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保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川下り再開!大自然からの‘贈り物’です。

2010-04-04 08:45:13 | 船頭
青く澄み渡った春の空に、薄紅色の桜が咲き誇る保津川。

今日、保津川下りは春眠から覚め、運行を再開致しました!

まだまだ、川の水量多く、押し寄せる激流。
荒波こえた視界に広がる優美な春風景は自然がくれた‘贈り物’です。


大自然からの‘贈り物’是非、保津川まで、受け取りに来てみてはいかがでしょう。


はっちん

京都が桜色に染まる今日、保津川下りはまたも運休・・・

2010-04-03 09:13:30 | 船頭
京都では桜の開花たよりが寄せられていますが、今日も保津川下りは
河川増水の為、運休しております。

冬を思い出すような寒い日が続きましたが、今日は朝から澄み切った青空が
ひろがる爽やかな晴天となりました。

子供さんにとっても春休み最後の休日です。

名所と呼ばれる桜も、一気に咲き誇り、今日の京都はまちが一面、桜色に染まる
最高のお花見日和の一日になることでしょう。

保津川下りも、例年この土、日には、大勢の観光客がお越し下さり
賑やかになるのですが・・・この運休はかなりイタイ!

「自然と共に生きる」というはこういうことなのでしょう・・・


考え方によっては、滅多にない、お花見シーズンのお休みです。

今日は気分を変えて、京都の桜を堪能しに、お出かけしてみようと思います。

今日、京都にお越しくださっている方は最高に幸せな気分を味わえることと思います。



待ち遠しい運航再開、その前に「アカガイ」を!

2010-03-26 08:45:54 | 船頭
3日間続いた長雨も上がり、久しぶりに青空が広がる朝となりました。

しかし、河川の水量はなかなか減少せず、昨日に引き続き、
本日も保津川下りは運航を中止しております。

桜の見ごろも近づくなか、少し気持ちは焦りますが、自然が相手のお仕事です。
こればかりはどうしょうもないですね。

本日、保津川下りをご予約頂いた方、また予定されていた方には
誠に申し訳ございませんが、御了承下さい。

そして雨が降り続いた後に待つのは、係留地に繋いである舟に溜まった雨水の除去作業

我々の中では「アカガイ」とも「アカガエ」とも呼ばれるもの。

アカとは、舟に溜まった雨水や川の水のことです。

当番に当たっている船頭たちが、溜まり具合を見計らって作業に当たります。
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作業はバケツとポンプ器を使用、舟に溜まった水がなくなるまで行います。
アカを舟外へ出し切った時、舟が約15cmも浮上するのですよ。
水の重さはなかなか侮れません。
舟運行中に川に立つ波が船内に入水した場合も、同様の作業をすることがありますので、
水位の高い日に乗船されれば、目撃する機会があると思います。

今、川の水位が徐々にですが、減少してきています。
明日以降、運航を再開できる可能性も出てきました。

情報はこのブログ、または保津川遊船企業組合オフィシャルホームページでも
ご案内させて頂く予定ですので、ご覧下さい。

運航再開後に舟に乗船されると、この「アカガイ」を目撃できるかも?

私達も一日も早い運航再開を楽しみに待つことにします。

是非、水量の多い、迫力ある川下りを体験してみてはいかがでしょう。

サクラ開花近し、明日は天気になあれ~

2010-03-24 23:45:14 | 船頭
京都では、あちらこちらから「サクラだより」が届く今日この頃ですが、
どうしたことか?三連休後は、雨、雨、雨・・・

安定していた川の水位も順調?に上昇してきており、只今、保津峡では0.87mに
達しています。(国土交通省・河川局発表) 今、この時点で、舟が運航できる
最高水量・通称五人水(船頭が五人乗り込むことから付いた名前)です。

天気予報では、これから明朝にかけて、まだ雨が降るとの予報を発表しており、
この調子で水位が上昇すれば、明日の舟の運航に支障をきたす可能性も出てきました。

とにかく、今夜の雨の降り方次第ですが、嵐山もサクラがちらほらと開花して
美しい山景色になってきているところです。

サクラが花を咲かす、命は短いです。・・・一日も無駄にはしたくないですね。

「あした天気にしておくれ~」とテルテル坊主でも作ることにします~

保津川一帯を濃い黄沙が覆い尽くす!

