石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

里山シンポジウム

2014年04月30日 | 活動

4月26日、こんなシンポジウムを聴きにいきました。

 

私には少々難しげだし、会場は遠いし(福岡大学)、若干迷いましたが、

ちょうど読んでたこの本が面白くて、

この中にでてくる和田芳治さんのお話が聴けるというので、決めました。

和田さんだけでなく、九州各地から、里山の価値を実感し、活かし伝えたいと活動中の3名も登壇し、それぞれの実践報告と課題などが語られました。

 

こちらが、和田さん。里山を愛してやまないユニークな方です。

1時間弱の講演中、3つも歌が飛び出しました!

素晴らしい声と声量だけでなく、その歌詞もすべて自作の里山賛歌ばかり。

詳細はこちら。
http://blog.goo.ne.jp/michie39/e/01e18188f4a402705fc07dd60fed2bb1

 

和田さんは、どんどん過疎化していくふる里に、生まれてからずっと住み続け、

初めは都会への劣等感、アンチ東京だったけど、後に里山こそ宝の山と気づき、

逆手塾(過疎化を逆手にとる会)の会長となり、里山の良さをどんどん発信。

 

里山ではお金がなくても暮らしていける、

きれいな水があり、山には木の実や山菜があり、イノシシなどの肉も走り回っているし、

燃料は森の木が無尽蔵にある。

和田さんが開発したエコストーブ(廃品のペール缶使用)を使えば、木の枝4~5本でご飯が炊ける。

山の木は、切ってもまた生えてくるので、まさに再生可能エネルギー。

 

それだけではない。

マネー資本主義の行きつく先は、お金が全て、健康も命も犠牲にする合利主義。

企業の歯車となって、個性も殺して、非人間的な生き方が求められる。

その対極にあるのが里山での暮らしだと、和田さんは胸を張る。

 

そう言えば、川原の人たちも同じようなことを言ってたっけと、

座談会での話を思い出しました。

 

そうそう、その座談会の話の詰まったブックレット「小さなダムの大きな闘い」を、

このシンポジウムの会場で販売させていただきました。

8冊売れました!

 

シンポジウム実行委員の皆様のご厚意には、たいへん感謝しています。 

 

 


知事の地権者訪問を伝える新聞各紙

2014年04月22日 | 報道

昨日の知事訪問について、今朝の新聞各紙が一斉に報じています。

地元長崎新聞は社会面に大きく報道。

地元紙ならでは!地権者の言葉をしっかり紹介しています。

・抜き打ち訪問で私たちをばかにした行為

・見せかけの話し合いの実績づくりをしている。本当に話し合いたいのなら私たちが県庁に出向く

・ダム小屋にいたおばあちゃんたちの言葉
 「死んでも立ち退かない。私たちを殺してまでダムを造らんばとか」

 

 

 

 

 

 

これらの記事に共通していたことは・・・

★ほとんどの地権者とは会えなかった、もう来ないでくれなどと言われた

★そのことを知事たちは「まだ理解を得られていない」と受け止めながらも

 「これからも努力しなければならない」(知事)とか

 「訪問の効果は何らかの形はでてくるのかな」(市長)など

  (地権者の気持ちがまるでわかっていない!わかろうとしない!)

★アポ無しの突然訪問について

 「事前に連絡すると面会できない可能性があるから」(知事)と説明

★地権者は

 「私たちの説明要請には応じず、前触れもなく訪問するのは筋違い」と怒り、

★それに対し

 「事業に賛成し土地を提供した人もいる。ダム検証の議論に戻すことは難しい」(知事)

 「ステップを一つ越えているので、何とか用地の話をさせていただきたい」(市長)

 

これじゃあ、いつまでたっても話し合いは実現しませんね~

「ダムの必要性がわからないから土地を売らない」と言ってる地権者に

その必要性については一切説明せずに、

「とにかく土地を売って下さい。出て行って下さい」とお願いしても

「理解」が得られるわけがない!

 

ところで、一緒に行った川棚町長さんのコメントが一切出てこないのはナゼだろう…

 


知事と佐世保市長 地権者を不意打ち訪問

2014年04月21日 | 報道

今日夕方のニュースです。

 

今日21日午前、中村知事は佐世保市の朝長市長らと石木ダムの建設予定地に出向き、

反対する地権者13世帯を戸別訪問したそうです。

全くの不意打ちです。

 

内容は、付け替え道路の工事の準備に取りかかる予定であること、

民家の代替地など立ち退き後の生活再建についてだったそうですが、

目的は、付け替え道路工事再開の告知なのでしょう。

無断で始めたと言われないよう、ちゃんと事前通告しましたよとのアリバイ作り。

住民の気持ちなどお構いなしのやり方。

記者会見の言葉とやってることがあまりにも噛み合っていません! 

