石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

今日の記事の共通語?「とどめた」「とどまった」

2016年03月31日 | 報道

昨日の署名提出のついて、今日の新聞各紙が報じています。

 メンバーは「・・・回答してほしい」と求めたが、西本部長は「市長と・・・に伝える」と答えるにとどまった。

と書かれています。

 

 求められた文書での回答については「検討する」と述べるにとどめた。

と書かれています。

 

・・・などと訴えた。西本部長は「市長や関係部局に伝える」と答えるにとどめた。

と書かれています。

 

 

 昨夕は、テレビでも3つの局がニュース番組の中で報じていました。 

石木ダム反対で2万筆の署名提出

長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダムについて、建設に反対する6つの市民団体が、30日、佐世保市役所を訪れ、およそ2万人分の署名を提出して建設の即時中止を求めました。
石木ダムをめぐっては、県の収用委員会が建設に必要な土地を強制収用する際の補償額などを決める審理を開こうとするたびにダム計画に反対する地権者や市民が実力で阻止し、こう着状態が続いています。
30日は、ダム建設に反対する6つの市民団体の関係者らおよそ20人が佐世保市役所を訪れ、西本眞也総務部長に土地の強制収用を断念し、ダム建設を中止するよう求める1万9354人分の署名を提出しました。
この中で市民団体の代表、松本美智恵さんは、「計画から半世紀たっても実現のメドもたたないことが本質的に必要でない事業であることを示している。人口減少によって全国的に水の需要が減る中、佐世保だけが増えるというのはダムの必要性を示すためのねつ造だ。
破綻した事業に、税金や水道料金を投入するのはやめるべきだ」と述べました。
これに対し、西本総務部長は、市長と副市長、それに水道局長はいずれも公務のために対応できなかったと説明した上で、「申し入れの内容は正確にお伝えします」と答えていました。
03月30日 19時14分 NHK

 

石木ダム・佐世保市にも2万人の署名提出

県と佐世保市が東彼・川棚町に計画している石木ダム建設事業に反対する地権者や市民団体が、中止を求めて佐世保市におよそ2万人分の署名を提出しました。 

佐世保市を訪れたのは、石木ダム建設に反対する「石木川まもり隊」など6つの市民団体のメンバーおよそ20人です。石木ダムをめぐっては、県が、反対する地権者の土地を全て強制収用するための手続きを進めています。メンバーは、石木ダム建設事業の中止と、土地の強制収用をやめるよう県と佐世保市に求め、署名を集めてきました。そして今月14日の県に続いて、きょうは佐世保市の朝長市長に宛てた1万9千354人分の署名を、担当者に手渡しました。市民団体メンバー「大金をつぎ込みダムを造るより、差し迫った老朽化対策に使うべきだという声が高まっている、その声を市民の願いに応えて」応対した職員は「署名と、いただいた話の内容は、市長や水道局長に伝えたい」と、答えるにとどまっています。
2016年3月30日 19:02 KTN

 

 


約2万筆の署名、佐世保市長に提出

2016年03月30日 | 署名活動

本日午前11時、佐世保市役所副市長応接室にて、お預かりしていた署名19354筆すべてを

朝長則男佐世保市長へ、やっと提出しました。ホッ!

夕方のNHKニュースでも早速報じてくれました。

 

でも、受け取ってくださった方は市長ではなく、総務部長でした。

4人ともお忙しかったそうです。

私たちは3月議会が終わるのを待って、

その翌週の28日(月)~31日(木)のいずれの日でもいい、

時間も何時でもいいとお願いしたのですが、面会は叶いませんでした。

4人の方は、その4日間いずれもフルに予定が詰まっていたというのでしょうか?

