統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

北九州瓦礫焼却反対最後のあがきその③瓦礫焼却は北九州市の歴史的な悲劇

2012-09-13 23:49:49 | 日記


これは高濃度ラドン温泉の中での放射能測定です。0.53マイクロシーベルトというのはラドン温泉としては相当高いものです。ラドンという放射性希ガスはアルファ線しか出しません。半減期も3.8日と短い。アルファ線は先日述べたように強烈なエネルギーを持っています。ですから30分以上入っていると体の熱が自ら上がり時に湯あたりを起こしやすい温泉です。しかしそれらを期待して、またホルミシス効果を期待してがん患者さんが多く訪れています。ラドンは電離放射線を出す強い作用のある放射性希ガスですが、ガスですから風呂から上がって30分もすればすべて体から消えていきます。

僅かな被ばく量で強い刺激ですから、これこそ心配いりません。身体にラドンが残留することは有りません。おそらく電離放射線によって生じた活性酸素も30分のジョギングのそれと同じくらいの量でしょう。上記の風呂に30分入ったとしたら0.26マイクロシーベルトの被爆を受けたことになります。胸の写真の200分の1です。放射性希ガスラドンの被爆は内部被ばくですが、身体よりすぐに消えるので外部被ばくと比較することも可能です。しかし、もしこのラドン温泉に1時間入るか1マイクロシーベルトの温泉に30分入れば湯あたり確実です。

何故福島では1マイクロシーベルトの中に1日中いても平気なのかそれは放射性同位元素がガスではなく粒子なので身体にはすぐに入らないからです。原発事故後は既に放射性同位元素は冷えていますので、重合したり塵埃のその他の物質と結合し浮遊しており、高熱で気化したままの元素の形にはなってもいないので身体には入りにくいのです。しかし先日線香花火で述べたように
鼻出血が起こったり水や食物に多量に有れば下痢などが起こりえます。皮膚の弱いアトピーの人などには皮膚炎も起こすかもしれません。多くの同位元素はアルファ線を出しますが、ラドンガスのように体内に入ることはできません。しかし皮膚や胃腸粘膜は防衛力があっても呼吸器は少し危険になります。それも以前、肺の表面積はテニスコート同じ広さがあるので汚染を受けやすいと言いましたが、同じようなことが言えます。すなわち肺胞の膜はとても薄いので同位元素が侵入しやすいのです。プルトニュウムが吸入されるとそこでずっとアルファ線が放出されます。ラドンのアルファ線どころではありません。ですから呼吸器からの侵入を防ぐため、まだ空間線量の高いところでは絶対にマスクをつけなければなりません。これは他の同位元素についても同じです。




これはラドン温泉の現地に穴を掘り、放射線を測定したものです。これがラジウムのガンマー線やアルファ線、ラドンのアルファ線の総計を出しています。



しかし穴から出して少しでも高いところで空間線量を測ると(別の日ですが)、ガンマー線は距離が離れるとすぐに減衰するし、ラドンも空気の7.7倍重いので測ることはできますせんが、アルファ線自体も数センチしか飛びませんから、どんなに地表の線量が高くても距離が離れると空間線量は上がりません。

空間線量が高いとは周りに放射性同位元素が浮遊しているということ今度のがれき本格搬入は漏れないようにコンテナに入れられています。前回の試験焼却の時は搬入時に瓦礫から塵埃が漏れて、うかつにもがれき搬入反対派に測定されてしまいました。強烈な値でしたね。0.4~0.5マイクロシーベルトあったのではないでしょうか。がれきに放射性同位元素が多くあるのは確実です。原則的に無理ですが、どうしても空間線量計でがれきの放射線を測定すると言うならば、がれきに感知器をせめて0.5センチくらいに近づけなければなりませんが、トラックから離れてこの値とは驚きです。

煮ても焼いても食えないやつ放射性同位元素を何故持ち込むのでしょうか。汚染物質は拡散しないで封じ込めるのが原則です。一度広げたらもう元には戻りません。これはどんな人にも分かることなのではないでしょうか。セシウムやストロンチュウム、プルトニュウムでガンになって、焼き場で焼かれてまた放射性同位元素が気化され舞い上がり、また誰かの呼吸器に入り同じことが繰り返されます。煮てもも焼いても同位元素は消えないのです。

灰のつまった瓢箪ホピ族の予言に有名な一説があります。

 母なる大地から心臓をえぐり出してはならない、
もしえぐり取ったならば、それは灰のつまった瓢箪と化し、
空から降り、やがて世界を破滅に導く。
この瓢箪の灰は、恐ろしい破壊力を持ち、
川を煮えたぎらせ、大地を焼き尽くし、生命が育たなくなる。
そして人々は不治の奇病に苦しむのだ。

怖い怖い放射性同位元素をなめてはいけません。、子供がかわいそう。今からでも遅くはありません。がれきは返して現地で埋めましょう。ともかく焼くのではなく埋めるのが一番。そもそも焼却すること自体が再度放射性同位元素を気化させ呼吸器侵入を可能にして、わざわざ害を大きくしてしまいます。母なる大地の心臓にかえしましょう。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北九州瓦礫焼却反対最後のあ... | トップ | 北九州瓦礫焼却反対最後のあ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事