石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

企業には環境破壊に立ち向かう義務がある

2016年04月07日 | パタゴニア

 

AERA今週号の特集は、

今の日本で名経営者と評される6人の方々に、それぞれの哲学を問うものでしたが、

なんと、その6人の中に、パタゴニアの辻井隆行氏も!

これは買って読まねば・・・と、さっそくコンビニへ。

 

保存版「仕事の教科書 経営」の

1時間目は、ファーストリテイリング会長兼社長 柳井正氏の「グローバル戦略」

2時間目は、カルビー会長兼CEO 松本晃氏の「働く人の倫理観」

3時間目は、ディー・エヌ・エー会長 南場智子氏の「企業の人材論」

4時間目は、ネスレ日本社長兼CEO 高岡浩三氏の「マーケット戦略」

5時間目は、星野リゾート社長 星野佳路氏の「ブランド構築法」

そして、大トリは、パタゴニア日本支社長 辻井隆行氏の「企業の社会貢献」でした!

 

いきなり「石木ダム」の固有名詞が出てきてびっくり!

石木ダムのことを何も知らない読者の多くは、もっとびっくりしたでしょう。

その驚きが疑問や関心となり、パタゴニアの企業理念への理解を深め、

そして、理念を実践に移している辻井氏への評価に繋がっていったことでしょう。

 

経営者ではない私たち一般市民にとっては、

グローバル戦略やマーケット戦略、ブランド構築など、???の世界ですが、

企業の社会貢献は、社会で暮らす私たち全てに関係があり、市民の誰もが期待していることです。

 

辻井氏は、インタビューに答えてきっぱり断言しています。

「企業には環境破壊に立ち向かう義務がある」と。

そんなことを本気で考えている企業だからこそ、石木ダムを止めることにも本気なのです。

 

環境に配慮したやり方でよいものを作り、長く着て頂く。

大量生産大量消費の対極にあるやり方、

「同じ資本主義でも違う闘い方があるってことを示したい」との思いで、

社員と一丸となって闘っておられる姿は、こうばるの人々と重なるものがあります。

 

昨日会議でお会いしたとき、辻井氏の手の指の爪が10本とも真っ青でびっくりしました。

なんでも、2週間ほど前に徳島県で藍染め体験をなさった時の名残りだとか・・。

色落ちしない本物の藍染を体験なさった感動を、熱く語ってくださいました。

染に負けない本物の生地、本物の縫製で、また新たな製品が生み出されることでしょう。

 


感動!の声、続々

2016年01月10日 | パタゴニア

昨夜開かれた「69の会」

参加された方から、感動のメッセージが写真付きで続々届いています。

その一部をご紹介します。

 

昨夜の「69の会」は、熱気が溢れる会場に立ち見が出る程の大盛会でした!
音楽プロデューサーの小林武史さんをはじめ、映画監督の岩井俊二さん、ピースボートの吉岡さんなど著名人の方々が、石木ダム建設計画の理不尽さや多くの疑問点を呈して下さり、辻井支社長もプロジェクターを使い、多くの来場者の方達に視覚で訴えるフォローをしてくださいました。




地権者のおひとり岩下さんのお話には、会場は水をうったように静まり返り、メモを取りながら皆さん食い入るように聞かれていました。

グループごとに分かれたワークショップでは、今後どのようにして石木ダム計画を阻止していくかについて、ひとりでは思いつかない斬新なアイデアも世代を超えて沢山出ました。

とある関係者の方とお話させて頂いた時に、「これだけの著名人の方達が一同に会し、この件について真剣に取り組んでいかれるのはとても珍しいことで貴重なチャンス」だとおっしゃっていました。
素晴らしい時間を共有させて頂き感謝の念に堪えません。ありがとうございました。(H・K)

 

主催された69の会の方が、今迄の会の中でも凄く一体感が出て良かった!とおっしゃってました。 いかに関心をもってもらうか、の事例で、つくば市で300億かけて競技場を作ろうとした事に対して、巨大な買い物カートのオブジェで、こんなバカでかいカート、必要?と訴え。拡散され、メディアで取り上げられ、中止になった例は印象的でした。

 

また、供託したからと税金の請求がくる、過去それで諦めざるをえない人が多い、と知りました。反対する当事者をさらに追い詰め苦しめるやり方、ひどいです。 今これだけ著名な方がたが関心をもって実際に行動されている事、有り難い事ですね。これからも応援しています(M・S)

 

発起人であり今回のオーガナイザーである「69の会」の小林武史さんと、パタゴニアの辻井支社長、そして同会、同社の皆様に心から感謝です。

地権者の岩下さんもお疲れ様でしたでも、本当に良かったですね!