2010-03-22 23:11:09 | 船頭
昨日は日本列島全域で大規模な黄沙が観測されました。

私達の住む京都・亀岡市も早朝から薄茶色の黄沙に覆いつくされました。

いつもは保津川下りの乗船場から見える「愛宕山」も殆ど見えなくなり、
川も1キロ先ほどしか見渡すことができず、近年にない視界の悪さです。



「霧にけむる保津峡」ならぬ「砂にけむる保津峡」とは、何とも風流さに欠けるというもの。

この黄沙、中国大陸からの偏西風に乗って飛来したものらしく、発達した低気圧により、
33~38mも吹き荒れた記録的な強風に運ばれ、日本列島を覆い尽くしたのです。

太陽も輪郭の影がうっすら見えるだけ。

春は、暖かい日の次の日に強風が吹くことが多く、我々も舟を運航する時は最善の注意を払っています。
しかし、その強風が黄沙まで運んで来ると、条件は更に悪くなります。

風向きが舟の操船の大きな妨げになる上に、視界まで閉ざされるとなるとキツイです。
しかも、口の中もジャリジャリになり、鼻もむずかゆく、心身ともに弱ります。

マスクにゴーグルという格好はお客様の手前、することはできないので、ただ自然に任せ、
飛び去ってくれるのを祈るしか成す術がないところに人間の無力さを痛感させられます。

この様な中、日本各地では強風のため、電線切れ停電したり、工事現場の足場が倒れるなどの
被害をもたらしたとのことですが、保津川下りは自然を読み取る目と鋭い勘、
そして確かな操船技術で黄沙舞い込ませた強風と荒瀬を乗り切ることができました。


昼をまわった頃から、急にあたりが明るくなり、黄沙は消えていきました。
強風が幸いしたのです。辺り一面を覆いかぶせていた黄沙を風が全て一掃したのです。

自然の力は偉大だある!

しかし、約4000キロ離れた遠い大陸からよく飛んで来るものですね。
いくら春の低気圧が発達した上昇気流に乗るとは言っても、2~3日かけて
飛来して来てこの濃度です。

自然には本当に国境は存在しないのですね。人間が線引きした国境なんて、
大自然の前にはなんの意味も持たない事を思い知らされる現象です。

今回の黄沙は私がこれまで経験した中でも最も濃度の高いものだと感じました。

いよいよ、自然の猛威は人間の経験知を超える時代がやってくるのでは・・・


支部恒例の新旧役員引継ぎ会を行われました。

2010-01-08 22:30:28 | 船頭
私はっちんが所属する保津川下り・第三支部の、今年度役員改選に伴う
新旧役員引継ぎ会が今日9日、亀岡市内にある割烹・味吉で開かれました。

同会は毎年、年度初めのこの時期に開かれ、前年度と今年度の新旧支部長及び
支部会計担当者6名が顔を揃え、業務内容や必要事項等の引継ぎに関する
説明を行うという、古くから続く支部恒例の会。

昨年度支部長だった私も、今年度の新支部長に業務の内容などの説明をさせて貰いました。

係留場に繋いである舟の管理や遊船本部が開く組合経営協議会への
出席及び支部集会の召集などが支部長の主な業務。
遊船本部と支部との橋渡し役として重要なポストの上、「愛宕講」など
支部行事に加え雑用も意外に多く、何かと多忙なのが支部長。
その最後の仕事がこの新旧引継ぎ会という訳です。

会は一通りの説明を終え、引継ぎの完了を確認すると、その後は新年会に
変わるのも支部伝統の慣わしなのです。

事務・会計書類や銀行通帳を広げていたテーブルにご馳走が運ばれ宴会の始まりです。

今年はカニとふぐのカラ揚げに、新鮮な刺身ににぎりのフルコース。
豪勢な新年会ですが、以前の3支部新旧引継ぎ会はもっと派手な宴会を
していて、これでもまだ地味になった方なのです。

以前の引継ぎ会はかなり派手で、支部長、会計の他に本部理事や協議員、
各委員会委員など総勢20名以上が出席し、最高級牛肉によるすき焼き食べ放題に、
にぎり寿司のお土産付きという豪華さ。しかも、役員の妻は接待役と
して必ず同席しなくてはならないのが支部の掟だったのです。

10年前に支部会計をした時は私も妻も同席して貰いました。

古くからの支部の伝統、掟とはいえ、妻まで参加しなくてはならないのは
時代の流れに合わず、また経費削減という意味からも検討が行われ、
7年前から支部長と会計のみの引継ぎに変更され、今の様に料理屋さんで
行われるスタイルとなったものです。

この引継ぎ会も保津川遊船という企業組合独特の慣わしであるのですが、
少しづつ姿を変えながらこれからも続けられることと思います。

昨年度は至らない支部長でしたが、他の支部役員のみんなに助けられ、
何とか無事にお役目を終えることができましたこと感謝しております。

今年もよろしくお願い致します。

新春の保津川、川下り初め出航!

