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保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

「裸になって何が悪い!」Tシャツに注文が殺到??

2009-04-26 00:15:22 | 船頭
お酒を飲んで全裸になっちゃった人気グループSMAPの草薙くん。

その逮捕直前に警官に言い放ったとされる「裸になって何が悪い!」
をプリントしたTシャツが売り出されたそうです!

以前、福田前首相が辞任する際に記者に言い放った言葉「あなたとは違うんです!」を発売し
話題となったオリジナルTシャツ屋「ClubT」作。

同店によると、この「裸になって何が悪い!Tシャツ」、只今、注文が殺到、
バカ売れしているそうです。

しかも事件直後の23日には製作し販売したというから仕事が早い!

いやいや~前回といいこの会社‘旬’に敏感といいますか、商魂逞しいといいますか、
なかなか『目の付けどころ』がいつもniceですね~

Tシャツは一枚2100円から。
色違いからトレーナまで約40種類のバージョンがあるそうです。

また、関連商品として「公然猥褻」というTシャツも発売、国民的アイドル
SMAPのメンバーであろうと容赦なくパロってしまう
同社の度胸には恐れ入りました。

次は「しOご~」なんかも発売されたりして・・・

羽目をはずし過ぎたけど、ここまでされたらなんか草薙くん、可哀想ですね・・・



乗船受付窓口にかわいい「折り紙舟」が登場!

2009-04-23 21:21:22 | 船頭
只今、保津川下り乗船窓口にお越し下さるお客さんを、かわいい「折り紙舟」
が出迎えてくれています。

この舟は船頭の知り合いである女性の方が制作し、組合にプレゼントして下くださったもので、
心のこもった手作りの「ミニチュア舟」です。

少し厚めの白紙で折った舟は全長約15cm。
絵柄の紙で折り込んだ、竹笠を被ったやっこさんスタイルのお客さんが両側5名づつの10人乗っています。
折り紙舟の操船は二人の船頭が行なってます。
船頭のいのちである竿には爪楊枝をつかい、河底を差すフォームもなかなか様になっています。

舟は3艘、普段は切符売り場の2箇所窓口の両側に分かれて置いていますが、
今回は撮影用に特別、連なって下っていく模様を再現してみました。
川の雰囲気を出す為、下に水色のビニールを敷き、しわを入れて川の流れもつくってみました。

折り紙は日本はの伝統的な遊びの一つとして馴染みのあるものですが、
その繊細で精密なつくりから海外からも注目を集めているようです。

海外からお越しくださるお客さんにも「OH!~cute!」と写真を撮られていく方もおられるとか。

小さな折り紙の保津川下りは日本の細やかな情緒を伝えてくれます。

私たちの川下りも折り紙舟の様な‘和のぬくもり’を感じて頂ける様な、舟下り
を提供できるように頑張らねばいけませんね。

雨に煙る嵐山、春の幻想空間へどうぞ~

2009-04-21 23:24:42 | 船頭
先日から初夏を思わす様な暖かい陽気が続いて保津川ですが、
今日は一転!春の嵐です。

舟に容赦なく吹き付ける強い向かい風と細かい雨。
乗られたお客さんもしばらくは顔を覆うビニールから手が
離せない状態に・・・

残り僅かだった山桜もこの風に完全に散り、山は緑に覆われてきました。

しかし、そんな美しい新緑をのんびり見ている余裕すらない
荒れ模様の天候。
人力で進める手漕ぎ舟の宿命ですが、我々船頭も雨風に負けずに
舟を前に進める為、普段より力を込めて懸命に仕事に当たります。

その分、トークに割く時間も少なくなり、お客様には十分にご満足頂ける
おもてなしが出来たか心配になりますが、やはり安全な運航が第一。
操船に集中することが何事にも優先すること・・・これも保津川流。

