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山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

山散歩 ああ~、リフレッシュ!

2023年08月18日 | 日記

 明日は、久しぶりのお休み。天気予報を見ると、日中はかなりの高温になりそうだが、朝に雨が降る心配はなさそう。

 これは、何はさておいてもお出かけでしょう。

 何と言っても、勤務の立て込みもさることながら、ゾンビ化による自宅待機にお盆参りにと、なんだかんだ連続したため、1か月以上も山に出かけていないのだ。

 仕事からの帰宅後、準備に取り掛かる。

 日の出時刻が、午前5時近くにまで遅くなってきているので、目覚ましは3時20分にセット。ここまではいいわ。

 ただ、久しぶり過ぎて、何が必要で、何が不要か分からない。

 ちょっと落ち着いてから考え始めると、当たり前のことが見えてきた。

 最優先すべきなのは、当然、『命』でしょう。

 そう考えると、自ずから準備物が決まってくる。

 足回り、よし。服装、よし。害虫・害獣対策、よし。水分・栄養補給、よし。当然、暑さ対策も、よし。

 ここまで来ると、グッと余裕が出てくる。

 収穫に備えてのナイフとか、袋とか、記録用のカメラとか・・・。GPSまではいらないよね。なんてったって、今回は、久しぶりの山歩き、いわば足慣らしなんだから。

 翌朝、予定通りに出発して『キノコ山』に向かう。

 さすがに、お盆の登山シーズンは終わったようで、登山口の駐車場は閑散としていた。

 身支度を整えて、山に分け入る。

       美しく透明な渓水

       一つ目の小沢

 ここで、首に巻いた手ぬぐいを渓水につけて巻き直す。

 ああ~! 冷たくて気持ちいい!!

 

       小滝の渓を渡って上流へ

 恐ろしいことに、小さな渓を渡るだけなのに、息が切れる。運動不足が身に染みる。

       まだ残っていたエゾアジサイ

       夏キノコのチチタケも、ちょっとだけは生えてたけど・・・

       秋を告げるミズコブ

 なんだか、夏を通り越して秋に向かおうとしているような気がしてくる。

 だって、登っても登っても、本命の夏キノコ、トビタケの気配が全くないんですよ。

 まあ、A氏からの事前情報で、ある程度予想がついていたんだけど、あきれるほどの空振りでした。

 

 それでもね、良かったこともありましたよ。 僅か2時間の山歩きで、吹き出してきた汗とともに、身体に溜まっていた悪いものが、みんな抜け出てしまった感じ。

 ああ~、スッキリした!

 ・・・これは、気分だけね。運動不足の身体は、ヨレヨレ状態で車に戻りました。

 

 帰宅後、ほんのちょっとだけ持ち帰ったミズコブを

       出汁醤油和えにしていただきました

 ああ、久しぶりの山遊び。そして、山の幸。

 山の神様、ありがとうございました。

 もう少し、季節が進んだ頃合いを見て、また遊ばせてくださいね。


冬瓜の餡かけ、ご馳走様でした!

2023年08月14日 | 日記

 「おはようございまあす!」

今日も元気な向かいのM氏の声だ。

「はあい。」

「今朝はよ、これ成ってたからよ。食ってけろ。」

「いつもご馳走様です。ん、これは?」

「冬瓜(トウガン)だ。いやんばいして食ってけろ。」

「んだが。ありがと様な。」

 M氏は行動派だ。山菜やキノコシーズン以外にも、自分にノルマを課して動き回っている。このところは、夏野菜の収穫に朝から出掛けているようで、そのおこぼれを戴いている感じだ。先日のハナオクラを食べたと思ったら本日はトウガンだと。ありがたがるだけでなく、いろいろと見習っていきたいものである。

 さて、トウガンの料理ね。

 妻がため込んでいるレシピ集を紐解いてみると、ありました。これは、マタギがプリントアウトしたものですね。でも、作った記憶が全く残っていない。料理したのは、だいぶ前のことということだ。まあ、ゼロからのスタートという気分でやってみましょう。

 作るのは、トウガンの鶏肉餡かけ

 下ごしらえ・調理の部

 ・非常にかわいらしいのだが、剛毛に覆われていたので、たわしをかけて洗いました

 ・縦に真っ二つに切ったらワタと種をスプーンでくり抜きます

 ・ピーラーで皮を剥いていって第一段階終了かな

 この辺の下ごしらえは、流石にウリ科。スイカやカボチャでの経験が大いに生きます。

 ・調べてみると、煮崩れしやすいと書いてあったので、ちょっと厚めに切り分けてみました

       幅1cm強のいちょう切り

 キュウリの親分のような爽やかな香りがしてきます。

 ・鶏もも肉1枚250gを薄切りにしてトウガンと一緒にヒタヒタの水で煮ます

 ※沸騰すると鶏肉からアクが出てくるので丁寧に掬い取ります

 ・野生の勘で酒醤油みりんを各100ml加えて煮込みます(まあ、丁度かな)

