山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

季節は友を呼ぶ

2022年08月03日 | キノコ採り

 本日はお休み。前々回のキノコ山探索から1週間あまりが過ぎたので、季節が進んだのではないかなと考えて、本日も出かけてみることにした。例によって、日の出時刻に合わせて出発する。

 前回とは大違いで、おそらく昨日以前から泊まりがけで訪れている登山客の車が、かなりの台数駐まっている。いよいよそういう季節に入ったのね。

 このキノコ山、登山道にほど近いから、こういう風物からも季節の変化を感じ取ることが出来る。

 車から出ると、メジロアブがまとわりついてきた。これも、夏の風物です。いつもの防虫薬を素肌にかけて、予定外なんだけどカッパを身につけることにした。

 身支度を整えている脇を山ガールの2人組が通り過ぎていく。「元気だなあ。」私には真似出来ません。周辺部の斜面を上り下りするだけで十分です。

 のんびりと準備を終えて歩き出して暫くすると、先ほどの2人組に追いついてしまった。マタギ以上にのんびり進むようだ。私の装備に気付いた1人が、

「あら、何か採れるんですか?」

「ええ、キノコの下見です。」

「なんていうキノコ?」

「トンビマイタケって言うんですよ。」

「マイタケとは違うの?」

「あれは、秋に出るキノコで、こちらは真夏に出るんですよ。」

「そういうキノコもあるの?」

とかなんとか話しているうちに別れて、先をめざす。

       ブナの木漏れ日が気持ちいい

       ワカランタケ

 前回よりもキノコの種類が増えつつあるようですね。

       これはヒラタケ

 いい吸い物の具になりそうなので戴いていきましょう。

 でも、その先、ターゲットにしていたトビタケの木は空振り。尾根沿いのチチタケも皆無。まあ、仕方がないかな。

 尾根を下って戻り始めると人影。さっきの山ガール?じゃないな。と思って近づくと、なあんだ。

A氏でした。

「そろそろだと思ったんだ。」

「うん。でも、まだ早いみたいだね。」

「暑くなりはじめたばかりだからな。」

「2度目の梅雨明けから3日目ってとこか?」

「来週かな?」

「また連絡する。」

と言葉を交わして、一緒に山を下り始める。

 途中、腰を下ろして休憩中の山ガール達にまた逢った。

「ええっ、もう帰るの!?」

「まだ早かったみたいです。」

「キノコ採りって、そういうものなのね。」

「はい。お気をつけて。」

       夥しい数の赤トンボが舞っていた(里へ下りる準備か)

       花盛りを迎えた紫陽花の回廊を歩く

       森の中に朝日が差し込み始めた

 今日も暑くなりそうですね。収穫は少なかったけれど、季節の変化を楽しむことができました。季節の変化は、アブや赤トンボだけでなく、人間も動かすようです。

 山ガール達もマタギも、そしてA氏も季節に誘われて集合したということでしょうね。

 山の神様、また季節が進んだら遊びに来ますね。

 今日も、ありがとうございました。