石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

第2回審尋を終えて

2014年10月25日 | 付替え道路工事

昨日、石木ダム道路工事妨害禁止仮処分申し立てに関する第2回審尋がおこなわれました。

この日で結論が出され、すぐにでも道路工事が再開されるのでは?との覚悟もしていたのですが…

 

 このような結果となりました。

つまり、「県側は私たちが工事を妨害したというが、ただ現場近くに立っている写真だけでは妨害したという証拠にはならない、認否のしようがない」と当方弁護団は主張し、裁判長もそれを認め県側に質すと、県側は「ビデオ映像を提出する」と言い、それが提出されて後、当方の認否をあらためて示すことになったわけです。

次回審尋は11月21日です。

こんなに工事中断が延期されるとは…と内心意外な(もちろん嬉しい)気持ちでしたが、

裁判長のさらなる提案(和解協議)があり、双方とも前向きに検討する意向を示し、その予定日も12月に入れられました。

ということは…年内は工事の再開はない可能性もふくらんできたわけです。

 

当方弁護団の高い弁護能力と、裁判長の賢明な判断と、県側の慎重な姿勢に感謝します。

 


裁決の手続き開始

2014年10月23日 | 強制収用

昨日の長崎新聞の記事です。

いよいよ収用裁決の手続きが始まったというニュースです。

今回は4世帯が所有する農地だけですが、もちろん地権者の皆さんは明け渡す意思はありません。

でも、その意思や必要性はここでは全く問題とされず、審理されるのは補償額や明渡し時期だけ。

ですから、土地を手放すつもりのない地権者の方が審理に出席するはずはありません。

そうなると、県が示す補償額や明渡し時期など全てに異論がないということになって、

すべて県側の提示通りに早い時期に裁決されてしまうのでしょうか?

新聞には「早ければ年度内に収用の可否を採決する見通し」と書かれています。

このようにして「手続きに不備が無ければ」強制収用への道を進み、

無駄な公共事業が日本中いたるところで進められているのでしょう。

莫大な税金を使い、かけがえのない自然を破壊して…。

 

そんな現実に溜息つくだけで諦めてしまうわけにはいきません。

こんな無謀な強制収用を止めるための手だてを一緒に考えてみませんか?

11月16日(日)「石木ダムのための強制収用を許さない佐世保集会」を予定しています。

経験豊富な、石木ダム対策弁護団の先生方の話をじっくり聴く機会がやってきます!

同弁護団は、水俣病やイサカン、ゴミ処分場、川辺川ダムなど様々な問題で住民の側に立ち、行政と闘ってこられたツワモノ揃いです。

詳細が決まりましたら、またご連絡しますので、是非ご参加ください。

 


5割のダムに土砂が堆積! 洪水防止機能低下

2014年10月17日 | 報道

昨日の朝日新聞社会面の記事です。

ダムの大きな目的の1つである洪水対策。

それが実はあまり役に立っていない、または洪水を激化させる恐れさえあることを指摘した記事です。

理由はダム湖の底に土砂がたくさんたまっていて、大雨の時にたくさん水を溜める余裕がなくなっている。

また、その土砂を除去するには多額の費用がかかるので、簡単には実施できないという。

その結果、大雨時のダムからの放水により、下流域で氾濫の可能性が高まり、逆に人命の危険性さえ増えていくおそれもある。

それがダムに依る治水の限界だと今本博健先生は語っています。

 

この記事を私が知ったのは、一人の佐世保市民からの電話でした。

私は朝日新聞をとっていないので、この記事のことは知りませんでした。

その方は、

佐世保市民として、そんなに水に困っているわけでもないのに、

川棚の住民の方に迷惑をかけてまで石木ダムは要らないと思っていた。

でも、ダムの目的は水源対策だけではない。

石木ダムが川棚町の人々の洪水被害をくい止める働きがあるのかどうか素人なのでよくわからないが、

もしそうなら、造るなとは言えない・・

しかし、この記事を読んで、洪水対策としてダムは有効ではないことがわかった。

今本博健という学者の方は、ダムよりも堤防を強化すべきだと指摘している。

このような情報を多くの人に知ってほしい。

石木川まもり隊さんから広めてもらえたら・・そう思って電話しました。

とのこと。

本当に嬉しかった!です。

 

その今本先生は特に石木ダムは造ってはならないダムであるとして、佐世保市には2回も意見書を出されているんですよ。

と言うと、その方はとても驚かれ、石木ダムを止めねばとの思いを強くされたようです。

署名活動の話にも及び「どれだけ集められるかわかりませんが、私も署名を集めてみます!」と約束してくださいました。

 

情報を伝えあうことの大切さを感じるとともに、

私たちがブックレットやニュースを発行したり、チラシやパンフレットを配布したり、ブログやFacebookで発信しても、それはごく一部の人にしか届いていない、

情報を広めることの難しさを痛感しました。

 

それにしても新聞の力はまだまだ偉大ですね~

ペンの力で広く伝え、また人を動かす力を持っているのですから。

(この方が私の電話番号をご存知だったのも、以前の新聞記事のおかげ)

私もさっそくバスセンターの売店で朝日新聞を買ってきましたよ~ 

 


もう一つの記事

2014年10月15日 | 報道

少し間をおいて、「川のシンポジウム2014」に関する記事がもう一つ掲載されました。

西日本新聞の記事です。

五十嵐先生の「必要性に応じて計画を軌道修正していくべきなのに日本には『やめる』という概念がないことか一番の問題」との発言。

3ダムの報告者たちの「ダムがいかに不合理な理由で造られようとしているかを地道に訴え、世論を盛り上げていこう」という呼びかけ。

パネラーの石丸さん(石木ダム)の「署名運動を広げ建設中止に向け頑張りたい」という決意などが紹介されています。


私たちは3時間の中で、他ダムの問題点と現状を知り、

結局どのダムも不要で止めねばならないが止まらないという共通点を確認し、

止めるには世論を盛り上げるしかないことを再認識したのですが、

振り返ってみれば、その具体策についてはほとんど語り合っていませんでした。

 

またこのような機会があれば、次はそこのところをじっくり聴きたいものだと思います。


 


川のシンポジウムを伝えた2紙

2014年10月13日 | 報道

一昨日の「川のシンポジウム」についての報道記事を貼付します。

毎日新聞は、講師の元内閣官房参与五十嵐弁護士の話と、参加した福岡市民の感想を伝えています。

 

長崎新聞は、パネル討論での意見も紹介し、石木ダム地権者石丸さんの「無関心層が多く、選挙に勝つのも大変だ」という本音と、それでも「地道に訴えていく」という決意を伝えています。そして、この写真!

 

五十嵐先生もおっしゃっていましたが、世論を広げるにはメディアの力が必要だと。

もちろんマスメディアの力は大きいけれど、ソーシャルメディアの活用も大事だと。

このブログもソーシャルメディアの1つですが、役に立っているのかな~

伝えることは難しいし、読者の心を動かすことはもっと難しい。 

そして選挙のことになると、さらにさらに難しい。