統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

令和6年度診療報酬改正の衝撃、医療現場から

2023-12-25 01:19:55 | 時事ニュース

医療崩壊の始まり、働く人がいなくなる

診療報酬が改正されました。

本体0.88%上げですが、薬価が0.96%下げられ実質わずかですがマイナス改定です。

ことも有ろうに診療所では賃金上昇のさなかでありながら0.25%の下げになります。

もはやこれからの医療はどうやりくりするかではなく、どう逃げるか、副業をするかという事になると思います。

開業医の寿命は70.8歳、平均時間外労働80時間越え

開業医の収入はばらつきが有ります。収入が苦しい開業医は閉院となる可能性が出てきました。

収入が多い所でも楽に稼いでいるわけでは有りません。時間外労働80時間後はもう法律違反のようなものです。在職死亡では即労災ですが、開業医師にはありません。

45時間でも産業医の面接が労災に慎重な企業では行われます。

実際私の先輩どころか同級生や後輩の開業医がどんどん死んでいます。

毎日死ぬかかもしれないと思って働いています。

それは勿論、大阪の心療内科の放火殺人事件ではなく、過労死の事です。

医師会長の「心が折れる」のあいまいさ

医師会は自己表現が上手くありません。

同情を買おうとするとかえって逆効果になり、相手のザディズムを引き出します。

事実を言えばよいのです。開業医は命を削って、人生の時間を犠牲にして働いています。

時間外労働を80時間以上して収益率が下がれば大変です。

高齢の開業医はお金より時間が欲しいに決まっています。

当方では事務員募集を1年半労基署に掲げていますが、応募は誰も有りません。

人件費高騰の折、これは取り下げます。看板も2か所取り下げました。

胃カメラもスタッフがいないし利益が出ないので、やめて中古で売り払いました。

患者を減らさないと自分が「危ない」です。

医師会はこういった医療の現状を率直に表現すればいいのですが・・・

これはもう薬業界のストライキか!?

薬が有りません!

私の診療机の上には無いクスリと無くなる薬の状況の張り紙で一杯です。

風邪薬はほとんど在りません。後発品も有りません。

もはやもうからないクスリは本気で作っていないようです。

今コロナ前より患者数は変わらなくても1,5倍働いている感じです。

診療中に発熱外来が始まると、看護師が防御着を着始めますが、

心療内科の診療中にそれを見るとまたかと嫌になります。外は寒いし!

それで薬が無いので大変です。薬価の切り下げもきついので、医師が自由に使える薬は少なくなるでしょう。

患者が多くなればますます薬が無くなるでしょう。

セレスタミンよお前もか!

昔子供が食事性のアナフィラキシーによくなっていたので、一刻を争う時にセレスタミンを緊急に使っていました。

これを使うと救急車を呼ばなくても良いから、いつでも使えるよう冷蔵庫にいつも張り付けていました。

一作年から養蜂をしています。

ミツバチにすでに5回刺されましたがアナフィラキシーにはなりません。

しかしまだオオスズメバチに刺されてはいません。

これはミツバチとレベルが違うので私が刺され異変が起こった時にのすぐ飲めるようにしてます。

 

いずれにせよ、薬が無い、人がいないではもう医者も丘の上の河童です。

私は将来は養蜂家に転職するつもりです。

そのうち若い医者は日本を出てアメリカに行きます。

アメリカでは若い日本人医師の年俸は40~50万ドルと聞いています。

医療介護福祉を抑制して行けば誰もいなくなります。

実際産業医で企業に行くとすでに医療事務を止めて転職している人を見かけます。

看護師も13%看護師を辞めていると聞いています。

ただもう祈るばかりですね。。。

 

 

 

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劣化する医療(令和6年度医療費改正)

2023-11-24 01:29:05 | 時事ニュース

分どり合戦!

