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保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

久しぶりの青空、紅葉シーズン後半に突入です。

2009-11-19 22:29:39 | 船頭
今週に入り、雨雲が立ち込める冬を思わせるような寒い天候が続いてましたが、
今日は久しぶりにお日様が顔を出し青空が広がる爽やかな一日でした。

私が舟守を担当して以来、まったく晴天の日がなく、雨を呼ぶ「水神様」などと
いうありがたくないあだ名まで拝借する始末でしたが、やっと天候に上向き
気配を感じるところです。

今年の秋は梅雨期のような天候不順と厳しい冷え込みのWパンチで、
紅葉燃え立つ観光シーズンにもかかわらず例年の様な盛り上がりを
感じられません。
船頭になって15年になりますが、紅葉シーズンに川が氾濫するほどの
雨が降り、運航中止を余儀なくされる秋は記憶にありません。


赤みを増す紅葉する木々も、どこか寂しそうな感じでしたが、今日は秋晴れの
眩しい光に照らされ、活き活きとした鮮やかを取り戻していました。



紅葉で映える渓谷美の中、保津川と清滝川の合流点である落合の崖の上で
映画かドラマの撮影風景が見られました。
ここはよく刑事モノの番組で殺人シーンを撮るところでもあり、テレビで
ご覧になられた方もあるのではないでしょうか。

これから紅葉シーズンの後半戦に突入、保津峡が賑やかになって参りました。

先日の雨で、今、川は常水を超える水量となっているので豪快で迫力のある川下りを体験しながら、もみじ狩りを満喫して頂ける状況です。

好天の空の下、赤く染まっていく渓谷美を見に保津川へお越し下さいね。

保津川下り、紅葉の見頃をむかえて。

2009-11-18 23:27:45 | 船頭
晩秋の保津川。

いよいよ、紅葉が見頃となって参りました。

今日、明日は冬型の気圧配置となり、少し寒い日が続くようですが、
これで保津峡の紅葉も一段と赤く染まり、華やかで美しい風景を
みせてくれることでしょう。

また、明日は13時から「ズームイン朝・サタディー」の「全国お掃除プロジェクト」の取材があります。

東京から日本テレビのアナウンサーもお越しなり、遊船エコグリーン委員会と
NPOプロジェクト保津川の共同で渓谷のゴミ掃除を行います。
お近くの方は是非、お立ち寄りくださいね。


寒さは明日も続く模様です。
明日はジャンパー、コートはもちろん、マフラー、ひざ掛け(毛布系)
手袋、ニット帽子、耳当て、貼るカイロなど防寒対策を万全にして、
暖かい川下りをお楽しみ下さい。

また、舟の中、航路にはトイレは御座いません。
出航前には必ずお手洗いをお済まし下さい。
特にアルコールや温かいお飲み物を持ち込んで
ご乗船される方は十分にご注意下さい。

