一生仮宿

直腸癌切除後の排便障害で不自由な生活を送っています。
楽しみは酒と読書。

直腸癌手術時の入院記 7

2010-05-31 10:11:06 | 入院記
2010年1月5日 火曜日

背中の痛みで何回か目が覚める。
小腸が癒着していて手術に3時間以上かかったとのこと。
不思議なくらい傷の痛みはない。
12時近くに病室に帰る。
傷の痛みが出てくる、体温は39度近いでも気分は悪くない。
熱が高いのでベッドから起きるのは断念、起きれそうだが。


1月6日 水曜日

傷の痛みが激しい、体温も38度弱。
午後から、歩いてみるが傷の痛みは尋常ではない。
廊下を通りかかる看護婦さんに励まされながら直線一本を往復する。
前回の時は手術翌日に病棟一周出来た。
癒着のため手術時間が長かったのと、
前回から3週しかたっていないので体力が戻っていないせいだと言われる。
ベッドから起きれないくらい体力がないのか。
少しだけガスが出る。


1月7日 木曜日

夜中横を向くと激痛、仰向けになって一晩寝る。未明にガスがでて少し楽になる。
朝車いすでレントゲン撮影、やはり傷が痛く起きるのがやっと。
ガスが出てレントゲンも異常ないので今日から飲水可。
でも飲む気にはなれず少しずつ口をしめらす。
午後二回に分けて病棟4周、
ベッドから出るのが大変だが歩き始めるとたいしたことはない。
歩いた後大量のガスが出て楽になる。
翌朝で痛み止めの点滴が切れるがどうするか聞かれる。
朝6時で中断し様子を見ることにする。


1月8日 金曜日

痛み止めを切ったが1時間半で我慢できず再開を頼むが出来ず、
麻酔の先生が来られるまで痛みに耐える。
点滴と尿管を外したかったが無理か。
午前と午後に2周ずつ病棟徘徊。
シャンプーをしてもらう、爽快。
昼食から食事再開。
いきなり鶏肉、鶏肉禁止は何のために書いてある。
食事後トイレ少しだけ便が出る。
漏らさないか心配でその後トイレ通い。
だがトイレに座っても少し出るだけで後はガス。
ガスと便の区別が付かない。

1月9日


夜は腸が休んでいて動かず楽。
夜中に汗をかいて着替えさせてもらう。
今日もシャンプーをしてもらう。
お漏らし一回、便3回。
トイレには何回も行く。
お漏らし対応セット(紙おむつとビニール袋)を作りトイレに置く。


入院時書いた日記はここで終わり。
この後はトイレ通いで日記を書く気にもなれず。

1月18日退院
当日の晩、家のトイレにこもりきりになり、トイレの暖房を検討する。
その後通販でトイレ暖房機購入。
延べ時間で一日5~6時間トイレにこもる日が続く。
ひどいときはトイレでパンツを上げ部屋に帰ろうとして戸を開けるが、
すぐ便意がありトイレに座り直すことを繰り返すこともあり。
尿取りパッドのありがたみがよく分かる。
これが無かったら一日中トイレにいたかもしれない。

入院していて一番困ったのは食事。
特にストマー閉鎖後食欲はほとんど無く、
牛乳を飲んでも下痢がひどくなり、
食べることが出来ないと言ってあった、
鯖、鶏肉、ニンニクが普通に出てくる。
毎回ついてくる食事の名札には、はっきり禁止と書いてあるのに。
後、暖かい物は味噌汁、ご飯、メインのおかずだけで後は冷蔵庫入っていた冷たさ。
冷たいうどんとか、冷たい風呂吹き大根にはあきれてしまった。
食事以外では先生を始めスタッフは皆親切で安心だった。

現在は便に関してはかなり改善。
でも便意がくると我慢することは出来ない。
そのため家から出るのが不安。
出始めるとトイレに10~30分単位で
4~5回通い、収まった後一時間後に再び
便意が来て排便がある。これも3~4回トイレ通い。
その後1時間はでなくても便意があるので
ほとんど横になって耐えている状態。
このときはトイレに行ってもでない。

こんな状態でも退院当初から比べると極楽のよう。
完全に以前の状態には戻らないでしょうと言われているが、
戻ることを信じて頑張ろう。


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