 

2014年4月21日のNIBニュース

中村知事 石木ダム反対地権者と面会

川棚町に計画されている石木ダムの建設事業を巡り、中村知事は21日、地権者の数人と面会したことを明らかにしました。

中村知事は21日午前、佐世保市の朝長市長らと石木ダムの建設予定地に出向き、反対する地権者13世帯を戸別に訪問したことを明らかにしました。このなかで数世帯の地権者と面会し、付け替え道路の工事の準備に取りかかる予定であること、民家の代替地など立ち退き後の生活再建について申し入れを行ったということです。知事が建設予定地現地に出向いて地権者と面会するのは2010年以来で、土地の強制収用が可能となった国の事業認定以降、初めてです。付け替え道路工事は3年前から中断されていますが、県は先月、工事の契約を業者と結んでいます。面会した地権者からは「今後、話し合いには一切応じない」とする声もあったということです。建設に反対する地権者の一人、岩下和雄さんは「知事に対し公開質問状を出して面会を求めているので、その席で会うべきだ」として今回の戸別訪問に怒りをあらわにしています。

 

石木ダム 知事が反対住民訪問

石木ダム 知事が反対住民訪問

長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムをめぐり、長崎県の中村知事は21日、4年ぶりに現地を訪問し、建設に反対する地権者に事業への理解を求めたことを明らかにしました。
川棚町で建設が計画されている石木ダムをめぐっては、長崎県などの申請を受けて、国が去年9月、法律に基づく土地の強制収用が可能となる「事業認定」を行っており、建設に反対する地権者は反発を強めています。
長崎県の中村知事は、21日午前、4年ぶりに予定地を訪れ、反対派の地権者13世帯のうち、数世帯と会ったことを報道陣に明らかにしました。
この中で中村知事は、訪問の目的について、「ダム事業にご理解を頂くとともに、生活再建の問題などについてお話の機会を頂けないかという思いで訪問した」と説明しましたが、地権者の反応については、「『話し合いには一切応じない』という方もおり、まだまだ理解を得るには至っていない」と述べ、引き続き理解を得る努力を続ける考えを示しました。
しかし、その一方で、ダム建設に反対する地権者が必要性の根拠を示すよう求めていることについて問われると、「事業認定について一定の方向も示されており、そこまで議論を戻すことは難しい」などと述べて応じない考えを示し、反対する地権者との間で折り合いがつかないままとなっています。

04月21日 18時46分

 

2014年4月21日のニュース

石木ダム反対地権者を中村知事が訪問
石木ダム反対地権者を中村知事が訪問

 東彼杵郡川棚町の石木ダム計画をめぐり、中村知事はおよそ4年ぶりに建設予定地を訪問です。計画に反対する地権者の家を個別に訪問し、面会を求めましたがほとんどの地権者は面会を拒否し、両者の溝の深さが改めて浮き彫りとなりました。

 中村知事「ダムの事業についてぜひご理解をいただき、個別の話し合いに応じていただけないかというような話をしたが、まだまだ理解をいただくにはいたっていない状況」

 中村知事は、きょう午前、佐世保市の朝長市長らと東彼・川棚町のダム建設予定地を訪問。ダム建設に反対する13世帯の地権者の家などをまわり、ダムの建設工事や用地買収への協力を求めました。中村知事の予定地訪問はおよそ4年ぶりですが、突然の訪問ということもあり、数人の地権者と挨拶を交わすことしかできませんでした。

 地権者 松本好央さん「私たちとしては(具体的な)何の説明も受けていない」「私たちを無視して用地買収など先走られても困る。生活している私たちを忘れてほしくない」

 地権者の反発に対し、中村知事や佐世保市の朝長市長は、ダム計画は国の事業認定を受けていて白紙撤回は難しいとして、用地買収への理解を求めています。

 佐世保市 朝長則男市長「用地買収の話をさせてほしい。(事業内容は)ステップとして終わっている」

 中村知事「苦渋の決断のもと賛成して土地を提供してくれた人もいるので、話を戻してしまうのは難しいと思う」

 県は地権者との交渉を続ける一方、着々と関連工事の準備を進めていて、両者の溝はいっそう深まっています。

 

 


ダム中止で地域元気に!