それでは、紅葉が燃え立ち山を染める保津川でお会いしましょう。

連日の舟の監視で、寝不足が続く‘水神様’の巻

2009-11-17 23:51:11 | 船頭
ここ数日の長雨で、川に係留している舟のことが心配で
寝不足気味の水神様・はっちん。

今日も辺りが明るくなる朝6時頃から河原の係留場で、舟の入水状態を
監視していました。

10日から監視のお役目を引き継いで以来、満足に眠った日は何日あったでしょう。

日中、冷たい雨に打たれて、冷え切った体に寝不足の疲れが襲ってきます。
午後から2度目の舟下りを終えたときは、ピーク状態へ。

帰宅後、休憩する間もなく、空手の指導に向かい、、長い一日が
終わったのは22時30分・・・長い一日でした。

舟の監視を次の支部にバトンタッチする日は20日の金曜日。

この‘眠れない夜’が続くのもあと3日・・・

もう、しばらく寝不足が続きそうですが、紅葉も美しく色づくこの頃。

鮮やかな木々の光に助けられ、眠い目をしっかり開き、
任務を果たすため、もう一頑張りします~

保津峡の紅葉は見頃へ。しかし・・・

2009-11-16 23:44:24 | 船頭
保津川の紅葉が美しく色づきました。

嵐山、保津峡ともに紅葉の見頃を迎えています。

朝日に照らされたもみじの葉は鮮やかで、見る人の心まで明るくさせてくれます。

しかし・・・今夜から天気は下り坂。

そして、私はっちん支部長の舟守り期間は20日まで続いている。

この図式は何を意味するのか・・・

水神様よ、もうそろそろ、天へお帰り下さいます様に。

よろしくお願い奉ります。

秋の紅葉シーズン到来!嵐山は凄い人出です。

2009-11-15 16:44:09 | 船頭
秋の紅葉シーズンを迎えた京都。

今日は久しぶりの好天に恵まれた休日ということもあり、京都のもみじの
名所はどこも大勢の観光客で賑わったっことでしょう。

保津川の下流・嵐山周辺でも朝からもの凄い人出となり、いよいよ
本格的な紅葉シーズンの到来を予感させてくれました。

阪急電車嵐山駅から渡月橋へつながる中ノ島公園には、駅から降りられた
観光客であふれ、秋本番の賑わいをみせていました。

渡月橋の上も日本各地のナンバープレートを付けた車で渋滞の長い列が
出来ており、歩行者が歩道からあふれるほどの混雑ぶり。

いつもは舟上げ場がある渡月橋横からタクシーでJR嵯峨嵐山駅へ
行っている我々船頭も今日はタクシーがなく、徒歩で駅へ向かいます。

こんな日は亀岡の乗船場にも大勢のお客さんが私達の帰りを
お待ち頂いているので、一本でも先の電車に乗らなくはなりません。

人の混雑を避ける為、地元の者しか知らない裏道、通称‘船頭小路’を通ります。
この道なら自らのペースで歩くことができ、かなりの時間短縮が可能なのです。

船頭小路をタッタッタと早足で歩くと保津川下りの秋シーズンの始まりです。

これから半月あまり、保津川下りは秋紅葉の繁忙期を迎えますが、
お越し下さったお客様にご満足頂ける様‘おもてなし’の心で頑張ります!

応援よろしくお願い致します。

保津川に秋の豪雨が!はっちん支部の舟守り奮闘記。

2009-11-11 23:23:26 | 船頭
保津川遊船企業組合の支部長にとって重要な仕事のひとつに「舟守り」があります。

その名のとおり、川に係留されている舟の守りをする仕事で、出船後、
嵐山から帰った舟を係留場に並べる整理整頓作業並びに舟に溜まった雨水の
掻き出し作業、また洪水時の舟の避難作業などが主な内容です。

年間の通して10日ごとに4つの支部が交代で舟の管理をしているの
ですが、昨日から私はっちんの所属する3支部がその担当へ。

すると・・・早速、秋の豪雨が・・・

以前、このブログでも書きましたが、7月のゲリラ豪雨と10月初旬と
台風18号の時も我が支部の担当日で、舟を避難させ、役員一同
夜通しで警戒待機体制を布いたことは記憶に新しいところ。

それが、またしても交代した瞬間に秋の豪雨に見舞われるとは?
これはいったいどういう訳でしょう?

交代日までは、爽やかな秋晴れの日が続いていたのにです・・・

すっかりまわりの船頭から「雨男」のレッテルを貼られてしまった感のある
3支部・支部長のはっちん。

今日は、早朝4時から雨が降り続ける河原の係留場へ行き、舟の状態を監視。
その後、支部員全員で雨水が溜まり傾き掛けた舟の排水作業を実施し、
再び遊船事務所にて監視体制を布きました。

今回は舟を避難させるほどの河川水位の上昇は起こりませんでしたが、
上流のダムの放水が発表され予断を許さない状況にあり、また、乗船場には
昨日出航できず残った舟が一艘繋いであったのです。

この舟が実はやっかいで、水位上昇で水没した乗船場の上に浮かんでいたのです。

このまま放置すると、水位減少した際に乗船場の上に座礁し乗り上げてしまいます。
こうなると1tはある舟を川へ下ろすことが困難となり、ニッチもサッチも
いかなくなるのです。

対策はただひとつ。
水位の引きを待って人力で浮かぶ舟を川へ押し戻すしかありません。
徐々に減少する水位を見守りながら、押し戻すチャンスを待ちます。

待つこと5時間。あたりはすっかり暗くなっていました。
この状態の作業は危険が伴います。

乗り場と川の境目が全く見えない中での作業、足を踏み外したり、掬われて
転倒したりすると氾濫している川に飲み込まれ命の保障はありません。
「ここで足を滑らし川に流されたら、明日のニュースになるな~」

「『保津川の船頭、舟の監視作業中に流される!』って見出しで」

「シャレにならんな~」・・・

などと口々に話しながら、注意深く作業を進め、なんとか舟を乗り場から
下ろせたのは午後21時過ぎ・・・

本当に大変な「舟守り」体験談。

舟守りの度にこれだけ雨を降らせる支部長も珍しいそうで、
保津川400年の歴史に燦然と輝く(?)ギネス級のことかも。

天気予報を見ると今週、まだ雨マークが数日出ています。

なんとか、無難にやり過ごすことを祈るのみ・・・の心境です。


しかし、はっちんは「雨乞いの神」になれば凄い御利益を及ぼすことができるかも・・・



木枯らし1号が保津川に襲来!舟は運航中止へ。

2009-11-02 23:38:28 | 船頭
朝晩の寒さに秋の深まりを感じていた昨今でしたが、
今日は「冬の到来」を告げる「木枯らし1号」が保津川にも
吹き、午後以降大荒れの天候へ!

