石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

ダム計画を中止させた高校生たち

2012年03月29日 | ふむふむ、なるほど

「コア渓谷とシエガベルデの先史時代の岩絵」ってご存知ですか?

世界遺産の1つです。

私は昨日たまたま観ていたNHKのテレビ番組で知ったばかりです。

コア渓谷はポルトガルにあり、シエガベルデはスペインにある、どちらも先史時代の岩壁画です。

特にコア渓谷には、世界最大級の広さで、さまざまな時代の岩絵が1000以上点在するそうで、

最も古いものは、2万5000年も昔のものだと言われています。

馬、鹿、牛などの動物が生き生きと描かれ、人類初期の作品としてとても貴重なものです。

ところが、当初ここは水力発電用のダム建設が計画されていて、

これらの岩絵は水底に沈む運命でした。

しかし、この岩絵の価値をしった地元の高校生たちが立ち上がり、署名運動を展開。

わずか3週間で11万人もの署名を集め、まわりの大人や政府を動かし、

ついにダム計画を止めてしまったのです。

 

大切なものを守るには、まず知ること、気付くこと。

そして、それを守るために、どれだけ真剣に行動するか・・・ということですね。

 


田んぼダム その2

2012年03月23日 | ふむふむ、なるほど

以前、田んぼダムについて書かれた新聞記事をご紹介しました。

http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20120202

その田んぼダムについて、新潟県の取り組みがよくわかるサイトを教えて頂きました。

http://www.pref.niigata.lg.jp/niigata_kikaku/1245009683025.html

http://www.pref.niigata.lg.jp/nochikensetsu/1285704028085.html

 

農家のメリット 
・たんぼに水をたくさん貯めるので、転作田から水をどんどん流しても排水路に水があふれません。
・転作田を完全に排水できるので、転作農作物を保護します。
・安心して転作することができ、転作率の向上が期待できます。
・水が地域内にあふれなくなり、特に果樹農家の多い白根郷では、果樹の保護につながります。
・たんぼの乾かしすぎを抑えるので、コメの品質向上にも貢献します。

都市住民のメリット
・たんぼに水を貯めると夏場の「水打ち」と同じ効果で周辺の気温が下がり、ヒートアイランド現象を防止する効果が期待できます。
・ゲリラ豪雨にも「たんぼダム」は対応します。我々のたんぼで約200~300万トンの水を貯めるので、市街地の浸水を防ぐ効果が期待できますよ!
・動植物がたんぼ周辺に戻ってきました。特に、カエル、コブナ、どじょう、メダカ、タニシが増え、昔ながらの田園風景が楽しめます。
 これらの水生生物は、かつては用水路でよく見られたものです。これを餌にする「サギ」がしょっちゅう飛んできます。
 「トキもつられて来ないかな~」なんてみんなで言っています(笑)

 

などと、いいことばかり書かれています。

ほんとかな~?と半信半疑で読んでいましたが、

この田んぼダムに取り組んだ農家の方のアンケート結果が、それを証明していました。

http://www.pref.niigata.lg.jp/nochikensetsu/1262661363832.html

田んぼダムの洪水対策効果は、「ある」と「多少ある」合わせると97%が認めています!

また、田んぼダムをやることで稲作への不都合は74%が「なかった」と答え、

今後も89%の農家が、引き続き田んぼダムに取り組みたいと答えています。

 

農家にも都市住民にもメリットがあって、

もちろん、田んぼに住む生き物たちには嬉しい環境の復活です。

デメリットだらけのコンクリートのダムとは大違い。

これを学ばない手はないと思うんですが、

川棚町の皆さんはどう思われるでしょう?

 


「週刊金曜日」にも登場!石木ダム

2012年03月18日 | 報道

ついに出ました「週刊金曜日」3月2日号!

いえ、もちろん、本誌は3月2日に発売されています。

そこに掲載されている記事が、やっとネット上で公開されたのです。

(といっても公開されたのは13日で、私が知るのが遅すぎたのですが…

 

5ページ『金曜アンテナ』のコーナーに、流会になった有識者会議の記事が掲載されています。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=1741

筆者は、フリージャーナリストのまさのあつこさん。

以前このブログでご紹介し、この記事の予告もしました。
http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/d/20120225

 

記事を読んで、すぐにここに転載したかったのですが、そこはホラ、著作権の問題があって・・・

というわけで、ちょっと気の抜けたビール?コーラ?みたいですが、

まあ、そこは気になさらずに…とくとご覧あれ。

 