今から55,6年前、私が高校生の時に友人に言われたことが忘れられません。

彼は「人生は所詮分どり合戦だ」と言いました。

彼についてはその言葉しか思い出しません。

高校生の時私はその言葉に何か強い印象を受けました。

以後70歳を超える時までその通りだと思ってきました。

税金をどう使うかもある意味「分どり合戦」です。

高齢化と共に伸びる医療費はもはや分どり合戦の様相を呈してきました。

令和6年度医療費改正は医療崩壊につながる恐れ

今病院の8割は赤字ですが、今回の改正案ではマイナス改定の可能性が有ります。

さすがの医師会も今回は危機に迫るものがあり必死です。

実際令和4年度の医療費改正で精神療法が5%切り下げられましたが、仕事はコロナも入り1.5倍の忙しさです。

収入はかえって減っている感が有ります。

今でも毎日2~3回は防御着に着替えなければならない

プレハブまで結構外は寒いぞ!!この後は心療内科の新患で時間がかかる

他の患者さんは今日も2時間待ちです。

 

高齢で早く閉院したいが、子育て中の従業員がいるので死ぬまでやらなければならない状態に追い込まれています。

ちなみに開業医の寿命は70.8歳、60代の死亡は30~40%です。

実際後輩や同級生の開業医が死亡している状況もあり、まるで死神が後から走っている若い後輩を食いながら私に追いついてきている感じです。

たしか法句経に「我やさき 人やさき けふともしらす あすともしらす」という人生の儚さの白骨の章が有りますがそんな感じです。

そう言った感じの中、医療従事者が金銭に困れば、医療従事者は自己防衛に走り「医は算術」に変身し、

まずは人員がカットされるでしょう。給料を上げるどころではありません。

いま日本では医療従事者数は介護を含めて全労働者の13.5%です。900万人います、家族を含めると相当なものです。

これらの人が困窮すれば経済にも計り知れない影響が出るでしょう。

医療医従事者は馬鹿々々しくなり他産業に逃げて、医療劣化のしわ寄せは患者にも来て、ある意味では医療崩壊です。

金の切れ目が縁の切れ目

以前私が企業の産業医をしていたころ笛や太鼓で迎えられましたが、

バブル崩壊、リーマンショックと会社が傾くや態度が一変しました。

リストラ時代に突入し社員の見方をする産業医は会社にとっては目の上のたん瘤です。

社長、総務部長、事務長と辞めれコールでした。もちろん昇給などほとんど在りません。

金の切れ目が縁の切れ目だと、心から学ばせて頂いた時代でした。

そのころ病院でバイトをしていましたので、病院に来るとほんとに心からホッとしていました。

やはり利益一本やりの企業と違って、医療従事者は愛というか精神的なレベルが高いと思っていました。

食客的立場の病院からリストラされる

しかしながら小泉首相の十年間の医療費抑制、さらにそれからも継続で医療も厳しくなりました。

そして私もそのほっこり病院からリストラされました。

そこでは患者を診るだけでなく、人材紹介までしてやって高く評価できる食客的仕事もしていたのに、

病院の経営が苦しくなり、余分な人材はカットであっさりと食客待遇でもある病院から首にされたのです。

また友人がガンになり6か月後の厳しい治療を乗り越え治り復帰したとたんのリストラ宣告です。

オイオイ、これでは病院も企業よりひどいぜという感じでした。

最近は仕事が無い先輩などから「非常勤で雇ってくれないか」という電話も有ります。

高齢の医師は開業していなければ仕事が無く経済的に困る医師もいます。

大学に長くいたりすると老後のお金が有りません。

これからの医師は若いころからお金に敏感でないと老後はキツイかもしれません。

金の切れ目が縁の切れ目、医療の世界も貧すれば根本は企業と何の変りもないのです。

衣食足りて礼節を知る(貧すれば鈍する)