2014年04月21日 | 他ダムのこと

滋賀県の多賀町に総事業費398億円をかけて建設予定だった芹谷ダム。

ダムに依らない治水を目指す嘉田由紀子氏が知事に就任後、慎重な検証検討の結果、

2009年1月建設中止を決定。

と同時に、水没予定地区の地域振興に力を入れてきました。

昨年3月までに家屋改修や合併浄化槽の整備などを終えて、

来年度にはバイパス道路工事も完了の予定。

昨日視察に訪れた嘉田知事は、その後の地域の様子を自分の目で確認するとともに、

住民の声にもしっかり耳を傾けていたようです。

今日の新聞各紙が報じています。

 

中止で「地域に元気」 知事、芹谷ダム水没予定地視察
(中日新聞滋賀版2014年4月21日)http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20140421/CK2014042102000045.html

 
嘉田知事が視察 多賀町・彦根市 ダム中止の元予定地で振興事業 
(産経新聞滋賀版2014.4.21 02:03)
 
 
 
嘉田知事は
「地域に元気が戻りつつあり、地域振興策で過疎に一定の歯止めはかけられた。
今後の課題は獣害対策で、前向きにやっていきたい」

と述べ、

「水谷地区むらづくり懇話会」の谷口俊夫会長(64)は
 
「ようやく夜が明けた感じだが、整備は遅れた。過疎対策の支援はこれらかも必要だ」

と県のさらなる支援を求めていたということです。
 
 
 
ほんとに素晴らしいな~と思います。
 
知事が決断すれば、無駄なダムは止められる!
 
一日も早くその決断をすれば、一日も早く水没予定地は救われる!
 
一日も早くその決断をすれば、一日も早く税金の無駄遣いが止められる!
 
水没予定地の必要な地域整備にお金を使い、地域生活は快適になり、人口流失も防げる!
 
水没予定地だけでなく、無駄遣いが減った分、必要なところへ税金がより有意義に使われる!
 
 
 
これらのことが、知事の決断で実現できるのに…
 
それをやる知事とやらない知事の違いは、どこからくるんだろう?
 
やれる知事とやれない知事の差は、いったいなんだろう?
                             

 


アースデイこうばる2014

2014年04月20日 | 活動

今日はアースデイ。

これまでは佐世保市内で開催されていましたが、

今年は初めて川原(こうばる)で!

佐世保の若者たちが企画して、一生懸命準備してきたのに…あいにくの雨!

 

で、山歩きなどのイベントは中止して、12:00~川原公民館で開催することに。

ライブと、出店(アクセサリー、フェアトレード製品、要れたてコーヒー、野菜など)と、

体験コーナー(豆腐作り、草木染、竹笊作りなど)で熱気ムンムン。

石木川まもり隊では、出来立てホヤホヤのTシャツやブックレット、

ダムのツボ、絵葉書、缶バッジ、そして川原の山菜煮物などを販売しました。

山菜は完売!

Tシャツは34枚も売れました~

 

さてさて、ライブのトップバッターは、佐賀のななこさん!

いつも素敵な島唄です。

続くは、佐世保の「オトヒトツ」

なんと、池ちゃんが岡林信康の「私たちの望むものは」を歌ったときにはびっくり!

今の若者がこんな歌を知ってるなんて…

佐世保ジェンベクラブAFOの皆さん。

力強く楽しそうなアフリカン太鼓と歌とダンス。

 

ちっちゃな子どもたちも踊りだし・・

最後は川棚音頭で大盛り上がり!

川原のお母さんたちも楽しそう~

今日のメインゲスト、宮崎の歌姫「Hou」ちゃん。

その歌声も、歌と歌の間のトークも、自然体でのびやかで、

心地よいひと時でした。

 

私はずーとお店番をしていたので、体験コーナーや散歩にも行けず残念でしたが、

(途中から雨も止んで日が射してきたので、短時間の散策を実施)

久しぶりにライブをたーっぷり聞かせてもらいました!

 

川原でのアースデイ「てくてくこうばる春の山あそび」を企画準備して下さった皆様、

ホントに本当にありがとう!

お疲れ様でした~