あらためて、「河川ムラ」の住人(河川ゾンビとも言う)の実態に怒りが湧いてきますね。

 

政務三役や有識者も操る国交官僚――ダム予定地住民の傍聴退け会議を流会

傍聴を求める住民らに迫る国交官僚。もはや“河川ゾンビ”だ。(撮影/まさのあつこ)

 二月二二日、長崎県営石木ダム(川棚町)を含む四ダムの検証結果を審議する予定だった国土交通省の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」(座長:中川博次・京都大学名誉教授)が流会となった。

 二二日当日は、石木ダムが議題であると知った予定地一三世帯の代表が上京。「半世紀反対してきた。たった二時間でどう審議されるのか聞きたい。審議を聞いて地元地域の人たちに報告しなければならない。傍聴させてください」と訴えて当局側と硬直状態になり、その結果流会した。

 同ダムは前農相の山田正彦民主党衆院議員(長崎三区)も「佐世保市の水需要は年々減っているからダムは不要。たとえ水需要があるにしても代替案はある」と反対の立場だ。山田前農相には「石木ダムができ、閉鎖性海域の大村湾に四万トンが流れなくなればナマコ漁が打撃を受ける。かつて郡川に萱瀬ダムができたことで、大村湾の漁に影響が出た」との知見がある。前日には国交省水管理・国土保全局長に代替案を渡し、傍聴も認めるよう求めたという。

 前農相によると、二四日に局長と治水課長が「座長が延期を決めた。代替案は座長を通じて各委員に渡している」と報告にきたという。しかし実際は、官僚が対応を協議し、流会も宣言されたことを筆者は確認している。

 会議では、諮問側の責任者である奥田建副大臣や津川祥吾政務官も傍聴を求める声に背を向け、出席予定だった前田武志国交大臣は姿すら見せなかった。

 昨年一二月、同大臣による八ッ場ダム継続の判断を後押ししたのもこの会議だ。二月の衆院予算委員会で前田大臣は、野田佳彦首相がダム中止の場合の生活再建法案提出や上位計画たる河川整備計画の策定を本体着工の要件としたことを認めたが、国交省政務三役も有識者会議も、もはや官僚の言いなりであることは明らかだ。

(まさのあつこ・ジャーナリスト、3月2日号)


石木ダム建設促進市民の会

2012年03月15日 | 議会

この時期、国も地方も、どこでも来年度予算の審議がなされていますね。

佐世保市でも同じく。

その中で、「石木ダム建設促進市民の会」に100万円の助成金を支出することについて、

昨日、総務委員会で審議されました。

この団体に市は毎年150万円ずつ助成してきましたが、2010年度から130万円に減額、

さらに2012年度からは100万円にしようというのです。

減らすのは大いに結構ですが、でも、この助成金そのものに問題があるのではないでしょうか。

この資料をご覧ください。

今年度予算の資料です。

収入の部をご覧ください。

繰越金以外はすべて市の助成金です。

「市民の会」と言いながら、市民である会員は1円も会費を出していないのです。

すべて市から出たお金、つまり税金で賄われています

私たち、石木ダムは要らないと思っている市民の税金も入っているわけです。

それっておかしくないですか?

 

そのお金が何に使われているか見てみると、

「石木ダムは市民の願い」などと書かれた幟や横断幕、チラシなどの作成費。

一番大きな支出はバス車体の広告費72万円ですね。

他県の人から大いに顰蹙を買っているあのバスに書かれた「お願いしよう石木ダム」の文字です。

次に多いのが、バス・タクシーの賃借料30万円です。

市民ならマイカーで行きなさい!

バスやタクシーで行くなら、自分で出しなさい!

と、声を大にして言いたいですね。

 

私たち「石木川まもり隊」も、れっきとした市民の会です。

チラシも幟も自分たちのお金を出し合って作ります。

県庁に申し入れに行く時も、会議や調査で遠方に行く時も、全て自分で出します。

当たり前のことです。

どこからも助成金など出ませんから。

 

なぜ、ダム促進派には、助成というより、その活動費の全てを市が面倒みるのでしょう?

それは、市がダムを造りたいからでしょう?

佐世保市長はじめ市のお役人が造りたい(なぜだか知らないけど)、

でも、それをあたかも佐世保市民が願っているように見せかけたい、

それには石木ダム建設を促進する市民の会が必要・・・

だけど、市民の中からそんなものは自発的に生まれてこなかった、

それで、すべて市がお膳立てをして、お金も全額出しますから、名前だけ連ねて下さい!

それが実態なのではないでしょうか?

佐世保市民の皆さんはどう思われますか?