石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

工程案 見直し

2011年11月30日 | 報道

 

昨日の長崎新聞です。

社会面トップです。

こんなに大きい扱いになるとは…正直予想していませんでした。

 

これを見た多くの県民の皆さんは、

ふむふむ、工程表が見直されたのか。

ダム本体の工事を始めるのが1年遅れるんだね。

でも、全てが終わるのはほんの1~2ヶ月の違いのようだけど…

それが、そんなに大問題なの???

と不思議に思われたかもしれませんね。

 

そうなんですよ。

これが実は大問題なのです。

何故かと言えば・・・

 

1.着工は1年遅れなのに、完成時期はほぼ変わらないということは…

     工事そのものをどこかで手抜きする突貫工事になりやすい

     or 試験たんすいを甘く見過ぎている。

   試験湛水とは、 建設したダムの安全性や貯水機能を確認するための試験で、

   実際に水を貯めてみて、水圧にダムが耐えられるか、漏水などがないかを調べるもの。
 
    たいへん重要な最終工程で、ここで躓き、完成しないダムもあります。  

   事例1.
   奈良県の大滝ダムでは、試験湛水中に斜面や家屋に亀裂が入り、試験たんすいを中断。
   以後も亀裂は大きくなり、家に住めなくなった。急きょ仮設住宅を造って移転させたり、
   地滑り対策にも巨額の費用がかかり、ダムの当初予算は230億円だったが、
   今では事業費は3640億円にもふくらんでいる。
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%BB%9D%E3%83%80%E3%83%A0

   事例2.
   埼玉県の滝沢ダムは2005年9月にダム本体が完成し、その10月から試験湛水を
   開始しましたが、やはり、亀裂や地滑りでたんすい中断、未だに運用できない状態。
   http://yambasaitama.blog38.fc2.com/blog-entry-11.html

 

 2.もっと大きな問題は、この工程表の変更を県はずっと公表しませんでした。

   7月27日、県が国へ出した報告書には見直し後の工程が示されているのに、

   県民には見直したことは何も知らせず、

   国へは、報告書4.1.1総事業費と工期のところで、

  「工期についても…略…、当初計画からの変更はない」と記しています。

  つまり、県民には隠し、国には誤魔化していたのです。

  

3.なぜ、県は隠したり誤魔化したりしたのでしょうか?

  半年や1年ずれても、それがどうしたの?

  このダム計画は半世紀も前にもちあがったこと、今さら1年や2年どうってことないのに…

  と不思議に思いますよね。

  しかし、ではなぜ遅れが出ているのか?ということを国から訊かれたら、

  地元の強固な反対にあって・・・と言わねばなりません。

  それは、県は絶対認めたくないんですね。

  なぜかと言うと、国が示した再検証の項目に実現性というのがあって、

  実現性の低い事業計画は考え直しなさいと言われているのに、

  県は「実現性の面でもダム案が優位だった」なんてウソの報告をしているからです。

 

 

どうしてお役人って、現実を直視できないんでしょう?

どうして一度決めたことは変更や中止が難しいのでしょう?

本来、頭のいい方々のはず、もし一般企業にいたら、社会の潮流や情報を敏感に取り入れて、

いいお仕事をなさっているでしょうに…残念です。 

 


続続 石木へのイシキ

2011年11月28日 | 市民の声

 

今週もダム不要論ばかり。

11月4日に掲載された、このアンケート企画そのものに対する怒りの意見が掲載されて以来、

ぱったりです。

 

ダム必要派の他の皆さんも同じお気持ちだったのでしょうか?

「差出人不明さん」が書かれたように、この企画・記事は偏っているので、そこに投稿する気はない。

ということでしょうか?

 

私たちには、どこが偏っているのか全く理解できませんが、

もし、そう思われるのなら、偏らないように、あなたがたのご意見をしっかり、たくさん届ける、

そうすれば、あなたがたが感じる偏りも是正されるでしょうし、

また、双方の考え方が比較でき、私たち多くの市民の参考になると思うのですが・・・

 


不思議な世界

2011年11月26日 | 他ダムのこと

石木ダムについて行政側と議論する時、いつも思うことがある。

なぜ、お役所は現実を見ないのか?

