石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

石木川の夏の風物詩

2012年07月29日 | 川原

外はうだる様な暑さですが・・・

ここは別天地。

天然クーラーが効いている河原です。

太陽の熱線や紫外線を、周りの木々が防いでくれ、

足元にはさらさらと清流が流れているのです。

ジャーン!

この大竹を見よ!

近くの竹林から切りだして、森の清水を引いてきて、本物の流しそ〜めんを味わう!

それが、川原人(こうばると)の楽しみ、

石木川(正確にはその支流)の夏の風物詩となっています。

 

今年もお誘いを受けて、行ってきました。

そーめんも美味しかったし、シソの葉っぱで巻いたおにぎりもとても美味しかったし、

そして、何よりも、この自然の涼しさが最高のご馳走でした~

詳しい様子はこちらにアップしていますので、よかったらどうぞ ( ^ω^)_凵 

http://blog.goo.ne.jp/michie39/d/20120729

 


石木ダム建設促進大会に向けて・・・そこまでする???

2012年07月25日 | ふむふむ、なるほど

 

 

 

今日、こんなチラシが送られてきました。

来月28日に開催される「石木ダム建設促進大会」の案内チラシです。

FAXなので写りが悪くてすみません。

 

「石木ダム建設促進市民の会」と佐世保市が共同で、今年は特に大々的にやるそうです。

 

「市民・議会・行政が一丸となってパレードを行います!」

「どなたでも参加できます!」

などと書かれている。

なぜなら、国のダム検証で石木ダムの重要性が明らかにされた、

実現まであと一歩だ、

地権者の方々に思いを伝えるためにも、多くの皆様のご参加を…と呼びかけている。

 

石木ダムの重要性が明らかにされた?

実現まであと一歩?

なら、どうしてそんなに必死になってるの?

崖っぷちに立たされているのはまるでそちらのように見えますよ。

政策経営課の企画部長から、各部局へまるでノルマを課すような文書が出されていますね。

 

 

大会当日に多くの市民を集めねば…

そのためには、多くの団体に声かけせねば…

その団体からどのくらい人を出せるのか回答させて、人数を把握せねば…

そんな焦りが伝わってきます。

どうして?

石木ダムは佐世保市民の悲願なんでしょ?

誰もが望んでいるんでしょ?

それなら、こんなことしなくても市民の方からどんどん集まってくるはず。

 

脱原発のデモをごらんなさい。

毎週金曜日、仕事帰りの人々や、子連れでわざわざ遠くから集まった人などで官邸前は埋め尽くされているじゃありませんか。

本当に市民が望んでいれば、頼まれなくてもやってきますよ。

 

まあ!

こんな一覧表まで作って!?

関係団体の例として、「会場自衛隊総監部」「自衛隊協力会」「長崎県立大学」「SSK」ですって!

国の組織であろうが、県立の学校であろうが、大企業であろうが、

とにかく佐世保市に籍を置くものはすべて対象だというんですね。

確かに佐世保の水道水を使っているから?

 

そして、その団体の会員数や要請可能人数、担当者の名前や電話番号まで書かせる徹底ぶり…

前回の促進大会のときは、勤務時間中の市役所職員を大動員して顰蹙を買ったので、

今回は夕方からのようですが、

佐世保市は、本当に動員がお好きですね。

 

「動員」って、元々軍隊用語だったそうですね。

広辞苑によると、

①軍隊の平時編成を戦時編成に移すこと。

②戦争目的遂行のため、国内の資源や人間を統一管理のもとに集中すること。

③転じて、ひろくある目的のために人や物を集中すること。

と書かれていました。

基地の街、自衛隊の街「佐世保」は、市政にまで軍隊の体質が浸みこんでいるのでしょうか?

 

しかし、そこまですると、かえってミエミエですよ。

ああ、そんなに努力しないと促進大会に市民は集まらないのね~

ということは市民の悲願って…真っ赤なウソだったのね~

と。

 

そして、そんなことをすればするほど、

地権者の方々の心は固く閉ざされてしまうでしょう。。

「北風と太陽」の童話を思い出すまでもなく…

 

 


事業認定率は?

2012年07月21日 | ふむふむ、なるほど

先月、佐世保市議会で請願の趣旨説明を行った時も、県に申し入れをした時も、

市議さんや県の担当者に同じ質問をしました。

皆さんは、事業認定は第三者機関が双方の意見を聞いて公正中立に判断するとおっしゃいますが、

事業認定申請をしたら、結果はほとんど認定されると聞きます。

特にダム事業の場合は認定されなかったケースは聞いたことがないと言われています。

実際のところはどうなのでしょう?

正確な数字を知りたいので教えて頂けないでしょうか?

