明日16日は京都の夏の風物詩である
「五山の送り火」が行われます。
この「五山の送り火」とは、有名な
東山・妙意ヶ嶽の‘大文字’のほか、
船形や鳥居形、妙・法、左大文字の五つの
炎を合わせて五山の送り火と呼んでいます。
‘送り火’とはお盆に帰ってこられた
‘精霊’を再び冥府にやすらかに送る為に
催されるもので、古くから京都の庶民
の間に浸透している信仰行事です。
起源については、3説ほどあるそうですが、
有力なものとして室町時代に足利義政が
創始したという説があります。
大文字の炎が描かれる妙意ヶ岳が裾野の
銀閣寺領だった事、また妙意ヶ岳に刻まれた
「大」の字が銀閣寺と同寺派・相国寺の方を
向いている事などからこの説が有力視
されているようです。
去年も書きましたが、私はっちんは、
五山の一つである金閣寺北側、
「大北山・左大文字」周辺地域の出身です。
幼い頃から大北山は私達子供の遊び場で、
炎を燃やす釜(火床)に乗ったりして
遊んでいた記憶があります。
当時の私には、送り火は夏休みの
大きなイベントでした。
私の育った町内は大文字保存会に
入っていたので、送り火の準備が
町内行事としていろいろありました。
町内では送り火の準備を一年前から
始めるのです。
12月には点火に使う薪(松材)確保して
乾燥させておきます。
その後2~3月にかけて下草刈りや
雑木伐採を行い、5~6月に火床や
山道の補修をすませて夏を迎えます。
送り火の前日15日から16日午前中には、
金閣寺門前に設けられた奉納所で護摩木
や松割木の奉納受付が行われ、それらの
木を午後から山上に運び火床が組まれます。
火床は、山が岩山で掘り難いことから、
山の斜面に栗石をコンクリートで
固めて作ってあります。
火床の高さは低いもので30cm、
最高に高いものでは3mもあり、全部で
53箇所設置してあります。
火床は、およそ一人が一箇所ずつを担当し、
奉納された松割木を高さ約1m積み重ね、
その中に乾燥した松葉を入れて炎を
燃え上がらせるのです。
炎を燃やす為に使用される薪は
350束、護摩木は5000本です。
そして祈りが込められた炎が燃えきると、
消防署と地元消防団で消火作業が行われ、
送り火は終了となります。
このように「五山の送り火」は多くの
地元民に支えられ、代々守られ
受け継がれてきたものなのです。
その歴史の中には幾多の苦難な時も
ありました。しかし、どの時代も
民衆の‘祈りの火’が途絶えたことは
一度もないのです。
そしてこれからも京都の夏の夜空を
焦がし続けることでしょう。
京都の夜空にくっきりと浮かびあがり、
燃えたぎる炎の力強さこそ、京都町衆が
送り火に示してきた祈りの強さをあらわし
この大規模な精霊行事を受け継ぐいく
エネルギーの源だと思います。
送る火の点火は最も早い大文字が午後8時
からで、最後に点火される鳥居形が
午後8時20分です。
よく見えるスポットは京都タワーなどが有名。
明日は故郷衣笠に帰り「左大文字」を
目の前で見に行く事にします。
元地元民しか知らない秘密の場所で、
「妙法、大文字、左大文字」の三山が
見られるスポットに行きます。
明日は昼に保津川を下り、夜の送り火を
を眺めるというコースはいかがですか?
京都の夏の夜空に幻想的に浮かび
あがる炎の文字。先祖の精霊を送り、
多くの人の祈りと願いが込められた
炎の輝きを眺めながら過ぎ行く‘夏’に
思いを寄せてみるのが「五山の送り火」なのです。
「五山の送り火」が行われます。
この「五山の送り火」とは、有名な
東山・妙意ヶ嶽の‘大文字’のほか、
船形や鳥居形、妙・法、左大文字の五つの
炎を合わせて五山の送り火と呼んでいます。
‘送り火’とはお盆に帰ってこられた
‘精霊’を再び冥府にやすらかに送る為に
催されるもので、古くから京都の庶民
の間に浸透している信仰行事です。
起源については、3説ほどあるそうですが、
有力なものとして室町時代に足利義政が
創始したという説があります。
大文字の炎が描かれる妙意ヶ岳が裾野の
銀閣寺領だった事、また妙意ヶ岳に刻まれた
「大」の字が銀閣寺と同寺派・相国寺の方を
向いている事などからこの説が有力視
されているようです。
去年も書きましたが、私はっちんは、
五山の一つである金閣寺北側、
「大北山・左大文字」周辺地域の出身です。
幼い頃から大北山は私達子供の遊び場で、
炎を燃やす釜(火床)に乗ったりして
遊んでいた記憶があります。
当時の私には、送り火は夏休みの
大きなイベントでした。
私の育った町内は大文字保存会に
入っていたので、送り火の準備が
町内行事としていろいろありました。
町内では送り火の準備を一年前から
始めるのです。
12月には点火に使う薪(松材)確保して
乾燥させておきます。
その後2~3月にかけて下草刈りや
雑木伐採を行い、5~6月に火床や
山道の補修をすませて夏を迎えます。
送り火の前日15日から16日午前中には、
金閣寺門前に設けられた奉納所で護摩木
や松割木の奉納受付が行われ、それらの
木を午後から山上に運び火床が組まれます。
火床は、山が岩山で掘り難いことから、
山の斜面に栗石をコンクリートで
固めて作ってあります。
火床の高さは低いもので30cm、
最高に高いものでは3mもあり、全部で
53箇所設置してあります。
火床は、およそ一人が一箇所ずつを担当し、
奉納された松割木を高さ約1m積み重ね、
その中に乾燥した松葉を入れて炎を
燃え上がらせるのです。
炎を燃やす為に使用される薪は
350束、護摩木は5000本です。
そして祈りが込められた炎が燃えきると、
消防署と地元消防団で消火作業が行われ、
送り火は終了となります。
このように「五山の送り火」は多くの
地元民に支えられ、代々守られ
受け継がれてきたものなのです。
その歴史の中には幾多の苦難な時も
ありました。しかし、どの時代も
民衆の‘祈りの火’が途絶えたことは
一度もないのです。
そしてこれからも京都の夏の夜空を
焦がし続けることでしょう。
京都の夜空にくっきりと浮かびあがり、
燃えたぎる炎の力強さこそ、京都町衆が
送り火に示してきた祈りの強さをあらわし
この大規模な精霊行事を受け継ぐいく
エネルギーの源だと思います。
送る火の点火は最も早い大文字が午後8時
からで、最後に点火される鳥居形が
午後8時20分です。
よく見えるスポットは京都タワーなどが有名。
明日は故郷衣笠に帰り「左大文字」を
目の前で見に行く事にします。
元地元民しか知らない秘密の場所で、
「妙法、大文字、左大文字」の三山が
見られるスポットに行きます。
明日は昼に保津川を下り、夜の送り火を
を眺めるというコースはいかがですか?
京都の夏の夜空に幻想的に浮かび
あがる炎の文字。先祖の精霊を送り、
多くの人の祈りと願いが込められた
炎の輝きを眺めながら過ぎ行く‘夏’に
思いを寄せてみるのが「五山の送り火」なのです。