石木川まもり隊

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ここにダムは要りません

雨雨ふれふれ もっと降れ

2012年02月13日 | 佐世保の水事情

今日は朝から雨が降っている。

嬉しい。

午後出かける予定だが、もっと降れ!と思う。

 

佐世保市水道局はつい数日前(2月10日)、渇水対策本部を設置した。

 

読売新聞長崎版 2012年2月11日

佐世保市小佐々町 渇水の恐れ

佐世保市水道局は10日、少雨のため、同市小佐々町で渇水の恐れがあるとして、渇水対策本部(本部長=川久保昭・水道局長)を設置した。設置は、減圧給水を実施した2007年11月以来。応援給水などを行うとともに、同町の住民に節水を呼びかけている。

水道局によると、市内は昨年12月から少雨が続いており、2月の降水量は平年の2割程度にとどまっている。このため、1日あたりの配水量が2847トンの小佐々町(給水人口6863人)では、水源3か所からの取水量が通常の8割の2906トンまで低下。水源の一つ「つづらダム」の水道用水貯水量も、総量の7割の4万4000トンに落ち込み、16日分しか確保できていない。

同町には大手メーカーの工場があり、取水能力に対する配水量の割合が他地区より大きく、例年、厳しい給水状況が続いていた。昨年までは隣接する佐々町から1日最大1000トンの応援給水を受けられたが、今年度から上限が100トンに下がったため、対策本部は農業用ため池からの分水や、市内の他地区からの給水などで対応する。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20120210-OYT8T01180.htm

 

同様の記事は毎日新聞や長崎新聞にも掲載された。

が、この記事を読んで誤解しないでほしい。

小佐々町は確かに今や佐世保市だが、石木ダム計画とは無関係ということを知ってほしい。

もし石木ダムができたら、それを利用する市民は、あくまでも旧佐世保市地域の住民。

旧小佐々町とは配水管が繋がっていない。

 

佐世保市や水道局は常々佐世保市の水不足を喧伝してきた。

私たちは、「たっぷりとは言えなくてもほぼ足りています」と言ってきた。

一般の人たちは、どちらのいうことが本当だろう?と首をかしげているに違いない。

そんな時、こういう記事を読めば、「ああ、やっぱり佐世保は水不足なんだな」と思うだろう。

 

だから、本当のことを伝えたい。

平成6年に合併したこの小佐々町は、佐世保市以上に水不足で、

それでもずっとなんとか暮らしてきた。

よその町にダムを造ろうとか考えないで、

有る水を大切に使って暮らしてきた。

雨が降らない日が続くと確かに不安にはなるだろうが、

今日のように、また降りだすものだと人々は信じて動じなかったのだろう。

私たちもそうありたい。

 

また、新聞によると、

昨年まではお隣の佐々町から一日最大1000トンの応援が受けられたのに、

今年度からは100トンに下げられたという。

なぜだろう?

佐々川の流量が急に減ったとでもいうのだろうか?

佐々町の水が足りなくなったとでもいうのだろうか?人口は減っているのに…

  

それはともかく、地域間で援助し合うことは大事だと思う。

電気のように、日本中を送電線ならぬ送水管で結んでいたら、

渇水がおきたときだけでも、水余りの地域から融通してもらえる。

たとえば、北陸の豪雪地帯のあの大雪を溶かして水にして送水管に注入すれば、

それが隣県に送られ、トコロテン式に九州の小佐々町まで届くというふうな・・・

 

北陸からは難しいとしても、水が豊かな阿蘇地方からとか、

それくらいは技術的にできない話ではないと思う。

これだけ科学技術が発達してる現代で。

 

成らぬは人の為さぬなりけり・・・