でもそんな最悪と思われた天候状態なの中でも自然は偉大です。
しっかり、雨の日独特の自然美というもの演出してくれるのです。


雨で出来た靄で煙る山々の景色が見事です!
特に嵐山の風景は絶品の一言。

山々の間から沸き上がり、また温泉の湯煙のように水面をぼやかす霞。
その薄霧が掛かったような空間の中に、しっとり雨にぬれた若葉が
浮かびあがります。
若葉の緑はより蛍光色に光り、輪郭がくっきりと見てとれます。

「わぁ~きれい~」
今まで濡れないようにとしっかり持っていたビニールから手を
離し、今、目の前に広がる‘幻想空間’に見惚れるお客さんたち。

雨の日がつくりだす、山々の自然美に雨のことも風のことも
忘れて、すっかり魅了されたようです。

「雨中嵐山」・・・さすがに、かの中国の名相・周恩来首相も
感動して歌を詠んでいかれたほどの風景です。

しかし、自然は本当に偉大です。

晴れ渡る日も、曇りの日も、そして雨の日までも、
それぞれ独特の自然美というものをあらわし
観る人の心を魅了することができる。

そして、なにより、そのことを感じられる仕事に就いている
自分を幸せに思わずにはいられない瞬間でもあるのです。

桜を愛でながら舟下り「保津峡の桜」写真集パート2。

2009-04-08 23:00:59 | 船頭
今日も穏やかな気候に恵まれ、保津峡も嵐山も桜が満開!
まぶしい日差しが薄紅色の桜をより鮮やかに照らす渓谷
は春色でいっぱい。
昨日に引き続き「保津峡の桜」をお届けします。

今日は保津川下りの乗船場から嵐山の散策道まで
桜を見ながら下って行く感じで写真を並べてみました。
まずは出航を待つ舟が並ぶ舟着場の桜並木。

出航を待つ船頭がくつろぐ「桜の下の休憩場」
桜並木の中でも最も艶やかな桜です。

渓谷には所々で桜の木が出迎えてくれます。
自然に自生している山桜と先人達が植樹したソメイヨシノ。
厳しい自然環境に晒されながら咲く桜に美しさだけでなく
「いのち」の力強さも感じさせてくれます。



嵐山までの1時間40分、桜づくしの渓谷を下っていきます。

桜の名所が数多くある京都にあって、これほど風雅で
野趣にとんだ春の趣を感じれる桜は保津峡ならではのもの。

嵐山に到着して、JR嵯峨嵐山駅に向かう道中も桜が満開!
まさに「桜街道」を愛でながらしばし散策気分です。

桜咲く春爛漫の保津川峡谷を眺めながら、豪快な水しぶきが
舞い上がる舟旅は、優美さと迫力、爽快感が満載です。


2009「保津峡の桜」写真集パート1

2009-04-07 23:37:10 | 船頭
暖かい日差しにいよいよ保津峡の桜が軒並み開花し、まさに満開です!

この鮮やかさ、美しさにもはや言葉はいらないでしょう。

恒例の「保津峡の桜」写真集をお届けします。


保津大橋から見る保津川下り乗船場の桜並木です。
目が吸い込まれそうになる鮮やかさは圧巻!

出航を待つ舟着き場から望む乗船場の桜並木

目にまぶしい満開になった桜を愛でながら舟は出航です。

保津峡の入り口・宮ノ下の瀬の桜。ここから桜の渓谷へ。


保津峡で最も桜が多くある女淵。年中花盛りの美しい淵です。


保津峡では私達船頭で植樹した桜も少なくありません。
いつまでも美しい渓谷の景観を守るためがんばってます。

まだまだ蕾もあります。今週末あたりが最高見ごろでしょうか。

保津峡の桜も見ごろ近し!

2009-04-04 22:15:15 | 船頭
春雨が冷たい一日でしたが、明日以降はよい日和が続くとのこと。

嵐山の桜も見ごろになっておりますが、京都は今、
各所で桜が満開です!

