石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

第38回 3.14団結大会

2017年03月13日 | 活動

 

この格調高き決議文をぜひ最後まで読んでください。

字が小さくて見えない?

ならば、こちらをどうぞ。第38回「3.14団結大会」決議文

「石木ダムは絶対に、絶対に造らせない」と高らかに宣言。

会場は心からの賛意と感動の拍手に包まれました。

 

その様子は、翌日(13日)の新聞でも報道され、「3.14団結大会」の意味も解説されています。

 

この日、朝から男性は石木川の清掃、女性はご馳走作りにおおわらわ。

開会の1時少し前には準備完了。

石木ダム建設絶対反対の横断幕や幟が掲げられ、石木川まもり隊の「石木ダムは要らない」の立て看板も、まるで門松のように活用して頂きました。

 

1時少し過ぎ、同盟歌斉唱から始まって、開会宣言、地元代表挨拶と続きます。

挨拶は、昨年から総代になった炭谷さん。

続く経過報告は、例年通り石丸さん。

 

そして、弁護団挨拶は、馬奈木団長に代わって高橋弁護士。

この日は遠方(関東や熊本、福岡)からの参加者も10名以上いて、裁判の経過など全く知らない人たちには、とてもわかりやすかったと好評でした。

 

来賓挨拶。はじめはパタゴニア日本支社長の辻井さん。

いつものように、石木ダムへの関心を広げたい、それがパタゴニアの役目であり、こうばるは自分にとって第二の古里だとも語ってくださいました。

 

続いて紹介されたのは、衆院議員の真島さん。

みんなが爆笑したのは国交省へのヒアリングの話。
「住民の理解を得るために県は十分説明していると承知してます」というので、どのように承知しているのか尋ねたら「中村知事になって200回以上説明しています」と言うんです。(ここで爆笑が起きる)
説明の中身は何かと尋ねたら「説明会、戸別訪問、生活相談など・・・」問い詰めたら、1人と話したら1回と数える。しかも酷いのは、ゲート前で皆さんに話しかけたのも1回と数えるそうです。(大爆笑)

さて、いよいよ、決議文の朗読。

読み上げるのは川原の自然と石木川の魚たちと、2人の娘を愛してやまないS君。

決議文を書いたのは、3児の父でイケメンのJ君。

品格溢れるJ君の文章を、朴訥に読み上げるS君。(自ら小学生のようと評価)

このミスマッチがたまらない。とても楽しくて温かい空気が流れる。

 

みんなS君の声を聞きながら、1文字1文字確かめるように、決議文を追っていく。

朗読終了と同時に満場の熱い拍手!   

 

最後は「団結ガンバロー」ですが、ここでもちょっとユニークな一言が。

4行の前書きを読み上げ、「ガンバロー」の後に、

「来年こそは旅行に行くぞー!!」と大声で叫ぶのです。

いいですねーこの心意気。

何でも受け止め、笑い飛ばし、前に進んでいく。

川原人ならではのシュプレヒコールです。

 

大会閉会後は、製作途中の映画「ほたるの川のまもりびと」を見て、

その後は、いつものように懇親会。

たっぷり食べて、飲んで、語って、

団結はさらに、さらに、深まっていくのでした~ 

 

県知事はじめ河川課の皆様、佐世保市長はじめ水道局の皆様、

そういうわけで、川原の皆さんの団結はカチンカチンに固まってますから、

分裂を期待しても無駄ですよ~ 

 


石木ダム問題を考える中組地区学習会

2017年01月22日 | 活動

「とてもいい勉強会でした。ありがとうございました」

21日夜、帰宅してパソコンを開いたら、嬉しいメールが届いていました。

1時間ほど前までやっていた川棚町での「石木ダム問題を考える学習会」についての感想でした。

私は主催者ではないのでお礼を言われる筋合いではないのだけれど、少しだけ関わった者として、その評価をたいへん嬉しく感じました。

数日前に掲載された告知記事。

ここに書かれているように、実行委員の皆さんは、中組地域の約500軒にお誘いチラシを配布して回りました。

しかも、ただポスティングするのではなく、1軒1軒ドアを叩き、出てきてくださった方には、ちゃんと石木ダムの勉強会だと説明して手渡したのです。

そんな呼びかけ人の熱意に動かされたのでしょうか。

この日、予想を超える多くの人がやってきました。

皆さんが熱心に見ているのは、

地元こうばるで暮らしている女性が撮った映像。

美しい川原の風景や住民の日常、お祭り等々。

そして、後半は石木ダムの目的の1つである、川棚川の治水について解説。

その治水計画には大きなトリックがあること、想定された洪水は、何百年に1回起こるか起こらないかの超レアなケースであること、しかも石木川にダムを造っても川棚川の洪水被害は防げないこと、ダムよりもパラペットを使った堤防の嵩上げなどのほうがより効果があり、しかも低コストで済むことなどが語られました。