 

今回、直前のお知らせでしたが、ブログやfacebookの告知を見て、参加して下さった方がたくさんいたようです。

ここで感想をご紹介した方々もそうです。

繋がり合うことの力、大切さを、また学ばせてもらいました。

 

この波紋がさらに大きく広がっていくよう、まもり隊も頑張ります。

これからもよろしくお願いいたします。 

 


「69の会」で石木ダム?!

2016年01月09日 | パタゴニア

年賀状に「おめでとう」と書けなくて代わりに「春よ来い!」と書いたばかりですが、

さっそく春の足音が微かに聞こえてきました。

それは今夜東京で開かれる「69(ロックの会)」のイベントのこと。

案内状(メール)には、このように書かれていました。

 

2016年1発目、1月9日(土)開催の第46回69の会のご案内です。
今回のオーガナイザーは発起人の小林武史さんにお願いしました。

テーマ:影から光への成功例を僕らは作れるのか?
    「長崎県佐世保市・石木ダムについて」
オーガナイザー:小林武史さん(ap bank代表理事)
ゲスト:辻井隆行さん(パタゴニア日本支社社長) 
    石木ダム建設予定地の地権者 岩下和雄さん

2015年は疑惑の採決を強行された安保法制問題、示された民意を圧殺して進められる沖縄新基地問題、福島第一原発事故の不都合な新事実が次々明らかになり、火山活動も活発化の最中での原発再稼動問題など、民主主義の存在感が問われる1年でした。年最初の「69の会」では、長崎県佐世保市川棚町に計画されている石木ダム建設事業について取り上げます。

50年もの昔に始まった石木ダム建設計画は、県や市が利水や治水面から事業を進めようとする一方、地権者たちは「必要ない公共事業」として見直しを訴えています。
自然溢れる美しい清流や棚田がダム建設によって失われる危機に面しているこの問題は、石木ダムが本当に必要かどうかを佐世保市民が理解しきれていない状況下で、2016年、13世帯60名が暮らす土地が強制収容されようとしていますが、正当な議論を重ねた上で、より良い方向にしていくことは十分可能なのでは?と考えています。
 
民主主義が閉塞状態の中、ひとつの成功例となるために、今回「69の会」で取り上げることとしました。
 
発起人の松田美由紀さん、岩井俊二さん、今後追加予定のゲストも加えて、戦略会議@69の会的に議論を深めていきたいと思います。
 
ぜひ、お話を聞きに来てください。

 

こちらのfacebookページには場所等がさらに詳しく書かれています。

https://www.facebook.com/events/808795412580395/

お近くで興味のある方は是非詳細をご覧ください。

一般参加もOKだそうです。まだ席に余裕があればですが・・。

 

それにしても、

すごいですねー!

女優や映画監督や音楽家やジャーナリストなど、錚々たるメンバーが集まるサロンで、

石木ダム問題が語られ、

それも他人事ではなく、民主主義の閉塞状態を打開する成功例となるよう狙い定めて議論する…

 

でも、なぜ、「69の会」で石木ダムなの?

そもそも「69の会」って何?

と思いますよね~

私もつい最近まで知りませんでしたが、

サイトhttp://69nokai.com/によると、

3.11以後の危機感の中で繋がり合った友だちで、

その友だちが友を呼び、まさに、友は友を呼ぶ形で広がり、

困難に見えることにも関心を持ち、支え合い、語り合い、発信し合う会のようです。

 

発起人のお一人が小林武史さん。

昨年11月末、石木ダム建設予定地川原を訪ね、佐世保でのトークイベントに参加して下さいました。

そこで見たこと感じたことを置き去りにせず、ちゃんと持ち帰って、次の行動に繋げて下さいました。

そして、そのきっかけをつくってくれたパタゴニアにも感謝!

