百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

100q脳頽流爺(15)【再びのギターなるかや(1) 】

2011-08-17 20:46:58 | 日記
 今年 4月14日(木)は 一年のうちでも そうはない素晴らしい天気でありました。そのように思ったとたん じっとは しておれない愚生の性癖、もちろん どっかへ行ったのでありまして、その日はです、久し振り 津山の鶴山へ、今年の見納めにと サクラを見にいったのでありました。

そよ風というには少し強いかなという風も出てき、それはもう桜吹雪がとても見事でありました。城段の上からは ギターの音色が聞こえてきます。聞き覚えのある旋律、宮崎アニメのテーマ曲、A4 の紙に「久石譲作品コンサート」と銘打って、30歳ぐらいの アンちゃんが、小さな折り畳み椅子に座り パフォーマンスしておいででありました。

大人しい顔をしたギターと 高さ:30cm 幅:40センチほどのアンプ。音がスティール弦の響きでなかったものですから 訊ねますと、「ナイロンです。ピックアップ・アンプを内蔵している クラシックギターなんです。」でして、更に、【Godin(ゴダン)】というカナダのメーカーの作っているギターで、定価は 27万円であるものの、実際には ネットで 21万円とか17万円ほどで買えるということでありまして、持たせてもらいましたら、かなり重たいものだということも 分かったのでありました。

その日から そのギターのことが頭から離れませんでした。会社に入って 2年目 19歳のときから抱き始め、【アルハンブラの想い出】が弾けるようになりたいと 見様見真似で、才能のなさを痛感させられながらも、フォークブームという時代の風に 乗ってみたりもしながら、で その曲は ぎこちないまでも 全スコア 弾けるようにはなっていた 26 のトシまで、その音色は ホントに好きでしたが、のめり込むほどはなく 抱いてきた自分でありますが、他に抱くモノができてからというもの 40年、いや ココントコXX年は 抱くことのない生活が続いているにも拘わらず まったくといっていいほど触ってもいないことに、今さらながら気付かされたのでありますが、

と同時に「あのギターを買うて もうイッペン やってみんべえか、ハードをアタラシュウしたら その気になんでねえべえか」との思いが湧いてきたのでありまして、そしたら直ぐに「あと何年イキレル思うとんや?生きて動けるうちじゃあおもぉけどなぁ」というココロの奥底の念仏のような響きに急かされもし、ついに実行しょおと 決断したっちゅぅことであります。

それでです。100日ほども 待たされたのですが、ネットで注文していましたソノモノが、やっとこさ手許に届いたんであります。
           



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