とても説得力のある説明でした。

説得力があると言えば、今回も、熊本の八代から環境カウンセラーのつる詳子さんが来て下さって、球磨川にダムができたことによって、どんなに環境が悪化したか、水害はかえって増え、アユなど魚が遡上できなくなって激減、川の汚れは海の生態系をも破壊、海苔や貝類が捕れなくなったことなど話してくださいました。

経験者の話ほど説得力のあるものはありません。
しかも自然観察指導員でもあるつるさんの話は数字や言葉ではなく、写真が中心で、見たまんま、ありのままの光景ですから、理屈ではなく一瞬にして納得させる力があります。

佐世保の利水については、私から話をさせて頂きましたが、質疑と意見交換の時間には、佐世保の水事情に関する質問やご意見がほとんどで、川棚の皆さんの佐世保への関心の高さを知って驚きました。

それは、もしかしたら、関心というよりも不信感、疑念、怒りに近いものかもしれません。

佐世保市は相変わらず水不足だ、ダムが必要だと言ってるが、ほんとのところはどうなんだ?
佐世保がダムを造りたいというので、川棚町民は分断されてしまった。
佐世保が要らないと言えば、それで解決するのに・・・という気持ちの方も多いのかもしれません。

ある男性は、

佐世保は山道橋のところから水ば取りよると?
どのくらい取りよると?
あそこにもう少し高い堰を造って、今より多く取れば、ダムがなくても済むんじゃない?

と言い、ある女性は、

私は介護の仕事で、10年以上佐世保市のいろんな地域を見て来ましたが、水が出なくて困ったというケースは1回もありません。仕事仲間からもそんな話は1回も聞いたことはありません。確かに20年前は大渇水で苦労されたようですが、それは昔のことなんです。今は違うのです。

と力説されていました。

その通りです。
その通りなんだけど、行政は水不足で石木ダムが必要だと言い続けています。
私たちの力不足で、まだまだ「石木ダムは要らない」の声が大きくなっていません。
川棚の皆さんの「石木ダムは要らない」の声が大きくなれば、佐世保も変わっていけると思います。

ぜひ一緒に頑張りましょう~ 

 


新しい川棚町民の会、始動!

2017年01月04日 | 活動

大事なお知らせを忘れていました!

昨年11月に川棚町に、「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」が発足しました。

11月30日には素晴らしい会報誌「石木川通信」の創刊号も発行。

(こちらのサイトで閲覧できます→ https://goo.gl/MgzVQI )

たいへんわかりやすいと評判です。

 

ここまでこぎつけたのは「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」の方々の尽力があったからだと聞いています。

どこの「県民の会」か、おわかりですよね。

五木の子守唄と言えば…そう!熊本県です。

今年4月に起きた大地震による被害も癒えないうちに、たびたび川棚町に足を運び、チラシ配りをしたり、集会の準備を手伝ったり、集会後も新しい会の発足に様々なお知恵と労力を提供してこられました。

なぜそこまで?と不思議に思う人も多いでしょうが、純粋に「無駄で有害なダムを止めたい」そして「そのダム計画の犠牲にさせられようとしている川原の人々を助けたい」との一心だと思います。

あの川辺川ダムを「白紙撤回」に導いた経験を役立てたい、伝えたいとの思いもあるでしょう。

こうばるの皆さんにとってはもちろん、私たち支援者にとってもたいへん有難く心強い限りです。

 

同会では、年間スケジュールを作り、地区毎のチラシ配りや石木ダム問題学習会を開催し、4月には現地見学会の開催も予定しているとのこと。
情報の拡散を頼まれましたので、お知らせします。

石木ダム建設に反対する川棚町民の会イベントスケジュール

2017年1月8日(日)14:00   川棚町中央公民館駐車場集合  
             中組地区チラシ配り

2017年1月10日(火)7:45   川棚町中央公民館駐車場集合  
             川棚町役場職員へのチラシ配り


2017年1月21日(土)18:30  川棚町中央公民館 講習室  
             石木ダム問題を考える中組地区学習会

2017年1月24日(火)18:00  川棚町中央公民館     
             石木ダム建設に反対する川棚町民の会会議

2017年2月12日(日)14:00  川棚町中央公民館駐車場集合  
             栄町、下百津地区チラシ配り

2017年2月25日(土)18:30  川棚町中央公民館    
             石木ダム問題を考える栄町・下百津地区学習会


2017年3月11日(土)14:00  川棚町中央公民館駐車場集合  
             平島、宿地区チラシ配り


2017年3月25日(土)18:30  川棚町中央公民館    
             石木ダム問題を考える平島、宿地区学習会


2017年4月1日(土)10:00(予定) 集合場所未定   
             現地見学会(ダム建設予定地や治水利水施設等) 
                

※全ての問合・連絡先は090-4519-2528炭谷さんへ

川棚町民の方、また近くにお住まいの方、よかったら是非1つでも参加してみませんか?