 

「69の会」のメンバーは小林さん以外も、あの岩上安身さんやマエキタミヤコさん、

岩井俊二さんや堀潤さんなど、発信力溢れる方々がたくさんです。

こんな方々の注目を集めることになったなんて、

「こいつぁ春から縁起がいいやぁ~」と、見得の1つも切りたくなりますよね~

 

私たちは遠くて参加できませんが、今夜が盛会でありますよう、

心から祈っています。

関東在住のまもり隊員も数名参加します。

 

そのダムは本当に必要なのか

2015年12月22日 | パタゴニア

あの「通販生活」に石木ダムの記事が載っていると聞いて、びっくりしました。

それは、こちら。カタログハウスの公式サイト「週刊 通販生活」でした。
https://www.cataloghouse.co.jp/

このトップページの右側にある「今週の読み物ページへ▼」をクリックすると、ここに飛びます。

 

そこをクリックすると記事がでてきますが、

面倒な方はこちらのURLをクリックすると、直接記事本文が読めます。
https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/151222/?sid=top_main

内容は、

まず、アウトドアのアパレルメーカーであるパタゴニアが、

なぜ映画「ダムネーション」を製作することになったのか?

そして、数あるダム計画の中でなぜ石木ダムに反対するのか?

という大きな2つの疑問に対し、辻井さんが明確に丁寧に答えるものでした。

 

どちらの質問もはじめは誰もが疑問に思うことです。

私もそうでしたから。

スキーウエァを作っている会社がどうしてダムに反対するの?

日本最西端の長崎県にはパタゴニアのお店もないのに、

雪山登山ができる高い山も、カヤックレースができる大きな川もないのに、

何のメリットも無いのに、無名の石木ダムにどうして関わろうとするの?

と、はじめは不審感さえ抱いていました。

県内の人さえほとんど知らない「石木川まもり隊」に、外国企業が助成金を出してくれるなんて…

うーん、怪しい! 新手の詐欺かも・・と疑ったことさえあったのです(ここだけの話)

 

でも、辻井さんの話を聴いた人は、誰もが心から納得し、感動します。

こんな企業もあったんだ~と嬉しくなります。

 

今回の記事で心に残った言葉を抜粋すると、

★一番重要なのは、意思決定までのプロセスが透明化されること。
(その事業に)どんなメリットとデメリットがあるのか、住民や地域社会が何を得て何を失っているのか、環境、経済、景観など、さまざまな視点から分析したうえで、つくるのかつくらないのか、撤去するのかしないのかを決めることが大事なんだと思います。

 ★「環境」と「人権」が、僕たちが大事にしている価値観の2本柱なんです。
石木ダムは日本でこれまでつくられてきた約2800基のダムの中でも、もっとも人権が無視されているケースだと言えると思います。石木ダム建設予定地では、すでに一部の農地は強制的に収用されてしまいましたし、今後、宅地部分にそれが及び、住民が出て行くことを拒んだ場合には、機動隊を投入して住民を排除し、家を取り壊すことさえできてしまうことになります。

★「一緒に考えましょう」というスタンスを大事にしようと考えています。
このダムは水没予定地の川棚町川原(こうばる)地区の方々だけでなく、建設・維持費用の大部分を負担する佐世保の未来にも関係することですから、活動の主体者はあくまでも地域の方々であるべきです。僕たちはそれを「サポートする」立場でありたいと思っています。

★「未来世代からパタゴニア日本支社があってよかったと言われるような会社になりなさい」
これが、僕たちがパタゴニア本社から与えられているミッションです。日本支社は2013年で設立25周年を迎えましたし、なんとかこの石木ダムの問題で、未来世代から見た道標になるような成果を出したいと考えています。

 

きっとそうなります。

あと25年経った頃、川原のこどもたちは結婚して子どもがいて、

その子たちが石木川で遊んでいるでしょう。

ほたる祭りには、相変わらず佐世保からもたくさんのお客さんがやってくるでしょう。

ホタルの乱舞を見つめながら誰かが呟くでしょう。

 昔ね、ここはダムの底に沈む予定だったんだよ。

 うっそ―、こんな小さな川にダムなんて信じられないよー

という子どもたちに、佐世保から来たおばあちゃんが言うでしょう。

 ほんとにそうだねー。でも、あの頃私たちは何も考えていなかったの。

 そういうことはお役人に任せておけばいいと思っていたんだよね。

 でも、よく考えてみたら、水には困ってなかったし、

 ダムには大きなお金がかかることがわかったから、

 皆で要らないから止めてくださいってお願いしたんだよ。。

 それに気づかせてくれたのがパタゴニアって会社でね・・・

と、語り継がれていくことでしょう。。

                            

 


熱気ムンムン未来ミーティング!