保津峡も桜もいよいよ蕾が開き出し、5分咲きといったところでしょうか。

おそらく来週には保津峡も見ごろとなるでしょう。

保津川の深い渓谷から眺める桜は、京都の桜の名所とは
一味違う風雅で野趣にとんだ春の趣を感じることが出来るでしょう。

例年通りなら、明日の保津川下りには朝から
大勢のお客さんがお越しになり混雑することが
予想されます。

明日に保津川下りを計画されている方は
なるべく午前中にお越し下さることをオススメします。



最高の行楽日和に賑わう嵐山、保津川。

2009-03-21 21:50:36 | 船頭
4月中旬並の暖かい陽気に誘われて嵐山の桜も
日に日に咲き始め、華やいできました。

連休中日、しかも最高の行楽日和となった今日は
嵐山の渡月橋の上にも大勢の人が行き交い、
春の観光シーズンの到来を実感しました。

私たちの保津川下りにも、朝からお客さんが
たくさんお越しになり、約60艘の船が流れる
今年一番の賑わいとなりました。

明日は少し天気は下り坂とのことですが、
雨が上がると、また一段と華やかさを増した
美しい‘桜’が迎えてくれることでしょう。

さあ~京都が華やぐ‘春’。

すこし、おめかししてお出かけしてみませんか?


京都・嵐山の桜が咲き始めました。

2009-03-19 14:46:09 | 船頭
今週に入り一気に春を思わせるポカポカ陽気に
移り変わった京都。

この陽気に誘われて今日、嵐山の桜が咲き始めました。

渓谷の山々はまだ葉をつけない枝ぶりのみの、色香のない
風景なのですが、その中に薄紅色した桜が一本だけ咲き、
春色のアクセントをつけていました。

例年に比べ約一週間は早い開花宣言です。

1年ぶりの桜の開花は長かった冬の終りを感じさせてくれます。

嵐山の桜が咲き始めると春の京都観光シーズン
もいよいよ本番!活気を帯びてきます。

この調子で暖かい日が続くと3月下旬には京都の名所
のいたるところで華やかな桜が開花していくことでしょう。


さあ、明日から春最初の連休に突入です。

私たちも忙しくなることでしょう。


京都の桜は嵐山から。

まずは、千年の長きに渡り都人に愛され続けた
嵐山の美しい桜を是非、保津川下りの船からご覧下さい。

ダム放水?河原から離れられない船守り。

2009-03-17 00:38:27 | 船頭
一睡もせず、船の守りを行なった日は川が
増水して運航できない状態になっていました。

対岸の河原から遊船の乗船場を見ると、船着場は
完全に川に沈み、堤防の階段にまで水が
上がってきていました。

朝に‘アカガイ’を終えた我々3支部でしたが、
ほっとしたのもつかの間、遊船事務所から
「ダム放水」の情報が伝えられました。

なんと、上流にある関西地域有数の規模を誇る
日吉ダムが、今の放水量から約20トン増やし
放水するという情報だったのです。

この状態から20トンも放水を増やされれば、
‘湾’決壊も起こりうる可能性があります。

再び支部長である私が河原に待機し、水位の
状態を監視しなくてなりません。

湾の傍に車を停め、一日、見張り番です。

昨夜一睡もしていないので、昼には睡魔と闘い
ながらの監視作業。

午後2時ごろ、当然「ウ~ウ~」というサイレンが
河原一帯に鳴り響きました。
このサイレンは「河川が増水します。注意して下さい!」
ということを伝えるものです。

サイレンの音に眠気も吹っ飛び、私にも緊張が走りました。

「今から増えるとなると、湾決壊もありうる・・・」

そうなれば、すぐに遊船事務所に伝えクレーン車
と移動の為のトラックの手配をお願いし、支部員全員を
召集の上、船を移動する段取りを迅速に始めなくてはなりません。

水位は徐々に上昇してきました。
湾の堤防決壊まであと20cm位か?
緊張しながら待つこと30分・・・

しかし、どうしたことか?それ以上上がる気配はありません。
結局、水位はそこで止まり、安定してきました。

しばらくすると、遊船事務所から電話が入り、
「どうやら放水の峠は越えたようや~」という
ダムからの情報が伝えられました。

ぎりぎりのところで、危機的状況は回避された様です。
気がつけば、今朝の2時から約15時ほど、河原に
待機していたことになります。

先輩たちから「支部長になった船守りが大変だ」
とよく聞かされていましたが、今回のことで
「本当だな」と実感しました。
まあ~「夜中の船上げ」に至らなかったことは
幸いでしたが、今年一年何があるかわかりません。
しっかり気を引き締めていきたいと思います。