医療従事者がこれ以上貧困になれば精神的に激変します。

やがて患者に波及し日本人の心は疲弊する。

病期になったらなった時にとか自分は病気にならないと思っている人がいますが、

なった時は想定以上の悲劇です。やはり予防が大切です。

医療従事者が貧して鈍したらもっと悲劇になります。

もう薬も有りません

私の机の前に貼られた警告

薬が有りません。長い医師の生活でこんな事はありませんでした。

これはあくまでも私の勝手な予測ですが、民間薬局が買い占めて処方薬が作りにくくなっている。

あるいは薬会社がもうからない製造ラインは放棄し始めたのではないかと思います。

もう長期間続けられている薬価切り下げの影響は骨髄まで来ているのではないでしょうか。

以前はもらっていたカレンダーやボールペンさえ薬会社からはももらえず。

タクシー会社やガス会社が立派なカレンダーをくれます。

もう薬会社にも貧すれば鈍する時代が来ているのではないでしょうか。

若い女性の自殺が増えている

皆さんは近年自殺が増加しだしたことはマスコミ等でご存じと思いますが、

特に若い女性の自殺が目立ちます。

今日たまたまかたずけていたら、自殺した患者さんから貰った花束に添えられた手紙が出てきました。

本当に現在心療内科精神科医療は厳しい所に有ります。

精神療法は下げられましたが、切ったり貼ったりするのが医療だけではありません。

病が重く診療を待つことも、苦しくて出来なくなる患者もいます。

だから診療を今までの1.5倍の速さでやりますが、キツイキツイ!

わたしは長時間労働面接を良くしていますが、初めて知りました。

きついのは仕事の時間が長いかではなくその人が仕事を急いでいるかどうかです。

自分の診療体験を通して知りました。

 

うつの方は自殺しないように参考にしてください

 

コロナでは儲けたという見方はしないでほしい

コロナで儲けたお金で賃上げをという話も有りますが、

何か考え方がおかしいのではないでしょうか。

以前担当の老人ホームがコロナのクラスターになり大変でしたが、

大学病院に行った一人を除いて50人以上を全員助け隔離期間終了になりました。

当時入院できず、ほとんどホームで治療しました。

高齢多忙睡眠不足の中自分も罹るかもしれないのに、儲けだけではエネルギーは出ません。

この他にも学校の校医や公務員などの高ストレス面談なども有ります。

以前は日曜当番、土曜の急患当番も有りましたが、医師会に高齢だからと泣きついて今年から免除してもらいました。

開業医の寿命が70歳のゆえんです。もうはるかに超えてるぜ!!

神よ救いたまえ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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おみくじロボット

2023-09-06 10:54:24 | 時事ニュース

ずい分福岡市に差をつけられた北九州市ですが、TOTOやロボットの安川電機の発祥の地です。

おみくじロボット

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地震の活動期

2023-05-06 00:24:10 | 時事ニュース

困難な時代

先日はブログの終わりに地震のインスピレーションを紹介しましたが、

愛知県あたりのような気がしたのですが能登半島とは思いませんでした。

いずれにしてもユーラシアプレートが押し込まれているようですね。

糸魚川静岡構造線より左、中央構造線より上が危ないかと思います。

駿河トラフから力を受けるとやはり名古屋辺りは注意が必要かもしれません。

北部九州に新日鉄が出来たわけ

明治時代石炭の次は製鉄産業が盛んになりますが、

軍需産業としては製鉄所は大切で、最も地震のない所に建てられました。

確かに1901年以来北九州は大きな自信がありません。

扇は付け根の揺れは小さいが先端の揺れは大きい

プレートのの入り込み口から遠い所は揺れが小さく、ひび割れ位しか入らないでしょう。

しかし先端が弾けるとと扇の先端のように大きな揺れになります。

能登半島もどちらかといえばプレートの付け根に当たりまだひび位です。

いずれにしても日本の太平洋側の地震は大きいものとなるでしょう。

幸い東京はまだ当分は大丈夫のようですが、

日本の地震は活動期に入り、困難時代が続くでしょう

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セキュリティは家の問題だけではない(迫りくる医療に対するサイバー攻撃)

2023-02-19 09:14:00 | 時事ニュース

月刊保団連の今月の雑誌に恐ろしいことが載っていた。

サイバー攻撃など対象は一般のお金持ち企業の問題かと思っていたら、

ことも有ろうに弱者救済に頑張っている医療にも身代金対象になっているとは驚きだ。

昔と違って近頃の犯罪は相手を全く選ばない。

地獄を知らない人たち

すべての悲劇は多くの人が死んだら無になると思っていることです。

死んだら全てのものが消失し無になる。生も無く、罪もなく罰もなく、苦も楽も感覚が何もなくなるのだから、この世はやりたい放題生き放題!!