激しく冷たい風に雨も相まって、まさに秋の嵐を思わせる
暴風雨に見舞われ、午後1時半をもって舟の運航を中止致しました。

当時、乗船場にはトロッコ列車やJR山陰線ですでにお越し下さっていた
お客様もたくさんおられましたが、安全運航の確保を最優先とする為、
ご乗船を残念して頂く、決断をさせて頂きました。

自然の猛威を身を持って体験している我々、船頭の判断は
正しいものであったと確信しております。

国内外から保津川下りの乗船を楽しみにして下さっていた方々には
誠に申し訳ないこととなりましたが、急激な天候悪化という予想外の
事態ということで、快くご理解いただいたこと、心よりお礼申しあげます。

この激しい雨風の天候も明日の日中には回復するとの予報も発表されて
おりますので、明日の運航には支障のないものと考えておりますが、
運航状況については、このブログでもお伝えして参りますので、
是非、参考にしていただければと思います。

今夜も寒くて強い風が吹き、明日の朝は最低気温が5℃以下になるとの
予報も出されております。

今夜は暖かくしてお休み下さい。

台風接近!保津川は只今‘嵐’です!

2009-10-08 02:07:13 | 船頭
台風18号が接近してきました!

私達、第三支部の役員は午前1時より遊船事務所に待機して
只今、厳戒体制を布いております。

外は激しい暴風雨が吹き荒れ、事務所の建物が
大きく揺さぶるほどもの凄い嵐です!

これから雨が降るとの予報もでています。
舟は堤防裏の広場に避難を完了しておりますが、
これからの降り具合によっては、河川増水への危険度が増し
まさに予断を許さない状況です。

今夜は明朝まで、事務所に泊まり込むことになるでしょう。

台風は速度を増し、三重県から東海地方へ向かってるようです。

みなさまの十分にご注意下さい。





最強の台風が保津川に上陸?舟を守れ!

2009-10-07 09:03:00 | 船頭
過去10年で最強の強さともいわれる「台風18号」が
今夜にも日本列島に上陸する模様です。

そこで最も心配になるのが川岸に係留している舟です。

保津川下りの舟はいつも河川左岸端を堰き止めてつくった人工の‘湾’
につないで置いているのですが、豪雨等で河川が増水すれば
この湾が決壊し、穏やかだった湾が一気に急流と化し
すごい勢いの流れで舟をつなぐワイヤーが切れ
舟が下流へ流されるという危険性が出てきます。

この様な河川の氾濫が起こる前に決断し避難させる必要があります。

舟の管理は企業組合を構成している4個支部が日数を決め
交代制で行い、最終決断はその担当支部の支部長に任されています。

そして今回のこの台風の担当支部は・・・運の悪いことに我が第三支部。
支部長は私はっちんなのです・・・。

どうゆう訳か?
我が支部が舟守りを担当する期間に入ると‘雨’が降る今年・・・

舟の守りを担当を交代した10月からもう3日間も舟に溜まった雨水を
かき出す作業‘アカゲエ’を早朝より行っているところです。
夜中も見回りをするので、今もかなり寝不足ですが、今夜からも
熟睡することはできないでしょう・・・

雨収めの‘御祓い’に行った方がいいのでしょうか・・・

まあ、冗談はさておき、この台風で舟を流してしまう最悪の事態は
絶対避けなければなりません。

しっかりとした危機管理意識と緻密な工程作業計画のもと、
万全と体制で臨みたいと思っています。

皆様も台風に対する備えを万全にしておいて下さいね。

保津川遊船で中国語の勉強会が始まる!

2009-10-02 09:14:53 | 船頭
年々増える海外からの観光客に‘おもてなし’の心でお迎えしようと、
保津川遊船企業組合では2年前から若手船頭を中心に語学の勉強会が
行われています。

今年は上半期に英語、後期に中国語の勉強会を計画していますが、
昨日から「中国語」の勉強会が始まり、私はっちんも初めて参加して
きました。
講師には地元の京都学園大学の台湾留学生の方お二人。
遊船事務所までお越しいただき、週一ペースで8回の勉強会を予定しています。

遊船では台湾、香港、中国本土から観光客がアメリカに次いで
二番目の来客数を示していることから、中国語の勉強には以前より
かなり力を入れて取り組んでいます。

中国語初心者の私も頑張って勉強してまいりました。

中国語は特に4声といわれる発音が重要になることから、
昨日はその発音を繰り返し、トレーニング!
何事も‘基本’が大事です。
最初に正しく覚えないとすべて間違ってくるものです。
単純な声だしの繰り返しですが、焦らず根気強く取り組みました。

あまりにも熱心に没頭したので、勉強風景の写真すら撮ることを忘れたほどです。

でも、言葉を覚えていくのは‘楽しい’作業ですね~
かなり‘はまった’感があります。
8回でどれほどの上達があるかは未定ですが、とにかく基本的な発音と
単語、例文だけはしっかりマスターしたいと思っています。

そして、いつか中国圏からお越しくださったお客さんと、楽しく保津川の魅力に
ついて語り合えることができれば素敵なことだと思います。

日本では今、観光庁を中心に2010年までに訪日外国人旅行者数を
1000万人台にする目標を掲げ取り組んでおられます。

その達成には受け入れ先となる観光地の努力が不可欠です。

我々もその一翼を担える観光地としてこれからも‘汗’をかいていく所存です。