と。

しかし、いまだに県からも市議さんからも何の回答もありません。

 

しかたがないので、直接国交省に尋ねました。

すると、事業認定の件数は膨大で、事業の種類ごとに統計は取っていないとのことでしたが、

過去10年分だけを調べて下さいました。

その結果は、申請件数14件、認定件数14件、認定されなかった件数0件。

 

また、九州管内でみると、

77件(ほとんどが道路拡幅や着工、河川拡幅などで、ダム事業は石木ダムだけ)申請があり、

75件が認定。残り2件は石木ダムを含め手続き中の案件。

つまり認定されなかったケースはやはりゼロということでした。



やっぱり…

少なくとも過去10年間においては認定率100%だということです。

それでも中立なのでしょうか?

それを中立と言えるのでしょうか?

 

いつも結果は起業者の思惑通り。

だとするなら、時間とお金をかけて認定手続きを進める意味があるのでしょうか?

 

たぶん認定庁の職員の方々は公正に誠実に職務を遂行なさるのだと思いますが、

どんなに誠実にやっても、誰がやっても、

結果は起業者に有利なように行き着くシステムになっているのではないでしょうか?

                                     

 


豪雨の被害を少なくするのは、ダムではなく、河川改修

2012年07月17日 | ふむふむ、なるほど

死者29人となった今回の「九州北部豪雨」。

今日のTVニュースで、視察に行った自民党の谷垣禎一総裁のコメントが流れていた。

「大分県竹田市の災害現場ではダム建設済みの河川は氾濫していない。

一方、民主党の事業仕分けによってダム建設が延期になっている場所が氾濫している」と。

 

「国土強靱(きょうじん)化基本法」なるものをまとめ、

10年間に200兆円規模のインフラ整備への集中投資を目指している自民党の親分だもの、

言うと思ってました。

 

土砂に押しつぶされた家、暴れ狂う濁流に呑まれて亡くなった人、

たくさんの悲しみが散乱している現場に行っても、

公共事業を増やすことしか頭にないのだろうか…

 

ダムがないから河川が氾濫するのではない。

森を守っていないから、

保水力を失った大地が地滑りをおこし、里のを襲うのです。

大地に沁み込む量が少ないから、地表を流れ、一気に川へ押し寄せるのです。

その水嵩が激増した川の護岸対策が遅れているから、氾濫するのです。

ダムがあっても、想定以上の雨が降れば氾濫します。

 

谷垣さんが訪れた場所とは違うかもしれませんが、

熊本県の白川について、地元の市民団体が、今回の洪水の実態を早くも調査分析しています。

「立野ダムによらない自然と生活を守る会」の報告です。

 

最後の2点だけご紹介します。

全文はこちらです。 → http://stopdam.aso3.org/ 是非ご覧ください。

 

7.立野ダムによる治水の限界

 「想定外の災害のためにも立野ダムが必要だ」という意見がある。

しかし、立野ダムの洪水を貯める容量は、想定した洪水を調節する分しかない。

今回の洪水のような想定以上の洪水ではダム湖は満水になり、洪水調節不能となる。

ダム湖に流入した水をそのままダム上部の8つの穴から非常放流することになり、

「洪水調節ダム」として機能しなくなる。


8.まとめ

 今回の洪水で浸水被害を受けた箇所は、河川改修が未完成の地区ばかりである。

特に、河川整備計画で架け替えることになっている明午橋、竜神橋、吉原橋で川幅が狭まるなどして、洪水水位を押し上げている。

国交省の直轄区間から外れている小磧橋より上流は、改修はほとんど手つかずの状況である。

 さらに驚くことに、改修工事のもととなる「河川整備計画」が、大津町や菊陽町の白川では策定されていない。中流域でも、河川整備計画を早急に策定し、河川改修を進めるべきである。

 ダム計画があると、下流の河川改修がおろそかになることは明らかである。

今回の洪水で、もし立野ダムが存在し、国交省の想定通りに機能したとしても、被害を防ぐことができなかったことは明らかである。

 黒川橋の流失により、今回の洪水は「過去最大」と言われてきた昭和28年の6・26洪水を上回る可能性があることが明らかになった。それでも6・26洪水と比べ被害が大幅に少なかったのは、これまでの河川改修の結果である。

 今回の災害では避難情報が遅れるなど、行政の危機管理体制の在り方が問われている。

同じ白川で、国の直轄区間と、県の管理する区間があり、ハザードマップも別々になっている。

これらも、情報伝達がうまく行われない一因になっていると思われる。危機管理とりわけ避難対策の充実が急がれる。

 今回の洪水で、阿蘇市を中心に多くの方々が亡くなられたが、いずれも土砂災害が原因である。

ご冥福をお祈りする。

今後は河川改修を進めるとともに、土砂災害の要因となっている放置人工林の整備(間伐)や、阿蘇の草原の保全を進めるなど、流域全体を見据えた災害対策を進めていくべきである。