保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

企画書作成に追われた週末。

2005-08-31 23:20:39 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
この先週末ははっちんブログも
2日連続で更新出来ないほど
の忙しさでした。

どんな忙しい時も更新だけは滞った
事のないことが自慢だったはっちん
でしたが、今度の多忙さには白旗を
上げてしまったという訳です。

そんな多忙さの原因となったもの?
それは、来年度に迎える保津川下り創業
400年記念行事の企画書の提出日が
週明けの月曜日に迫っていたからなのです。

今年6月に準備委員会が立ち上げられて以来、
記念行事の企画作成に委員総がかりで
取り組んできましたが、いよいよその
企画をまとめ、企画書を作成する段階に
入ったということです。

各委員から上げられてくる企画を
整理し、まとめ一冊の企画書にするのが
委員長の私の仕事です。

記念イベントや歴史に焦点を当てる企画、
自然環境の整備を進める企画など、
最終的に私も元に集められた企画は
10企画に上りました。

もちろん全て企画が通ることは考えられない
ので、この中のどの企画を重点的に進めるのか
その優先順位も考えての企画書作成作業です。

アイデア段階のモノを企画にするには、
企画の主旨から目的、具体的内容と
実施計画、タイムスケジュール
から予算案まで、完璧な物が
求められます。

そして何よりも大事なのがその企画を
実施した事での‘効果’の読み方です。

どんな面白い企画でも効果が出てこなければ
意味はありません。目的設定は明確に
しておかないといけないのです。

企画の細部を詰めていけばいくほど、
現状での問題点が浮き彫りになります。
この問題をどのようにクリアーして
企画目的を達成するか、頭が痛い大きな
壁が所々に立ちふさがっています。

この点もしっかり踏まえ、企画書を
作成していく作業は本当に大変でした。

時期を同じくして町内の夏祭り行事
などとも重なり、毎日2~3時間の
睡眠時間で企画書作成に当りました。

何とか全て企画書を会議に提出できる
様に完成したのは、提出日前日でした。

自分的には面白い企画も盛り込めたので
満足感は正直ありますが、組合側から
最終承認を頂いた訳ではないので、
今後は上層部で検討しその
判断にゆだねることになります。

保津川の400年周年は今、地元市民や
川を開削した角倉了以の同族会の方、
川の各学問研究者など、保津川にゆかり
深い方々の手によって、派手に盛り上げて
いこうという気運が高まってきています。

この流れの中、伝統の川下り事業を今もなお
継承する私たち保津川遊船の動きが大きく
注目されています。

何とかその思いに恥かしくない企画を!
とまとめてみましたが・・・今は
今後の展開を楽しみにしておいて下さい。

周りが盛り上げて下さっている400周年。

400年前、保津川開削を実施した
その目的とは・・・それは
この険しい峡谷に‘船を通す’
という事の‘はなし’なのです。

この記念の年、我々遊船の役割は決して
小さくないという思いが一杯詰まった
企画書です。
日の目を見ることがあることを願いつつ・・・合掌。