石木川まもり隊

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ここにダムは要りません

最低レベル!長崎県の水道施設の耐震化

2011年03月27日 | 報道

2011/03/25付 西日本新聞朝刊の記事です。

今回規模大地震なら県内9割断水も 配水池の耐震化 全国最低

 災害の際、命を支える水。東日本大震災では、水道管の破損などで14県150万世帯以上で断水した。長崎県の水道施設の耐震化は全国でも最低レベルで、同規模の地震が起きると県内9割以上の世帯で断水の可能性が強く、早急な対策が求められている。

 標高約200メートルに位置する佐世保市の赤崎第2配水池。直径20メートルのコンクリート製水槽に浄水施設から送られてくる水道水1700トンを蓄える。ここから高低差の圧力を利用して10基の配水池を経由し、約3500世帯に供給する。だが、38年前に作られた壁の厚さは25センチと薄く、震度4以上の地震でひびが入るとみられている。

 長崎の水道施設で最大の問題はこの配水池だ。震度6強の地震を基準に厚生労働省が2009年度に行った全国調査によると、配水池の耐震化率は全国平均34・5%に対し、長崎は9・3%と47都道府県で最下位だった。

 県水環境対策課によると、コンクリートやステンレス製の配水池は近年建造されたもの以外は耐震調査すらできていない。特にコンクリート製配水池の強度不足が懸念されるが、補強工事や新たに建造するにしても最低でも数千万円かかるため、県内で千基以上とされる配水池の耐震化はほとんど進んでいないのが実情だ。

 悩ましいのが斜面地が多い長崎市や佐世保市。水圧を落とすため複数の配水池を経由する必要があるからだ。長崎市で約250基、佐世保市で約200基の配水池を抱えている。「限られた予算を耐震化中心には組めない」と、佐世保市水道局の川久保昭水道局長はため息をつく。

 一方、ダムと浄水施設をつなぐ管など主要水道管の耐震化率も、長崎県は18番目に悪い26・3%と全国平均を4ポイント下回る。水道管は揺れがきても継ぎ目が外れにくい特殊な「耐震管」に取り換える必要があるが、耐震管は非耐震管の2、3倍と値段が高い。旧合併町を含む県内33地域のうち雲仙市など15地域がまったく取り入れておらず、52・3%の長崎市など3地域以外は全国平均の17・2%を下回る。

 断水時の給水対応も問題だ。県内21市町のうち給水車を持つのは長崎市や佐世保市など5市のみで、緊急時のマニュアルがない自治体も目立つ。県は近く各自治体にマニュアル整備を指導し、他県との相互協定なども再点検する方針だ。

 

     限られた予算の中で、耐震化対策に力を入れるためにも、

             石木ダムはもう止めましょう!


津軽ダム建設工事中止!

2011年03月19日 | 他ダムのこと

この非常事態にダムなんか造ってる場合じゃないでしょう?!

そんなお金があったら、すべて災害復興にまわすべき!と仲間内で吠えていたら、

ほんとに、ダム建設休止の情報が入ってきました。

青森県です。

青森県は西目屋村に建設中の津軽ダムの建設を休止したそうです。(中止ではなく休止)

建設資材や燃料の調達が困難なため、休止せざるを得なくなったというのが実情ですが。。



東奥日報 2011年3月19日(土)

建設工事が休止に/津軽ダム

東日本大震災の影響を受け、国が西目屋村に建設中の津軽ダムの工事が休止に追い込まれ、2016年度を目指している完成時期もずれ込む見通しであることが18日、分かった。

同ダム工事事務所が本紙取材に明らかにした。建設資材や燃料の調達が困難なためだという。

同事務所によると、3月までの年度内は休止の方向で業者と調整し、11年度からの工事は当面着手しない。

休止期間は未定。

ダム工事を請け負う建設業者は「物流が滞り、アスファルトや鉄鋼が入ってこない」と内情を語る。

別の業者は「重機を動かす軽油の調達が難しい。

いつ震災前の供給状態に戻るかも分からないので、工程の計画が立てられない」と話した。

同村の関和典村長は本紙取材に「(国の新年度予算で)被災地の復興が優先され、国直轄の公共事業である津軽ダム建設工事も影響を受ける」と工事休止長期化に伴う地域経済の先行きに懸念を示した。

津軽ダムは本体工事着工が08年。

工事が順調に進めば工事進捗(しんちょく)率は3月末で46%(事業費ベース)になる予定だった

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110319105937.asp

 

被災地だけでなく、すべての自治体で、ダム建設の中止、

少なくとも休止を決めてほしい。




ダム決壊! 犠牲者4人!

2011年03月18日 | 他ダムのこと

ずいぶん遅い報告で申し訳ありません。

3月11日の東北地方太平洋沖地震と大津波は、未曾有の被害をもたらしました。

その爪痕の大きさに、誰もが言葉もなくTV画面を見つめるばかり・・・

その衝撃も冷めやらぬうちに、福島原子力発電所に異常事態発生!