現実を無視するのか?

水使用量の実績値は毎年減り続けているのに、今後は上がり続けると予測する不思議!

理由を聞くといろいろ説明される(核家族化、下水道の普及、経済回復など)が、

何年たってもその予測通りの結果(水需要の増加)は得られない。

なのに、その説明は今も繰り返されている。

 

こんなことは、一般企業では決して許されない。

企業にそんな経営企画課長がいたら、即降格か配置換え。

これが天気予報士なら、即クビで、

占い師なら廃業ものだ。

 

でも、お役人は安泰。

どんな不自然な予測でも、ハズレ続きの予測でも許されるらしい。

 

つい最近、八ッ場ダムに関するケタ外れの予測を知ってびっくり!

下の表を見て下さい。

(「ダム日記2」11月21日付け記事より

http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-3e81.html

 

これは、八ッ場ダムの費用対効果を分析する時に使われている数字です。

巨額の費用をかけて建設するダムにはそれなりの利益、

つまり、ダムができることによってどのくらい洪水被害が軽減されるのか、

それを予測する必要があるわけです。

 

1983年当時、会計検査院が出した被害軽減想定額は年平均128億円でした。

それが、2008年の国交省による想定では、10,344億円です。

わずか25年間でなんと80倍!

 

これについて、「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子さんが詳しく調べておられますが、

「水害統計」によれば、利根川全体の1961~2007年の47年間における

年平均被害額の実績値は181億円(現在価値への換算額)

だそうです。

 

実際には181億円の被害しか出てないのに、

予測では10,344億円も軽減できる!って?

なんじゃ、コレ!

って感じですよね。

 

こんな数字がお偉い官僚、エリート集団の中では妥当な数字として認められるんだぁ…

不思議です。

ああ、不思議…

 


MRC_SASEBO 佐世保新聞

2011年11月24日 | 報道

佐世保のみなさ~ん、

「MRC_SASEBO 佐世保新聞」ってご存知ですか?

インターネット上にこんな新聞があったんですね~

私は全然知りませんでした。

トップページはここ → http://paper.li/MRC_SASEBO/1300667785# 

で、11月23日を開き、ページの右側を見ていくと、

http://paper.li/MRC_SASEBO/1300667785/2011/11/23

政治欄の下に、あら~、19日付の「石木川まもりたい」の記事が・・・!

 

「ライフさせぼ」の記事について書いた、このブログの記事が、

web「佐世保新聞」の記事になるなんて・・・

世の中繋がってますね~

嬉しいな・・

 

でも、これは、佐世保市民のブログから佐世保市民の新聞に伝わったのではありません。

佐世保市民のブログを見た、熊本県八代市民さんがtwitterでつぶやいたら、

それを見た佐世保市民さんが、ご自分で発行なさっているweb新聞に掲載して下さったのです。

なんだかややこしいけど、とにかく感謝!です。

 

八代市民のつるさん、ありがとう。

佐世保市民の松下なにがしさん、ありがとう。

 

お二人のおかげで、「石木ダムへのイシキ」が、また少し広がったと思います。  

 


あなたはどう思う?

2011年11月23日 | 報道

 

長崎新聞の今日の記事。

タウン誌の記事を一般誌が紹介するという珍しいパターン。

 

それだけ「ライフさせぼ」の「石木への私のイシキ」の記事は注目を集めているのかもしれない。

とても嬉しいことです。

この記事を読んだ市民が、ライフに意見を寄せて、もっともっと多くの声が集まるのを期待します。

 

編集長の最期のコメントにあるように、

「これまで石木ダムに対する市民の本音は出にくかった。今回寄せられる意見は賛否を問わず貴重」

なのだから。

 

中山記者もきっとそう思って記事にしてくれたのでしょう。

「石木への私のイシキ」がここに書かれていますよ。

さて、あなたはどう思う?

あなたの意見も聞きたいものですね。

そういう思いのこもった見出しに見えるのは私だけ?