 ※トウガンは800gありました

 ・沸騰したら落し蓋をして弱火にして10分間煮込みます

 ・いったん火を消したら、片栗粉と水各大さじ2を混ぜ合わせて再加熱

 ※沸騰とともにとろみがついて出来上がりです

       本日の夕食です

 なんと申しますか、癖がないんだけど、鶏肉出汁と餡のとろみが尾を引く美味しさとでも言ったらよいのでしょうか。大変結構でした。

 お盆で再度帰省した息子も喜んで食べておりました。

 それにしても、いつもいつも、新たな素材を提供してくれるM氏、ありがとうございました。

 すぐお返しできるものはないけど、キノコシーズンが来たら、また、遊びに行きましょうね。


秘湯探訪(滑川温泉)2

2023年06月03日 | 日記

 せっかく温泉に来たのだから、当然、温泉を楽しむ。

 ここで一番親しみやすいのは『岩風呂』かな?

       宿からサンダルに履き替えて道を辿る

       森と渓谷の中に温泉が現れる

       男女別に脱衣所があるけど

 この時間に入ってくるのは男性だけ。

 宿の入り口にある看板を丁寧に読むと、

       基本的には混浴なんだけど、いろいろ配慮しているようです

 いずれにしても、

       渓流の音を楽しみながら くつろぐことが出来ました

 2日目の朝、『檜風呂』に浸らせていただきました。

       岩風呂よりも渓谷に近いお風呂です

 少し温度が高め。K氏は、

「岩風呂でゆっくり浸かっている方が好みだね。」

と語っていましたが、マタギは、こちらの熱さも好みかも。

 かなり、まったりとした時間設定の旅なので、宿の周りを何度か散歩しました。

       可愛いニャンコがいたんだけど、

 写真を撮ろうとしたら顔を背けられました。

 宿の周辺は、さすがに高所。

       コバイケイソウや

       シラネアオイが

 雑草のごとく、あちらこちらに咲き誇っていました。そして、

       こちらもレアな、エゾタンポポ?

 はっきりとは分かりません。でも、やっぱり自然探索は楽しい。欲タガリが欲を捨てて、こういうウォッチングもいいもんだね(嘘)。

 さて、渓谷の方に目をやると、

       やっぱりここは

       渓水が

       岩を滑って

       流れ下る

 まさに、『滑川』じゃあないですか。美しい。

 滑川温泉、いい場所を教えてもらいました。

 K氏、今回の旅の企画、本当にありがとう。

 また、遊びに出かけようね。


秘湯探訪(滑川温泉)

2023年06月02日 | 日記

 定期の診察が済んだところで、かかりつけ医のK氏が話しかけてきた。

 「ところで、マタギよう。〇月〇日と次の日、空いてない?」

「ん?・・・〇日は午前勤務だから夕方からなら空く。次の日は、OKだよ。」

「んじゃあよう、この日使って滑川温泉に行ってみないか?」

「はあ!?」

 このところのコロナ騒動のため、外食はおろか、外泊なんてもってのほかという状況が続いてきたし、自粛もしてきたのだが、よもや、かかりつけ医からこんな話が持ちかけられるとは思ってもみなかった。

 まあ、コロナも5類扱いに格下げされたし、お互いワクチン接種は万全なんだから、ちょっと出かけるぐらい問題ないかな。

「ところで、K氏の所では、コロナの診察ってやってるの?」

「うん、やってる。ただし、感染の恐れがある患者は、院内には入れないし、防護体制をとって対応してる。」

「そうか、大変だね。」

「やっぱり、死亡率は高くなくても、感染力は、インフルエンザよりずっと強いからね。他の患者さんに迷惑をかけるわけにはいかない。」

 おお、ちゃんとお医者さんやってるじゃないの。

 実は、K氏は、高校時代の同級生で、付き合いも非常に長く、半世紀にわたって一緒に釣りに出かけたり旅に出かけたりしてきた仲なのだ。

「奥さんは、行かないの?」

「こういうの全然興味ないから、誘わない。」

彼女とも、多少の面識があるから、さもありなんというところだ。

 じゃあ、久しぶりに二人旅に出かけてみましょうか。

「OK、じゃあ、詳しいことは、近づいたら連絡しましょう。」

話がまとまったところで、帰宅して滑川温泉について調べてみた。

 18世紀の前半に地元の郷士によって発見された秘湯で、一軒宿。海抜800mを越える高所に湧き出る源泉かけ流しの湯とのこと。豪雪地帯のため、11月から4月までは閉鎖される。

 現在は、普通の観光客も受け入れるが、もともとは湯治場として栄えてきた場所で、今も自給自足で長期滞在する湯治客を受け入れることができるそうだ。

 で、K氏は、湯治客コースを予約したんだって。つまり、自給自足で楽しむってわけね。

 望むところよ!