爆発、火災、放射能漏れ・・・

日本だけでなく、世界中がその成り行きを固唾を飲んで見つめています。

 

ということで、こちらに入る情報もほとんど原発に関することばかりで、

3月11日に発生したダム決壊のニュースが埋もれてしまっていました。

 

ダム決壊 5棟流出 福島・須賀川

 福島県須賀川市にある農業かんがい用の藤沼ダムが11日、決壊した。流域の家屋5棟が流され、8人が行方不明に。12日午後3時までに4人の遺体が見つかった。

 決壊は地震直後だったという。泥流が流域の家屋や田畑を襲った。流されなかった住宅も流木に壁を打ち抜かれたり、泥流で家具が押し流されたりする被害に遭った。

 ダムの約1キロ下流に住む農業小川祐治さん(68)は「ガラガラガラと変な音がして自宅を出た。大木が一気に流れてきた。恐ろしかった」と振り返った。

 自宅の床上が泥水で浸水した無職男性(48)は「鉄砲水が来たので110番した。いくら巨大地震といってもダムが弱かったのでは」と話した。

 藤沼ダムは1949年完成した。えん堤は高さ18.5メートル、長さ110メートルで貯水量は150万立方メートル。土の堤の一部をコンクリートで補強していたという。

                                                   (河北新報3月13日)

 

あのダムは古いから…石木ダムは違います。

と、県は言うでしょう。

決壊しても仕方ないとでも?

4人亡くなっても経年を言い訳にするのでしょうか?

確か、県は、事業認定の説明会で、ダムは100年もちますと言ってましたよね?

まだ62年じゃないですか。

 

いや、今回のは世界でもまれにみる想定外の大地震で…

と、県は言うでしょう。 

そんな大地震はここ長崎には起こり得ないと断言できますか?

できるはずはありませんね。

 

ならば、もう止めましょうよ。

川棚町民の命を脅かすダムを造るのは。

 

石木ダムを今すぐ中止して、

石木ダムに使うはずだった予算を、被災地の復興のために使ってもらいましょうー! 

 

 


3・14団結集会

2011年03月13日 | 活動

今年の3・14団結大会は、3月13日でした。

この地にダム計画が持ち上がって49年。

地元住民は1974年「石木ダム建設反対同盟」を結成し、県や町に抗議してきましたが、

県によるあの手この手の切り崩しにあい、同盟の結束は崩れ…

1980年3月14日、「石木ダム建設絶対反対同盟」を新たに結成。

この日記念して毎年、団結集会が開催されています。

今年で32年目です。

長い長い年月です。

同盟の皆さんの思いの深さ、団結の強さが、今年もまたしっかりと伝わってきました。

 

支援者から、次々に応援メッセージが語られます。

参加できなかった人からは、心のこもった手紙が届き、読み上げられました。

上の写真は、佐世保市議の山下さん。

まるで委員会の時の説明のように、フリップを用意しての熱弁です。

 

最近は若者の活躍も目立ってきました。

団結を守ることに必死だった親の世代と異なって、

若者たちは、自ら外に向かって発信し、アンテナを張って仲間を求めています。

今日は、上関原発に反対し、祝島の島民と一緒に運動している「虹のカヤック隊」のらんぼう君も参加です。

 

決議文が朗読され、大きな拍手。

そして「ガンバロー」の元気な声が、狭くて古い川原公民館に響き渡りました。

 

最後は「We Love こうばる」合唱団による『川原のうた』

いつも小さな体で精一杯歌うHちゃんとK君が、とても頼もしく見えました。

 

お待ちかねの親睦会。

川原の主婦たちの、腕によりをかけた美味しい美味しいお料理がテーブルいっぱいに並びます。

おにぎり、唐揚げ、サラダ、煮物、和えもの、汁もの、お萩に団子…

どれもこれもとても美味しいのですが、やはり、山菜料理とシシ肉の旨煮が絶品でした。

 

この心からのもてなしは、川原の自然が生んだ食の幸と、

その自然を愛する人々の団結の中で伝えられてきた技の宝によるものです。

 

この幸と宝が、どうか永遠に続きますよう・・・ 

 

 


石木ダム建設事業の検証に係る関係住民説明会

2011年03月12日 | ダム事業の検証

3月11日夜7時から関係住民説明会が開かれました。

6日の討論会と同じ会場です。

 

でも、席はがらがら…。

大地震の発生で、町民はテレビの前に釘付けかな?

それとも、6日の6時間にも及ぶ討論会でもう十分!と思ったのかな?

 

県は「説明会」と名付けていますが、

県側の説明は短めに切り上げ、ダム推進・反対、双方の意見を聴いてくれました。

が、それは、やはり聞き置くだけ。

質問への簡単な答えは返すけど、決して議論しようとしない。

逃げていると思いました。

 

推進派の人はもっと露骨です。

「こんな説明会はもう止めてもらいたい、不愉快だ」

「説明なら新聞にちゃんと書いてある。それを読めばわかるはず」

 

この方たちを荒瀬ダムにお誘いしたい。

雪浦ダムにご案内したい。

そこの住民の方々のお話を聴いてもらいたい。

そう思いました。。

 

いま日本中の目が注がれている福島原子力発電所。

半径20km以内からの避難勧告が出ている。

原発を誘致する時は、県も町も住民に言ったはず。

原発がどんなに安全か。原発で雇用は生まれ、観光客は増え、補助金は付き、町は栄えると。

 

でも、現実は・・?

常に命に関わる危険と隣り合わせで暮らしていかなければならない。

今回のようなことが起こって初めてそれに気付いても、もう遅い。

いま、非難の途中で被爆した人も出てきている。

原発作業員に死者も出ている。

 

ダムも原発も同じ。

造るときには美味しい話しか言わない。

造った後で被害が起きても責任は取らないし、取れない。

 

私たちの暮らしは、私たち自身で考え、選択しましょうよ。

何が本当のことなのか、

一緒に考えていきましょうよ。

まだ、今なら引き返せます!

 

 

この時の様子は、ちかさんが徹夜でアップロードして、翌日さっそくユーチューブに投稿してくれました。

http://www.youtube.com/watch?v=k07PJfglMCQ

石木タ?ム建設事業の検証に係る関係住民説明会.mov