 

これで、川棚町には、石木ダムに反対する3つの団体(石木ダム建設絶対反対同盟石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会、そして石木ダム建設に反対する川棚町民の会)が存在することになりました。

これからは、この3団体が協力して川棚町の民意を掘り起こし、大きな流れを作っていくことでしょう。

 

私たちも、佐世保で頑張ります!


今日のポスティング 1,060枚

2016年11月26日 | 活動

今日は3回目のポスティング。

石木ダムについて考えてもらうためのチラシです。

集合場所には予定を超えて16人もやってきました!

Iさんが用意してくれた住宅地図とチラシを持って、5チームに分かれ、いざ出発!

 

私たち5人組はクレールの丘にやってきました。

りっぱな大きな家がいっぱいです。

丘の上の住宅街だけあって、道路から門扉まで20~30段の階段を上らなければ到達しない家も多く、すぐに体はポカポカ、汗ばむほど。

なかなか住人の方とは会えませんでしたが、お一人だけ、帰宅した車から降りて玄関に向かおうとなさっていたので、直接手渡しました。

「石木ダムに関するチラシなんですけど…」と差し出すと、

笑顔で「ご苦労様です」と受け取ってくださいました。

ホッ!

 

1時間ほどで200部終了!

皆さんのおかげで楽しく、あっという間に終わりました~

特に、赤ちゃんを抱っこして配ってくれた若いお父さん、お疲れ様でした~

また、初参加の方のおかげで効率的に回ることができました。

ありがとうございました!

 

他のチームも1時間~1時間半ほどで終わったようです。

結局16人でポスティングしたのは、4つの町の5地域で、1,060枚

 

4つの町とは、長畑町、有福町、東浜町、椎ノ木町です。

なぜ、その町なのか?

それは、佐世保市議会「石木ダム建設促進特別委員会」委員の皆さんのお膝元だからです。

 

これらの議員さんを当選させたであろう市民の皆さんに、

石木ダム問題を知ってほしい、理解してほしい、

皆さんが選んだ議員さんと石木ダム問題を語り合ってほしいからです。

 

1,060枚のうちの数枚でも、その役に立ってくれたら、嬉しいです。

 

 

 


未来をつくる若者たち

2016年11月25日 | 活動

ご報告が遅れましたが、11月20日、長崎市内で開かれた素敵な上映会についてお伝えします。

上映と言っても、映画ではありません。

インターネット上で誰でも見れる動画です。

動画のタイトルは「未来にとどけ、ホタルの里」

そう。舞台は、ホタルの里『こうばる』、石木ダム建設予定地です。

 

この集会については、当日の朝、長崎新聞に、こんな大きな告知記事が掲載されました。

これを読んでやって来た人も多かったのでは?

 

でも、待ちに待った動画はあっという間に終了。

え?もう終わり?そんな表情も見受けられました。

そう。

ネット上で見る動画ですからね。

県外、国外、石木ダムには無縁の人々にも見てほしい、知ってほしい、

そのためには伝えたいことをギューッと凝縮して短くしなくちゃ・・・

というわけでなんと、わずか5分!

 

でも、動画鑑賞の後は、地権者の若者や、支援者、弁護士さんなどによるアフタートークがたっぷり。

会場からたくさんの質問や意見も出て、盛り上がりました。

その様子は、2日後の新聞にも掲載されました。

 

ここに書かれているように、この動画は、もうしばらくしたらSNSで公開になります。

その時はまた、このブログでも紹介しますね、

乞う、ご期待!

 

でも、なぜN-DOVE は、そんなに石木ダム問題に取り組んでいるの?

と感じる人も多いでしょう。

そんな方はこちらをどうぞ。

https://www.facebook.com/ndovepeace/posts/1791396564433856

この日の夜、集会を終えたN-DOVE が、自らのFacebookに投稿した記事、

集会参加者への感謝と今後の決意が述べられています。

 

安保法制、辺野古、高江などを目の当たりにし、

「民主主義って何だ?」と問い続ける中で、

自分たちの足下にも同じような問題が横たわっている事に気がついた、

それが石木ダム問題、

そこから彼らの学びと行動が始まり、動画という形を作ったんですね~

 

そして、

まだまだ長崎県民全体に知られていない石木ダム問題。
一人ひとりが当事者として行動できるよう、
「わからない」のに政治が動いてしまうことのないよう、
知って伝えて、会話して、の連鎖をうむ場所を、
これからも作っていきたいと思っています。

と。

嬉しくも心強いメッセージです。 

 

知らない、話題にならない、考えない~こんな今の県内の連鎖が変わるよう、

N-DOVE の皆さんには期待しています。

これからも協力し合っていきましょう~