ゆめ未来     

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今週の読書! 奇貨/最初の哲学者

2015年04月04日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この2冊。

奇貨/松浦理英子  2015.4.4

 「ちょっと心が温かくなって思わず微笑んでしまうような」(dacapoインタビュー)小説、『奇貨』を読みました。
作者の「松浦理英子」さんの小説は、初めてです。
小説の面白さを久しぶりに堪能できました。
かわいたユーモアがあり、ぼくには面白い小説でした。

 【奇貨】
1 珍しい品物。
2 利用すれば思わぬ利益を得られそうな事柄・機会。
「道士らが王室の李姓であるのを奇貨として、老子を先祖だと言いなし」〈鴎外・魚玄機〉

 ▼奇貨居くべし
《秦の商人呂不韋(りょふい)が趙に人質になっていた秦の王子子楚(しそ)を助けて、あとでうまく利用しようとしたという「史記」呂不韋伝の故事から》珍しい品物は買っておけば、あとで大きな利益をあげる材料になるだろう。得がたい好機を逃さず利用しなければならない意にいう。(goo辞書)


 「セクシュアリティの世界を独自の視点で描き熱狂的な読者を持つ小説家、松浦理英子氏」(dacapo)のインタビューがありました。

 dacapo《ダカーポ》.........松浦さんの作品には読んだ後に不思議な幸福感みたいなものが

 齢四十五ともなると時折、若い頃嫌な目に遭わされて恨みを抱いている知り合いが死んだという報が届く。そうなってわかったのは、長年恨んでいた相手の死を知っても嬉しくもなければ溜飲が下がるでもなく案外平気な気持ちで受け止める、しかしながら、恨みそのものは相手が死のうが生きていようが消えない、変わらないということだ。

小説、冒頭部分です。
「恨みかあ~」と思ってしまった。
のんびりと年金生活をはじめてから、たまに「今は、もう昔になってしまったなあ~」と思い返したりします。
でも、道でバッタリ出会ったりしたら、「てめえ!忘れてねえぞ!」、瞬間湯沸かし器のようになって、怒り爆発、ともなりかねないかも。

    『 奇貨/松浦理英子/新潮社 』



最初の哲学者/柳広司  2015.4.4

 柳広司氏の『最初の哲学者』を読みました。
おもしろい大人の童話です。

 たとえそこに些かの美化や歪曲、想像が入っていたとしても、人間にとって世界とはきっとそのようなものなのだ。
 もし私の話にわき道が多く、迷宮のように思われるとするならば、それは畢竟この世界が迷宮に似ているからに違いない、と


    『 最初の哲学者/柳広司/幻冬舎 』


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