市長は確かに今日は東京出張のようですが、昨日も一昨日も在庁していたはず。

県への提出の際は土木部長が対応しましたが、

佐世保市は水道局長さえも出てきませんでした。

 

私たちは用意した要請文と共に、署名19,354筆を総務部長に手渡しました。

内訳はこうです。

実は署名は2種類ありました。

1つは3月14日、知事に提出したものと同じ、強制収用はやめて下さいという署名

こちらの総数は18,667筆。(14日の時点より2筆だけ増えました)

もう1つは佐世保市長と水道局長に宛てた署名で、こちらは687筆で、

合計19,354筆というわけです。

 

後者の署名は、

佐世保市の財政を圧迫する石木ダム建設を中止し、漏水対策に徹底的に取り組むことを求めます

という表題で、実はかなり古いものなのです。

2009年の秋から冬にかけて集めたものです。

 

この年の9月議会に水道料金の値上げ案が提出されました。

値上げの理由は2つ。

老朽化した施設更新費用と新たな水源(石木ダム建設)の財源確保でした。

人口減少による水需要減少で料金収入も減少、財源確保が難しい、

料金を値上げせねば経営が行き詰まる、というものでしたが、市民は猛反発。

新たなダムなど要らない、そのお金を老朽化対策にまわせば値上げしなくても済むはず。

そこで私たち「石木川まもり隊」と「市民ネットワークさせぼ」の2団体は、

翌月から署名運動を開始したのです。

しかし、12月議会で値上げ幅を圧縮した案があっさり可決成立すると、市民も諦めムード。

署名運動も下火となり、1000筆に満たない署名は提出の時期を逸してしまい、

いずれ何かの機会に提出しようと、大切に保管していたのです。

 

今回、1月の断水騒ぎで再び、水道施設の漏水対策が関心と注目を集めました。

ネット署名のコメントにも税金や水道料金を有効に使ってほしい、

ダムではなく水道施設の整備に使ってほしいとの声がたくさんありましたが、

実は6年以上前から、ダム建設よりも漏水対策を多くの市民が望んでいたということ、

それを知ってもらう良い機会だと思い、合わせて提出させて頂きました。

 

そのような説明の後、同席した方々からもいろんな訴えがありました。

Sさん:石木ダム問題は長年の懸案事項です。以前は市民の関心も低かったが、最近では、本当にこのダムは必要なのか?もういらないんじゃないか?それよりも目の前の問題(老朽管対策)にお金を使ったほうがいいんじゃないか?という声が広がってきています。そういう市民の声に対して、市長さんの率直な意見を聞かせてほしい。

Mさん:2036年には佐世保市の人口は20万人を割り込むと言われています。これ以上の水源確保は必要ありません。石木ダムは断念していただきたい。どうしても心配だとお考えなら、佐々川の水利権を求めるべきです。佐々川には使われていない遊休水利権が農業用23,200トン、九電4800トンなどがあります。これらの水利権の転用を県に求めてください。そうすればダムなど造らなくても十分対応できます。
 
Eさん:どうしても必要ということであればきちんとした根拠を示していただきたいです。転入してこられた人から佐世保市は水道料金がずいぶん高いと聞きます。ダムを造るお金があるんだったらまずは補修にお金を使ってほしい。いくらダムを造っても漏水が止められなかったら、水が無駄になっていくだけです。
 
早稲田市議:今回提出されたコメントにもありますが、「石木ダムは佐世保市民の願い」という懸垂幕や看板、あれはもう市民の願いではなくなっているので取り下げてほしいですね。そのことも市長と水道局長にお伝え下さい。
 
Uさん:もう決まったことだからと言ってズルズルと流されていく、立ち止まってきちんと検証しようとしない、それが怖いと思います。一度決めたことであっても、おかしいという疑問が出されたときは、立ち止まって耳を傾けるべきです。
 
このような様々な訴えに対する感想を求められた総務部長は、こう言いました。
 
 
山下市議:これだけの切実な声を聞いても、総務部長では答えられることに限りがある。
     だからこそ、市長・副市長・水道局長にお願いしたわけですよ。
     これからは、しかるべき人が対応するようにしてほしい。
 
Yさん:部長さんは先ほど伝えるとおっしゃったけれども、伝えた後どうするのか対応をお聞きしたい。
 
総務部長:まずは皆さんの話を正確に伝えます。
     その後その対応の仕方といいますか、お答えの仕方も含めて検討させていただきたい。
 
M:その検討した結果は、いつ、誰にいただけますか?
 
総務部長:そのことも含め、どういった形でできるのか併せて検討させていただきたい。
 
Yさん:答えがないってこともあり得るんですか?
 
総務部長:いろいろ選択肢はあろうかと思います。
 
 
 
最後に早稲田市議が「市長や水道局長のコメントを文書でいただきたい」とまとめ、
 
みんなも「お願いします」と言ったところで、ちょうど時間となりました。
 
総務部長は、果たして、約束を守ってくれるだろうか?

