石木川まもり隊

石木川を守ること  それは里山を守ること  それは海を守ること  それは未来を守ること  
ここにダムは要りません

ダムよりメンテ!

2016年01月28日 | 佐世保の水事情

1月28日現在も県内各地で断水が続いています。

給水車の水だけでは足りず、トイレの水は近くの川に汲みに行った。

お風呂に入れないのが辛い。

飲食店や美容院は休業状態。

給食も中止となり、水が出ない中お弁当作りは大変。

某病院では水を大量に使う人工透析ができず、他の病院へ回された患者さんも。

などなど、TVニュースでは様々なを紹介しています。

 

今日午後4時現在で、長崎県内10の自治体の27,300世帯で断水が続いています。

一番多いのは、諫早市の11,910世帯、

次いで佐世保市の7,200世帯、

そして長崎市の5,000世帯や、平戸市、松浦市、西海市、南島原市などなどです。

 

佐世保市水道局のHPにも給水場所や時間帯の案内が出ています。

今日は20ヶ所でおこなわれたようです。明日は少し減って18ヶ所。

水道局職員や関連業者の方々も大変な作業が続いているようです。

ご苦労様!です。

友人が送ってくれた写真では、

自衛隊の給水車に市民が列を作っています。

27日、佐世保市早岐地区で撮られた写真です。

 

1つだけ良かったことは、誰もが水の大切さを痛感したこと。

当たり前にジャブジャブ使っていた水が突然出なくなって、その有難さを実感!

ある小学校では手を洗った水をバケツに溜めて、それをトイレに流していました。

 

しかし、一方で、このような時に備えて、やはり水源はたくさん有った方がいい、

だから石木ダムを!と言い出す人たちもいます。

 

ちょっと待った!!

皆さん、この手のサギにかからないでね。

とんでもないすり替えです。

 

いくら水源があっても、それを無事に家庭まで運ぶ水道管が壊れていたら届かない。

そのことを今回わたしたちは体験したはず。

必要なのは新たな水源ではなく、きちんと点検整備された水道設備なのです。

 

この数字をごらんください。

23日=67,377㎥

24日=61,715㎥

25日=107,790㎥

26日=99,679㎥

27日=91,786㎥

 

これは佐世保地区(旧佐世保市=石木ダムができたらその水が送られてくる予定の地区)の配水量の実績値です。

大雪に見舞われる前までは平均すると67,000㎥くらいで、

大雪初日には水の使用量がぐっと減って、

翌日から水道管破損による水の噴出があちこちで勃発、

その結果配水量は107,000㎥も!

つまり、約4万トン(平素の配水量の6割)もの水を1日にして無駄にしてしまったのです!

漏水による断水なのです。

水不足による断水ではないのです。

ここのところを、よーく押さえておきましょう。

 

そうして、もう1つ、大事な数字をご覧ください。

23日=93.0%

24日=92.8%

25日=92.6%

26日=92.2%

27日=91.8%

 

この数字は佐世保地区にある6つのダムの平均貯水率です。

平素よりも5~6割も多い水量を3日間も配水していたのに、ダムの水はたっぷり残っています。

 

佐世保市が常々市民に訴えていたお題目、

「佐世保は慢性的な水不足」

「数年後には水不足は4万㌧に達する」

「それを補うには石木ダムしかない」

これが、み~んなホントじゃなかったってことが明らかになりましたね。

 

ホントのことは、

「佐世保は水不足ではなくメンテナンス不足」

「4万㌧必要になっても水源は今のままで大丈夫」

「だから、やっぱり石木ダムは不要!」

ということですよね~

 

つまり、

古くなった配水管や導水管などを新しくして、水漏れを防ぐことが何よりも先決!

その際、管をより上質のものに取り換えることが、将来の漏水防止になるのです!

 

と言うと、水道局からは財政が…という言い訳が始まります。

しかし、石木ダムに懸けるお金を考えて下さい。

100億+250億=350億円

石木ダム建設とそれに関連する事業費の、佐世保市の負担は、これだけかかるんでしたよねー

しかも、建設後の維持管理費を含めると、50年間にその何倍ものお金がかかると試算されています。

 

ダムの寿命は100年と言われています。

平成6年の大渇水も100年に一度の渇水だったと言われています。

100年に一度あるかないかの大渇水のために、それだけのコストをかけるのですか?

 

水道施設設備の老朽化は待った無しの、目の前の課題です。

異常気象が平常化している近年、今回のような寒波は来年もやってくるかもしれません。

このままでは、次もまた、水道管の破裂で、市民生活は大混乱に陥るでしょう。

 

もう迷っている時間はありません。

今こそシフトする時です。

 

ダムよりメンテ!

 

石木ダムに浪費するお金を、水道管の更新にまわしてください。

生活に欠かせない水を、安心して使えるように!

市民のための水道事業に、どうぞ力を尽くしてください!

と、みんなで水道局にお願いしませんか~  

 

オマケの写真

先ほどの給水車の写真をよく見ると・・・

この駐車場の奥のフェンスに、見覚えのある看板が・・・

そう!あの看板です。

どう考えても、あれは誤字だと思います。

「民」ではなく「長」の間違いだと思います。

早く撤去すべし! 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
老朽水道管の更新 (フッチー)
2016-01-30 23:45:36
佐世保市長は「水道管の老朽化に対する敷設替えは、年次計画で進めている」と言っていますがその予算は毎年8000万円程度。老朽水道管の更新には1㌔約5000万円かかるそうです。この予算では1.6㌔しか更新できない計算になります。しかし、佐世保市の水道の全長約1500㌔の19.2%、約300㌔が耐用年数を過ぎているので、これを更新してしまうだけでも180年ぐらいかかってしまいます。耐用年数の4倍以上!!今の更新ペースではとても追いつきませんね。もっと前倒しで更新していかなければ。
とても不要なダム建設に費やす時間も予算もありません。来年、今年のような寒波が来ないとは限らないのですから。
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石木ダムは、もったいない (諫早の、よっちゃんと、いいます)
2016-02-26 23:20:48
佐世保の水不足の、心配無い
ダムを作ったら、佐世保市民の、水道料金が、上がり
佐世保市民が、困りますよ。
長崎市の、水道料金を見れば、明らかです。
大村市のダムの水を引いてるから、です。
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