という感じで生きている、だから色々な犯罪も起きている。

以前書いた「天国に行く方法12か条」の最初が「1.死んでもあの世があることを知る」であるが、

これを知らないともう話になりません。やりたい放題罪を犯し放題。

未だに地獄にいる人の辞世の言葉

露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢(豊臣秀吉)

散々悪いことをして(例えば甥秀次とその一族女、子供を39人を処刑した)、

そんな悪どい人生、それがはかない夢と言っていることが無知すぎる!

しかし潜在意識が自分の行くところをすでに知っており、うつ状態になっている。

既に死に前に潜在意識は自分が行くところを知っており、表面意識にも恐怖と不安が生まれてきている歌である。

人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如く也(織田信長)

人生は短いのでやりたい放題やって充実した人生を送った方がいいというようなタイプものである。

しかし短いからどう生きるかが重要なのである。

「10.この世に生まれるのは霊格を上げる修業と使命を果たすこと(この世をユートピアにすること)」

信長はがはこれから大きく外れている。

この修業を実践している比叡山の修行僧こそを200人殺してしまう!

坊主1人殺しただけで7代たたる。悪人でも坊主は殺したがらない。本能的に知っているのだ「あの世を!」

彼の言う「下天」とはまさに地の下、地獄の底である。

こういった人たちのドラマがあたかも英雄のように、

毎年テレビで放映されるのは如何なものだろうか!?

 

そう言えば信次先生は徳川家康は天国にいると言っていた。

このようにあの世が無いと思い込んでいる人は、死の恐怖の逆転でこの世で大暴れしてしまうのである。

プーチンもそのような人間である。自分がガンで死ぬのであれば、何やっても構わないと思っているので、本当に核も使い兼ねないのである。

生にとらわれれば正しく死ねず、死にとらわれれば正しく生きることが出来ない。

生死を解脱し輪廻転生を乗り越えるためには、せめてはまずあの世があることぐらいの気づきが欲しい。

ひろがるランサムウェア被害

今病院どころか小さな診療所までもがサイバー攻撃を受け多大な手間を損失を被っている。

人を助けている者の足を引っ張り被害を与え身代金を請求する。

その結果として患者に害が及ぶのである。

医療系は直感型文系感情脳なので、左脳型のコンピューター的理論思考は苦手である。

ですから医療系の人助けグループは、理系の悪人からはまるで赤子の手を捻るようにやられる!

セキュリティを業者に任せてもそこに理系の悪人業者がいるので完璧にサイバー攻撃防御の手抜きがある。

要するに医療系は騙されやすいのである。

セキュリティにはお金がいるが保険点数では請求出来ないので、これまた経済的な困難もあるのである。

日本はセキュリティの意識が低い

先日クリニックの近所で交通事故が起こり、当事者の意見が異なりもめて警察がクリニックの警備カメラを見せてくださいと言ってきた。

事故現場は映る範囲ではないが、警備カメラに事故を起こした車の動きと時間が載っていた。

200万画素しかないカメラ映像を見て「これはよく映る。すごい!」と警察が驚いていたが、

警察はどんなカメラを使っているのかと不安になる。

後日専門家が画像を切り取りに来たが、犯罪の増える今、日本の警察は大丈夫だろうかと不安を感じる。

自宅の警備カメラは400万画素で音も聞こえる。

 

 

私は死ぬまで紙カルテ

これからは医療は受難時代だ。

時代が悪くなるばかりで患者も多いが収入は少ない。身代金など払えるはずもない。他狙ってくれ!と言いたい。

おまけに東海南海大地震が来たら多くの電子カルテが機能を失い。

暗号化しているものさえ消えるでしょう。身代金払ってもデータは帰らない!

心療内科で一日63人なんて恥ずかしい!

こちらは人助けでセキュリティの事を考える暇と意欲もない。

 

だから私は未だに(神)カルテ( ^ω^)・・・続く

 

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