本日の山形は真夏日。
こういうイメージ(まだハスは咲いていません)
日中いっぱい審判をしてきたので、帰宅するとヘロヘロ。
カーッとロックの日本酒(これ、すごく旨い!)を飲んで一息つくと考えた。
「こんな日の夕食は、刺身でしょう。それも、何てったってカツオのタタキだ!」
ここまでの発想は、いいよ。でも、それからがあまり宜しくなかった。
ネットで、各スーパーのチラシを検索する。その中で、『カツオ』の売り出しがうたわれている店を見つける。で、その店に電話をかける。
「すみません。そちらでカツオのセールをやっているって書いてあったんですけど、1匹とか半身で買うことは出来ませんか?」
「ごめんな。うちではどの支店でも、ブロック売りは禁止になってるんだよ。」
へええ、そうなのか。次の店。
「うちではOKだよ。でも、今日仕入れた分は全部捌いちまったから、明日以降だな。」
なるほど。時間帯が遅すぎたか。もう夕方だし、仕方がないな。
で、なにげに台所に行って妻にこの話をすると、プンプンしだして、
「先に聞いてよ!今日は、お父さんのためにカツオのサクを買ってきてたのよ!」
だって。
こいつは、すみませんでした。なんと、同じことを考えていたとは。『以心伝心』じゃないですか。・・・発想はよかったんだけど、連絡が不十分だったってことか。
早速、冷蔵庫の中を見る。
腹側と背側のサクでした
おおっ、なかなか良さそうじゃない。これはですねえ、
ポクポクポクポク チ~ン
≪皮のないカツオタタキ≫
普通に考えたら刺身です。だから、半分は、普通に刺身にしようと思います。でも、今回、作りたかったのはタタキなんです。で、この際、確かめたかったこともあったので、やってみることにしました。
下ごしらえ・調理の部
・背側の身は、素直に刺身にします。
※平造りにして並べてみました
・残ったサクに塩して
・串を刺します
全面に火を通していくと
脂身がはぜ始めます
・冷水でしっかり冷ます
・水気を拭き取って
・こちらも平造りにしました
・ニンニクを薄切りに
※刺身にもタタキにも合います
・ゴマ油と醤油でヅケ汁を用意
※こちらもかなり旨いっす
この先、夢中で食べてしまったため、画像がありません。とても旨かったです。
一応、皮なしのタタキについて解説。タタキの旨さは、カツオの皮を焼くことによる野趣というか、うまみを楽しむことが一番の楽しみと言ってよいのだと思います。何てったって、お魚は、皮周辺が一番旨いのだから。
今回は、それがない。でも、結構と言うか、かなり美味しいんですよ。理由は、多分、カツオの表面を焼いたため。これによって、カツオ独特の臭みが、かなり軽減される。これが、タタキが美味しいもう一つの理由だと思うんです。自分としては、この辺を目指してみました。
おかげで、家族一同、夢中になって食べてしまいました。
いやあ、それにしても、先走って買いに出かけなくてよかった。おかげで、カツオタタキの奥深さの一端に触れることができた感じ。この考え方は、他の魚にも使えそうな気がします。
ありがとうね、妻よ(ケンカにならなくて良かった(^_^;))。