降り続く雨、‘船守り’の長い一夜。

2009-03-16 23:15:51 | 船頭
先週末、日本列島を襲った活発な低気圧の
影響で河川が増水した保津川。

このような天候の際、最も心配になるのが船の係留場です。

普段は川の左岸端を堰き止め、人工の‘湾’を造り
そこに船をつないで置くのが保津川の係留スタイル。

しかし、豪雨などにより河川が増水すれば当然、係留場の
水位も上昇し、湾が決壊する恐れが出てきます。
ひとたび決壊すると、穏やかだった湾は一気に急流と化し
すごい勢いの流れでワイヤーでつないである約50艘の
船が流されるという危険性が出てくるのです。

このような事態を未然に防ぐため、保津川遊船では‘船守り’
という見張りの当番を設けています。

この‘船守り’は遊船組合を構成する4つの支部が
各10日間の交代制で実施しています。

先週末の様な大荒れの天候の時は、その担当日に当たっている
支部が管理しなくてはならず、雨の降雨状況から推測される
川の状態と船内部の雨水のたまり具合などを逐一監視し、
危険状況を判断するのは担当支部の支部長に任せれています。

そして、先週末その仕事に運悪く当たってしまったのが・・・
3支部・支部長の私はっちんだったのです。

深夜2時ごろ、急に雨足が激しくなってきたことを感じた
私は急いで保津係留場の河原に向かいました。

行ってみると水位自体はまだ上昇してきてはいませんでしたが
船の内部には相当の雨水が溜まってきていました。

とりあえず、河原に停めた車の中から監視することにしました。

待つこと3時間・・・一向に止む気配を見せない雨。
それどころか、雨足はより激しくなる一方です。

午前5時、雨が降りつける中、もう一度船の状態を見回ります。

すると、船の内部は約3分の1が浸水し船に添えてある救命具箱
が浮かんでいるほどの状態になっていました。
すぐさま、用意してきたポンプ機の電源を
入れ、水をかき出すかき出す作業に掛かりました。

ここまでくると、自分ひとりでは対処できないので
支部役員5名に召集を掛け、最悪の事態も想定に入れた
、今後の対処方法を相談することにしました。

約15分後、召集した役員たちと協議し、これ以上
降る様なら、支部員を全員に召集を掛けることで
まとまり、様子をみることに。
時間が時間だけに、最悪、湾が決壊し、船をクレーンで
移動する様な事態になるまでは、なるべく全員召集は
避けるというのが遊船の鉄則なのです。

待機しながら様子を窺っている間、雨はおとなしくなり、
河川の水位上昇も落ち着き、船内部のたまり具合も
増えることがなかったのは幸いでした。

とはいえ、船内部に溜まった雨水はかき出す必要が
あるので午前8時に支部員全員に召集を掛け、係留して
いる約50艘の船全てを、手分けしてバケツでかき出す
‘アカガイ’と呼ばれる作業にかかりました。

とりあえず、湾が決壊し船を移動させる最悪の事態は
免れましたが、一睡も出来ない本当に長い‘夜’でした。

遊船の船の運命を支部長一人が背負う・・・という
プレッシャーは思っていたよりかなり重いものだと
正直、感じた一夜でした。

船の後ろにある堤防が決壊すると、船を移動させなくてなりません。
残り約30cmってところでしょうか?
もう一時間、雨が強く降っていたら決壊していたかもしれません。