2015年11月30日 | パタゴニア

皆さん、昨日の「ほたるとマルシェ」行かれましたか?

なんじゃ、それ?

この時期にホタル?と思いますよね。

そんな方は、今日の西日本新聞をどうぞ~

そうなんです。

佐世保には縁もゆかりもない有名人のお三方が、なぜか佐世保の未来について真剣に考え、

熱く語ってくださった不思議なイベントだったのですが・・・

実は常日頃から感じている共通の思い(自分たちの未来は自分たちでつくっていかなきゃあね!)があって、もっと環境のこと、未来のこと、真剣に考えようよ!と話し合ってる時に、なぜか?この石木ダム問題に出会われたんですね~

で、実際に石木川を見て思ったこと感じたことを佐世保市民や川棚町民と共に語り合ってみたい!

と企画されたイベントです。

 

そんな深~い思いはおそらく想像もせずに、早くから集まってくださった皆さん!

寒い中、この行列!

「ほたると未来ミーティング」のチケットを求めて、販売開始3時間以上前から並んでくださっています。

地域づくりや環境問題に関心があってやって来られたのか・・

それとも、やはり本音は、伊勢谷友介!いとうせいこう!小林武史!に会いたい!かな?

伊勢谷さんを見たくて長崎からやって来たという人も数人いましたよ~

 

皆さん、チケットを買った後は、会場そばで同時開催された「おかしかmonマルシェ」を楽しみながら、3時開会までの時間をゆっくり過ごしてくださいました。

手前にあるブースはマルシェの出店者。

並んでいる自転車は「男の店」の商品です。

 

こちらは「南国食堂 地球屋」放牧豚のきのこカレー。

いい匂い、寒いから温まりそう・・・ってことでお客さんも次々に。

 

こちらは素敵な手作り雑貨が並んでいます。

 

こちらは、フェアトレードのチョコがたくさん!

写真がみんなブルーで暗いのは、頭上をブルーシートで覆っているから。

前日の天気予報では雨の可能性もあったので、実行委員やボランティアの皆さんが夜遅くまでかかって青い屋根を準備してくださいました。

感謝!!

 

他にもカフェや天然酵母のパンの店、お弁当屋さん、無農薬野菜の店、自然農野菜の店、スイーツの店、アクセサリーショップやファンシーグッズの店、工房にヒーリングの店まで・・

ほんとにいろんなお店があって楽しい空間でした。

 

もちろん「こうばる小店」も出店しましたよ。

こちらは閉店間際の写真で暗くなった時間帯ですが、

いとうせいこうさんも売り子になって、メインの商品「こうばる米」をアピールして下さっているところです。

 

こうばる小店とは別に川原の風景や人々の暮らしを撮った写真をたくさん展示したブースも設置。

こちらにも、たくさんのお客さんが足を止め見入ってくださいました。

 

昼食は「こうばるブース」のお向いのレストラン「れおリオンドール」で、

本日の特別ランチ「こうばるプレート」をいただきました。

こうばるのお米と野菜を使ったランチ。

野菜の味がしっかり活かされた絶品の一皿でした。

シェフのれおさんも、「すべての野菜が元気で味が濃い。人参には芯が全然無くて全て使えた。丁寧に育てているんだろうね。それとも、水がいいからかな?」とおっしゃっていました。

 

その川原からは3家族の皆さんがイベントに参加。

他人事ではなく、みんなで石木ダムのことを考えるきっかけになってほしい。

と、おっしゃってました。

 

本当にそうですね。

昨日のイベントは、きっと、そのための大きな第一歩です! 

 

こちらの記事もご覧ください。