部長が伝えても、市長や水道局長が文書を出してくれるだろうか・・・?
 
 
 
しかし、今日のやり取りは、多くの記者の前でおこなわれました。
 
佐世保市長が何のコメントも出さなかったときは、記者の皆さんから質問されるはずです。
 
2万筆近い署名を受け取ってどう思いましたか?
 
622件のコメントを受け取ってどのように感じましたか?
 
要請文や提出者の訴えに対しては、どのように返答されますか? と。
 
 
 
それでもやはり、直接お返事を頂きたいです。
 
今日、市役所を訪ねた18人の心からの願いです。 
 
 
 

「濁る水」チラシ、アーケード街で配布

2016年03月26日 | 活動

春の日差しは暖かいけれど、風は冷たい昼下がり。

島瀬公園前のアーケード街でチラシ配りをしました。

4月16日公演予定の演劇「濁る水」の案内チラシです。

とっても芸術的でしょ?

でも・・・芸術的過ぎるのか? ちょっと怖いイメージなのか?

なかなか反応がよくありません。

あまり受け取ってもらえず、避けて通る人が、いつもより多い気がしました。

 

それで、途中から、裏面を見せて配るようにしました。

 が、やっぱりイマイチ・・・。

それでも、実行委員のメンバー7人と、助っ人も4人も!来てくれて、頑張りましたよ~

茶色の服を着ている助っ人、Rちゃんは、なんと中学生です。

可愛いRちゃんが配ると、やはり受け取る人が多いな~

右手前の女性は早速目を通していますし、後ろの女性も手を伸ばしているようです。

 

Rちゃんは、部活を早退して手伝いに来てくれました。

もちろん、先生にはちゃんと理由を伝えたそうです。

そして、先生にも、この演劇公演について宣伝してくれたようです。

頼もし~い!

そして、そんな活動を認めてくれる先生も素敵ですね。

 

観に行こうかな・・と思っている方、

まだチケットに余裕はありますが、お買い求めはお早めに~

特に15時~の部をご希望の方はお急ぎください。

ご予約は、チラシ裏に明記された電話番号(佐世保教会)へ。

500円お得な前売りチケットは、佐世保教会だけでなく、

下京町にある南国食堂「地球屋」☎0956-23-9899と、

そのお隣の「てとて舎」☎0956-76-8266と、

元町にあるアウトドアショップ「フリーダム」☎0956-24-8224でも買えますよ。

もちろん、ここ「石木川まもり隊」でも受付中です。 

 

 


賛成少数、でも、勇気凛凛

2016年03月25日 | 議会

今日は佐世保市議会3月定例会最終日。

本会議において、様々な議案について委員会報告があり、その後裁決がおこなわれました。

私たちが提出した請願についても、結果はわかっていましたが、

どのような質疑討論があるか、興味を持って傍聴に出かけました。

 

まず久野都市整備委員長より審査報告がありました。

①市民への情報提供を求めるという趣旨には賛同するが、

水道局は水道管の老朽化に対し既に計画的に整備を行う考え方を示しており、

財政的な観点からも引き続き長期的計画的に行うことが適切である。

②また個人所有の水道管に対し費用の助成を行うよう水道局に求めることは困難である。

よってこの請願には賛同できないなどとの意見があり、採決の結果賛成少数で不採択としました。



続いて質疑に入り、山下議員から、次のような質問が出されました。

請願者は老朽化の実態を把握してもらいたい、

そして具体的な更新計画を示してもらいたい、

そしてそのためにはいくら費用がかかるのか、その財源確保計画を示してもらいたい、

そう言っている、これが請願項目であります。

この請願項目に対して、老朽化の実態は明らかになったのでしょうか?

具体的な更新計画は示されたのでしょうか?

いくらお金がかかるのかその財源確保計画は示されたのでしょうか?

お答えいただきたい。

 

委員長の回答は、

  委員会では山下議員から出されたような質議はありませんでした。

と、それだけ。

つまり肝心な質問は何もなかったということ。

委員たちはそのようなことを知ろうともしなかったし、関心も無かったのか?

 

その後討論に入り、早稲田議員から力強い賛成討論がありました。

漏水対策に関して国は、計画的な施設更新による有効率の向上を目指せと言っている。

給水人口10万人以上の事業体に置いては、有効率の目標値は98%以上と示されています。

本市の実態はどうか?

