お魚料理も、ここまでは順調。さあ、多分、次が最大の関門です。なんてったって、
デーン
このお方が、相手です。マタギも、お相手するのは初めてです。初めてとは言っても、料理は決まってます。
≪あんこう鍋≫
なんてったって、あんこう様がお相手だったら、まずは、これでしょう（e24さんの予想、当たりでした）。さあ、今回のクライマックス。鍋将軍との対決です。
下ごしらえの部
それにしても、どこから手を付ければいいのか分からないんだけど、調べてみると、あんこうには『七つ道具』というものがあるらしい。それは、白身・皮・ヒレ・卵・エラ・肝・胃の七つの部位で、鍋の必需品なのだそうだ。
殆ど全部じゃない。だったら、全部を生かせるように捌いてみましょうか。
・表面をタワシで洗って皮に切れ目を入れて剥がしてみました
※牙が鋭くて痛いので、口と言うか牙は切り落としました
※身に沿って皮を剥いていくとかなりきれいに取れます（タコの皮剥きに近い）
※途中で胸びれが邪魔するので、包丁で切り離しました
おお、アンテナと言うか、提灯がありましたよ！
胃の中から美味しそうなスルメイカが出てきました
（お食事の邪魔したみたい。ゴメンね）
途中は省略します。ただ、分かったこと。この魚、中骨とあごの骨は強靱だけど、それ以外は、上品な白身とコラーゲンの固まりだということ。
・食べやすい大きさに切り分けてサッと湯がいて水にさらします
プルプルです
・血抜きした肝を刻んで鍋で炒ります
２０ｇぐらいでしたが大切だと思いました（これぞ料理のキモ）
・お酒で溶いた味噌を足して炒め続けます（凄くいい香り）
・トータルで８０ｇの味噌に１ℓ強の水と、酒醤油各１／２カップ、みりん７０ｇ、顆粒だし適量を加えます
・ニンジン１／２本、ネギ１本、白菜２枚、しらたき１袋、豆腐１／２丁、ハナビラタケ適量を加えて煮ます
※殆ど出なかったんだけど、アク取りもすべきでしょう
いい感じになりましたよ
美味しくてあったまる！
始めに拝顔したときは、どうなることかと思ったんですけど、すごく優しい料理に仕上がりました。『七つ道具』のそれぞれの部位が、それぞれの旨さを発揮するんですね（残念ながら卵はなかったけど）。
これで、ひと山越えたぜ。
さあ、次のお魚君達も美味しく料理しますから、待っててね。