2010-01-05 16:51:28 | 船頭
本日5日から平成二十二年度の営業を開始した保津川下り。

天気予報では今日は中国大陸上空の寒波が南下し、日本海側には
大雪が降るとの予報が出される寒い一日になりました。

雨こそ降らないものの、身を切る様な冷たい風が渓谷に吹き、
冬シーズン到来の予感です。

そんな仕事初め。

私はっちんも午後1時の定期便で出航して参りました。

約1週間余り、川から遠ざかり、ポカポカのコタツなど暖房の利いた部屋で
‘温室生活’の正月を過ごしただけに、今日の川風の寒さは身に応えます。

また操船中、棹を差す手や櫂の握る手にも少し違和感を覚えます。
そして、疲労感・・・

時折、厚い雲の隙間からのぞく、お日様の温かさが優しく疲れた体を癒してくれます。

「今年も川の仕事が始まったのだな・・・」と実感しながら「新春の下り初め」
を終えました。

さあ、これから長く寒い「冬の川下りシーズン」の始まりです。

‘寒さ’という冬の季節感の中に、自然の厳しさや優しさをリアルに
感じることができる冬の川舟・・・「自然の中で生きる意味」を
教えてくれている様で趣深いものを感じます。

四季を感じ難くなったといわれる現在の「快適至上生活」の中にあって
これだけ、肌で季節を感じながら川を遊ぶ、船頭という仕事。

かなり‘贅沢’なのかもしれませんね。



新年明けましておめでとうございます。

2010-01-01 14:33:00 | 船頭
「保津川下りの船頭さんブログ」をご覧の皆様。

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は、我がブログならびに保津川下りに一方ならぬ
ご厚誼を賜り、誠にありがとうございました。

今年も「ブログ」を通じて、京都や保津川の‘香り’を
皆様にお届けすることで、自分自身の歩いてきた足跡を
綴っていければ嬉しく思います。

皆様には「保津川下り」と「保津川下りの船頭さんブログ」に
変わらぬお付き合いの程、何卒宜しく御願い致します。

本年も皆様方の一層のご指導並びにご鞭撻、ご声援を賜りながら、
ロマンと熱情を胸に、常に高い目標と理想に向かって、
人生を楽しみながら歩いて参りたいと思いますので
ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

      
      平成二十二年  元旦  船頭 はっちんこと豊田知八

はっちんの船頭ブログ、今年もお世話になりました。

2009-12-31 13:02:50 | 船頭
はっちんのブログをご覧の皆様へ。

今年も我が「保津川下りの船頭さん」ブログをご愛読いただきありがとうございました。

今年も無事に一年を終えることができますことを‘神様’に感謝するとともに、
いつも温かい心でお付き合い下さっている、多くの方々のご声援、ご支援の賜物
と厚く感謝申し上げます。

ブログを始めて早5年が過ぎました。
一昔前には想像もできない不思議な世界「ブログ」により、毎年、多くの人達との
素敵な出会いも増え、人生の貴重な‘財産’が築かれていく実感を味わっています。

ブログも長く続けているといろいろと試行錯誤をしたり、暗中模索の中、
自己嫌悪になる時期もありましたが、そのたびに人の温かさに触れ、
自らも成長し人生に深みを持つことができた気がしています。

「自分の歩いた道」の記録を書き残していく「自分史」として
これからもコツコツ地道にと保津川の事や京都の事、また私自身の思う事などを
書き綴っていきたいと思います。

来年も皆様の変わることのない、ご指導とご鞭撻を賜りながら、
より一層の努力研鑚そして‘感謝の心’を忘れずに
‘ロマン’を持って熱く生きていこうと思います。

来年も変わらずお付き合いのほど宜しく御願い申し上げます。

年末年始も寒い日が続くとの事ですが、
皆様、くれぐれもお体をご自愛くださり、
よい、お年を。


  保津川下り 船頭  はっちんこと豊田知八