平成25年度の有効率は89.4%、無効になった水量は一日に9,762トン。

また26年度の実績は89.8パーセントで一日の無効水量は9,193トン。

こんなに水を無駄にしています。

これまでも佐世保市水道局は漏水調査と更新に取り組んでこられましたが、

いまだに10パーセントの漏水があるという事は、これまでの漏水対策に課題ありという事。

水資源が少ないと言われている佐世保市にとって、漏水対策こそが喫緊の課題。

請願者は、1月の断水を貴重な経験として、これ以上水を無駄にしてはいけない!

との切羽詰まった思いで、そういう市民を代表して請願に踏み切られたんだろうと、

私はそう推測しています。

水道局は早急に対応すべきです!


 

続いて山下議員も賛成の弁を述べられました。

1月の断水被害はひどいものでした。

どんなに水瓶に水があっても水道管が破損していては水が届かない。

水というライフラインの大切さを改めて教えてくれることになりました。

だから老朽化の実態を把握して、具体的に整備計画を詰めてもらいたい。

いくらお金がかかるのか、財源確保計画をちゃんと示してもらいたい。

これが請願の大事な中身になっている。

じゃぁどれほど漏水をしているのか。

先ほど早稲田議員からも数字が示されましたが、私は別の角度から示してみたい。

(私たちが趣旨説明の際提出した長崎市との比較の数字を全議員に公表)

今や為すべき事は老朽化対策!

せっかくそこに有る水を大切に使用していく。

そのために行政がきちんと責任を果たしていく。このことが喫緊の課題であります。

 

その後裁決に入り、予想通り社民・共産の4議員以外は全て反対、よって不採択となりましたが、

お二人の賛成討論は、きっと他の議員の心にも届いたに違いない・・

少なくとも、私たち請願者は、そう思いたい。

 

これからもメゲズに訴え続けていきましょう~というメールがたくさん届いています。


水道管の老朽化対策を求める請願、不採択!

2016年03月23日 | 議会

昨日、佐世保市議会都市整備委員会において、市民有志16名が提出した請願21号の審査結果が出されました。

委員長を除く7名中、賛成派1名(社民党)のみで、他の6人(自民・公明・市政クラブ・緑政クラブ)の委員は反対、よって不採択となりました。

私たちにとっては予想通りの結果でしたが、マスコミの方は驚いていました。

何で反対なんですかね?

請願の内容は、ごく当たり前のことが書かれているような気がしますけどね、と。

ですよね~

私たちが請願した事項は次の3つです。

 

1.全ての水道管を点検し、老朽化の実態を早急に把握し、具体的な更新計画を市民に示してください。

2.また、その更新計画を遂行するための費用を算出し、着実に遂行できるよう財源確保計画を市民に示してください。

3.個人所有の水道管の破裂や漏水を未然に防げるよう、老朽化対策について市民への情報提供に努めて下さい。

上記のことを佐世保市水道局に求めてください。

 

これの何が問題なのでしょう?

各会派から
その理由が述べられましたが、内容はだいたい同じようなものでした。
 
それを
まとめると次の4つです。
 
反対理由
 
今回の断水は個人宅の水道管の問題で水道局の施設ではない。
 
 情報提供は大事だが、それを受けて管理するのは個人の責任である。
 
老朽化対策は大事だが、水道局は現在アセットマネジメント構築に向けて計画的にやっている。
 
 先送りしているわけではない。
 
対策をもっと早くということだが、財政的なことを考えると急にはできない。
 
 市民への負担が大きくなるので、やはり長期計画で進めていくしかない。
 
④個人所有
の水道管更新への助成は適当ではない
 
 
 
 
聞いていて、勘違い・すれ違いを多々感じました。(もしかしたらわざとすれ違ってる?)

その1:私たちが問題にしていたのは、水道局の水道管の老朽化についてです。

個人所有の水道管対策ではありません。

(付け足しで述べたことを逆にメインにして反対の理由とされてしまいました)

その2:水道局が何もやっていないとは言っていません。

「水道ビジョン」だとか「アセットマネジメント」だとか、市民にとっては意味不明の、厚労省の指導に沿った取り組みがなされているのは知っています。

しかし、机上でいかに立派な計画書を作っても、老朽管の更新を急がなければ漏水はなくならず、むしろ水道管破裂による断水の可能性は大きくなるばかりです。

その3:財政的なことを考えると、更新を急ぐことは難しく長期計画でいくしかない?