 そして、約束の日が近づいたころ、メールが届いた。

 

 ・山の上、谷間の温泉で、戸外で食事で寒いので、対策お願いします。

 ・夕食で食べる自分の分のご飯(白めし)は、持参お願いします。

 ・当日、買ってほしいもの。

   〇牛タン300g 牛肉 カルビやサガリなど、合計600g

 ・アルコール 焼酎は用意します。ビールは途中、コンビニで買う予定です。

 

 おお、いいじゃん!寒さ対策は何とでもなる。足りないものを強いてあげれば、日本酒とウィスキーを追加するぐらいかな。

 そして、当日。

 合流、積み込み、買い出し、全て済ませて滑川温泉に向かう。県南の米沢市までは、高速を使って、超簡単に辿り着けたのだが、そこからの山道が結構長い。

 ワインディングロードだが、全て舗装されているので、普段通っている山菜採り場への道に比べれば、大したことはない。しかし、とにかく長い。それはそれとして、走っていて、少々驚いたのが、

       森に響く歌声

 ウグイスやツツドリの声は予想の範囲内だったんだけど、エゾハルゼミの大合唱が、早くも森中に響き渡っていました。やっぱり、今年の季節の進みは早い。

 国道を離れてから30分ぐらい?延々と走り続けると、ついに見えてきました。

        やっと着きました

       なかなか整備が行き届いている感じ

       温泉の目の前に、立派な滑滝

 温泉の名前の由来はこれかな?と思ったんだけど、言い伝えでは、発見者が川で滑ったからということらしいです。

 で、案内されるままに部屋に行くと、

       灯りとテーブルだけの部屋

 念のために言っておくけど、普通のお客さんのためのお部屋は、すごく綺麗で行き届いているらしいんですよ。我々は、湯治客用の『一番安い部屋』を予約したから、こういうレトロな佇まいに浸ることが出来るのです。更に、

       これが、炊事場のガスコンロ

 なんと、10円入れると、10分間だけガスが使えるんだって。結局、お湯を沸かすために1度だけ使ったけど、貴重な体験でした。

 もちろん、部屋には何もないから、

       コンビニで買ってきたビールと酒を飲むだけ

 思い起こすと、K氏との旅は、いつも大体こんな感じ。何十年たっても変わんないんだよな、二人の習癖は(奥さん、行かないわけだ)。

 ただ、夜だけは、特別バージョンになりました。今回買い出しした肉が活躍します。

       炊事場では迷惑がかかるので、屋外で

       BBQパーティー!

 こういう湯治場の使い方もありっすね。これは、K氏のアイディアに拍手!

 風呂場に行き交うお客さんたちが、非常にうらやましそうに見ていく姿が、印象的でした。

 話が長くなってきたので、この辺にしておきますね。

 続きは、また明日。


なんだか嬉しいご褒美

2023年05月01日 | 日記

 山菜料理の自転車操業が続いている真っ盛りなのだが、ちょっと嬉しい出来事があったので、ブレイクタイム。

 二か月ほど前に紹介した日記に、『山形ふるさと観光検定』というものがあった。

       こんなやつです

 かなり面白そうだったので挑戦したら、合格してしまった。合格証は、その場でもらえたんだけど、おまけがついていたんですね。

 『合格した方には、抽選で山形の名産品や旅行券をプレゼント』というもの(あとで見直したら、合格してなくても応募できるコースもあることが分かった)。

 これも面白そうだったので、応募しておいたんですよ。そうしたら、

       こんなパンフレットとともに

       おお、当たったの?

 くじ運のないマタギにしては非常に珍しい出来事です。

 嬉しくなって、即座に引き換えはがきを投函しました。

 それから、何の音沙汰もないまま日々が過ぎ去り、今朝。

 玄関のベルが鳴って対応した妻が、

「何か届いたわよ。」

 

       何やらでかい箱

 Ama〇onでこんな買い物したっけ?覚えがない。

 恐る恐る蓋を開けてみると、

       お煎餅がいっぱい

 ああ、あの時の景品ね。

 広げてみると、壮観です。

       テーブル一杯に広がる煎餅の山!

「これ、食べ切れないわね。」

妻は、何やら送り先の算段を始めているようです。

 マタギとしても、異論はないんだけど、この中で『つまみ』になりそうなものを一袋だけゲットしておこうかな。

 それにしても、ふっふっふ

 これは、普段から、山形の魅力をアピールし続けてきたマタギに対するご褒美なのではないでしょうか。

 海山の神様からのプレゼントかな?

 勝手にそう決めて、しばらく喜びに浸ろうと思います。

 これからも、山形の魅力発信に努めたいと思いますね。どうぞよろしく。