトに与え、これによって、自らの生き方を自由に自覚的に意図的に選択し決定できるようにしたのです。→意識のある心の起源
 大事な点は、意識と無意識とは、最初からワンセットで存在し、常に必ずワンセットで働かせるべきものだ、ということです。

 意識と無意識とを切り離し、無意識など認めるのは神秘主義だ、オカルトだという人たちに従ってはなりません。
 ヒトは、意識のある心の働きだけでは、この地上に存在することさへ出来ません。
 無意識の心の働き=創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きと同じです。

○ポアンカレ予想が持つ一般法則論的な意味の再確認
 ポアンカレ予想が一般法則論的に意味することについて、今一度の確認。
 一般法則論的には、この世界全体の形は、球体。
 この世界全体の形は球体=その全てが、創造主である神の身心の自己展開で造られている=創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで全て造られている、という意味。
 言い換えると、この世界に神の支配の及ばない所はまったく無いということです。
 つまり、この世界に偶然が支配している部分は一切無い、ということです。

 全ての人は、創造主である神の化身かつ分身の存在。
 そして、人の身心は、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きでのみで全て造られています。
 ということはーーーー、
 一つ目は、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きによって造られている人の身心が間違って罹る全ての病気は、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで癒せなかったり、治せないことは一切無い、ということです。
 今ひとつの意味は、創造主である神が創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きに則って造ったこの世界は、原理的には、人は、その全てを知り理解することができるように出来ている、ということです。
 纏めると、原理的には、治らない病気は無いし、解けない問題は無いし、人生不可解という理解の仕方は間違いだ、ということです。

 但し、実際に、人生不可解などと言わずに済ませるようにするには、創造主である神が、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで造ったこの世界の成り立ちと仕組みを知って、これを丸ごと使って生きる、人の生き方の原理に基づいた潜在意識の自覚的で意図的な活用法しかありません。

 また、潜在意識の活用法について自覚的な知識が無くても、実際、全ての人において、その無意識的な行動では、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで全て造られているこの世界の成り立ちと仕組みに直接全面的に接して生きています。
 創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きは、私たち全てに先立って存在し、それ自体で在るように在り、その通りに働いていますから・・・。

 自ら無神論者を名乗った本田宗一郎氏も、自動車作りの現場では常に創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで造られているこの世界に直接、常に全面的に向き合って仕事をしていたのです。

○ポアンカレ予想は知らないし認めないと決めている人たち
 しかし、実際には、無意識=潜在意識の存在を知らず、認めようとせず、潜在意識の持つ全知全能かつ無限かつ無尽蔵の知恵と力を丸ごと活用する心の技術を迷信のように言い、人の理性的な知識=意識のある心の働きのみで生きるのが、神などという迷信の存在に頼らずに生きるべき科学的な存在の人間だ、という迷信を、強力に宣伝している無神論者の人たちがいて、これに騙され続けている人たちも少なくは無い訳です。

 言い換えると、無神論者は、ここで説明してきた理屈に則れば、ポアンカレ予想は最初から認めない、という考え方になります。
 また、特に政治の世界では、昔から無神論者が人類社会を殆ど作ってきた、とさへいえます。

○無神論者から、私たちの生きている社会を、文化文明を取り戻す
 一般法則論は、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで全てできているこの世界の成り立ちと仕組みについて全く知らないし知ろうともしない人たちの支配から、この世界を創造主である神の手に取り戻そうとする試みです。

 ポアンカレ予想の話は、これでお仕舞い。
 例により、誤記脱字等があると気がつき次第、訂正をします。


3 コメント

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はじめまして! (パオディー)
2007-11-29 19:53:44
はじめまして!コメントをいただきありがとうございました。まだブログを始めたばかりで、よくわからないでいますが・・・よろしくお願いします!また、ここによらせてもらいます♪
何かすごいです。 (雅人)
2009-07-29 01:56:15
おもしろかったです。
へえ~ おもしろい (ニコール)
2011-10-31 13:54:03
NHKより詳しく説明してあり、おもしろいです。今度は、リーマン予想をお願いします。