その発想を変えてほしくて請願をしたのです。

結論ありきでは現状打開はできません。まず何よりも重要なのは情報提示。

厚労省が策定した新水道ビジョンの理念は「地域とともに、信頼を未来につなぐ日本の水道」です。

そして重点的な実現方策の1つが「住民との連携(コミュニケーション)の促進」です。

市民に積極的な情報開示をせずにどうして連携がとれるでしょう?

老朽化した全ての水道管の更新には莫大な費用がかかると聞きますが、それがいったいどのくらいのものなのか、私たち市民は皆目見当がつきません。

だから示してほしいと言っているのです。

それがわかってから、では、その費用はどうしよう?

水道料金を値上げする?

いやいや、一般会計から補てんする?

いやいや、今有る無駄を取り除き、その予算をまわす?

など市民自身も熟慮して、必要な財源確保を目指すことが大事!なはずですが・・・

 

なぜか議員の皆さんは、そうは思わないようで・・・不思議です。

いや、不思議でもないかな?

佐世保市議会は石木ダム建設促進決議をあげてますからね。

毎年、市が県や国へ要望する最重要課題として石木ダム建設促進を掲げるのを認めてますから。

石木ダムの予算を老朽化対策に回してほしい~なんて市民の声が盛り上がっては困るのでしょう。

だから、市民には何も考えないでもらいたい。

難しいことは市や議会が考えるので、市民は黙って従ってほしい。

本音はそんなところでしょうか?

 

昨日の委員会の結果を知り合いの佐世保市民20人ほどにメールで伝えたら、

こんな返信をいただきました。

 

請願内容のポイントは個人の水道管でなく、佐世保市の「水道本管の老朽化対策」でしょう?

不採択の意味が私には理解できませんね。

漏水が1日に4トントラックで1750台分程度ありますから、まずこれを減らすことですよね。

そのためには「水道本管の老朽化対策」と思いますよ。

 

え?1750台?

びっくりポン!です。

先日この方から佐世保地区の漏水量を聞かれたので平成26年度の実績値として、

7,035㎥/日と伝えました。

それを4トントラックでは何台分になるかと計算されたのですね。

とてもわかりやすいですね。

しかし、佐世保市全体で考えれば漏水はもっとあって、

26年度は、7.951㎥/日でしたから、

4トントラックでは1988台分です。

 

4トントラックの大きさがピンとこない方のために別のたとえを考えてみます。

佐世保市民の一人一日の水の使用量は平成26年度の場合188リットルだったので、

一日の漏水量は、42,293人分の水を無駄にしたことになり、

1人で使うとしたら、115年分の水量で、

一生かかっても使いきれない水の量を一日で無駄にしているということですね。

 

2003年6月、国連アナン事務総長が発信したメッセージには愕然としました。

世界の20億人が水不足で命の危険にさらされています。

6人に1人は、安全な飲料水をいつも利用できずに暮らしています。

水関連の病気は8秒に1人の子どもの命を奪っています。

 

現在はずいぶん改善されてきました。

昨年6月の、ユニセフ(国連児童基金)とWHO(世界保健機関)の共同発表によると、

1990年以降、26億人が安全な水にアクセスできるようになり、現在世界の人口の91%が安全な飲料水を利用しています。

15年前には、毎日2,000人の子どもが汚れた水や不衛生な環境に起因する下痢で亡くなっていましたが、現在その数は1,000人以下まで減っています。

とのことで、ユニセフ等の努力の成果は素晴らしいと思いますが、

それでもまだ一日に1,000人近い子どもがきれいな水が飲めなくて亡くなっているのです。

 

ドラえもんのどこでもドアがあれば、佐世保市の漏水を、この子たちに届けられるし、

汚れた水で亡くなる子は一挙にゼロになるのに・・・などとアホなことを夢想してしまいます。

 

話がすっかり横道に逸れましたが、とにかく、

佐世保市議会議員の皆さん、

もう少し、水問題を真剣に、石木ダムにとらわれず考えてくださいね~