goo blog サービス終了のお知らせ 

山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

春なのに(鶏と刺身)

2023年04月21日 | 日記

 本日は、珍しく昨日に引き続きのお休みとなる。

 しかしですね、山遊びを堪能した翌日に、また山というのは、台所事情を考えると難しいんですね。

 だから、海遊びを予定していたんですけど、波2mだって。完全にアウトじゃん。

 仕方がないので、常備菜の補充のために近所の山に出かける。フキノトウ採りだ。

       山桜が満開

       嗚呼、美しき哉

 あっという間にフキノトウを採り終えたので、久しぶりにMT川方面に向かってみることにした。

 トンネルを抜けると、

       川にかかる鯉のぼりたち

 おお、ここでもやっていたのね。春の元気を集めたような景色をしばし楽しむ。

 でも、やっぱり・・・。

 見るだけっていうのは、マタギの性に合わないのかもしれない。何らかの目的に向かって行動していないと落ち着かないんですねえ。

 そんなマタギの性分を見透かしたように、家で待ち構えていた妻が、

「お昼、お願いします。それと、ちょっと買い物に出かけてくる。」

と言っていろいろ買ってきましたよ。

 根ワサビがたっぷりあるんだから、それを美味しく消費するための刺身を各種。しかし、最大の理由は、息子がちょっと立ち寄ったから。ご馳走を食べさせて元気づけたいという気持ちだろう。

 それに加えて、鶏モツと砂肝もある。こちらは、普通に考えれば、お弁当を中心とした常備菜を追加したかったから、ということかな。 

 望むところよ!

 なんだか、元気が出てきたぜ!

 昼食用の蕎麦を茹でて食べた後は、クッキングマタギがフル回転です。

 まずは、≪もつ煮込み≫から。

 ・レバーとハツのそれぞれを切り分けて、血合いを抜いたら

 ・しっかり湯がいてアク抜き

 ・鍋に移したら酒100、醤油75、みりん50ml,砂糖30gとを加えて

 ・強火で煮込みます

 ※時々揺すりながら

 ※放っておいても、意外と溢れません

 この間に、砂肝を準備。

 ・食べやすい大きさに切って

 ・ショウガの千切りを準備

 ・タマネギ1/2個ぐらいを薄切りにしたらスタンバイOK

 ・もつ煮込みが間もなく煮詰まります。火を弱めて、頃合いを見て消火

       一丁上がり!

 次、行ってみましょう!

 ・砂肝も茹でると、かなりアクが出ます

 ・ごま油を敷いた中華鍋で玉ねぎを炒めたら、砂肝とショウガを合流させて

 ・塩とあらびき胡椒と顆粒出汁をかけたら軽く炒めて、醤油小さじ2を回しかけて馴染んだら消火

       はい、2丁上がり!

 続いて、刺身行ってみましょう。

       マグロを平造り

 ・真鯛は薄造り

 

 ・ホタテも薄切りにして

 ・ワサビの皮を削り落としたところで力尽きた

「ワサビ、(私が)やっておく?」

「頼んだ。」

 ここで、メンバーチェンジ。

 マタギは台所を離れて、のんびりと風呂に入らせてもらいました。

 春なのに、魚が躍り、山菜が萌えいずる春なのに、ろくに遊べなかった本日でしたが、息子の帰省と、妻が買ってきた食材のおかげで充実しました。

 毎日、天気の神様と山の神様と海の神様と台所の神様が微笑んでくれるわけではないからね。八百万の神様達のご機嫌を伺いながら、一日一日を楽しんでいきたいものです。それにしても、本日は、

 満足じゃあ!


日本海散歩

2023年03月22日 | 日記

 侍ジャパン、ドキドキハラハラのメキシコ戦を乗り越えての決勝進出、おもしろかったあ!今回のWBC、なんでこんなに面白いのだろうか。豪華メンバーが揃い、それぞれが活躍しているということもあるんだろうけど、今回の逆転サヨナラの場面を見て感じたのは、チームワーク。お互いを信じあって、励ましあって、役割を果たし、喜びあえる、それこそ正真正銘のワンチーム。惹きつけられますねえ。

 今日の決勝、結果もさることながら、これまで通りの爽やかな絆を、そして感動を味わわせてもらいたいものです。

 

 市内の雪は、ほぼ消えたし、山間部の雪だって例年以上に減っている。何と言っても、気温が例年よりもずっと高い。先日の降雪もあっという間に消えたから、大勢に影響はなさそうな気がする。

 だったら出かけてもいいかな。深夜の峠越え。

 山形の春の訪れには、地域によって大きな時差が付く。冬場の豪雪と、起伏の変化が大きいためだ。

 場所によっては、1年間雪が消えずに残るところもあるし、早々に雪が消えて緑に包まれる地域もある。

 で、その中でも最も春の訪れの早いのが、庄内地域。海沿いで海抜が低いから(海流の影響もある)、内陸部よりも早く春が訪れる。

 マタギとしては、もう遊びに行きたくてうずうずしているのだが、ちょっと厄介なのが深夜の峠越えなのだ。路面の積雪と凍結が怖いんですよ。

 ただ、明日の夜は、それほど気温も下がらないようだし、降雪の予報もない。だったら、行ってみましょうか。目覚ましをセットし眠りにつく。

 翌朝、午前3時半出発。目的地は、最上川河口。山菜シーズン開幕前に、タコ釣りを楽しむことにしたのだ。

 情報通り、本日の峠道は、凍結もなく安心して通過することができた(ただし、『夏タイヤでの通行禁止』が続いてた)。約2時間かけて、最上川河口に到着。

       夜明け前の最上川河口

       いつもより少し波が高い

 遠目に見ると、防波堤の『曲がり』が波しぶきをかぶっているように見える。そのせいか、先行者が誰もいない。西風が少々強い。予報では、波高1.5m。この地では、進むか退くかの境界線レベル。

 ま、とりあえず進んでみて、危なかったら引き返しましょう。

 荷物を身に着けて出発。・・・問題の『曲がり』に到着。大丈夫みたいですね。進みましょう!

       雲は少し厚いが、鳥海山のすそ野が見える

 やっぱり、雪消えは例年より早そうですね。月末には、山菜採りも楽しめるようになるかも。

 釣り糸を垂れて、海底の感触を確かめながら、先端に向かってのんびり進んでいく。

       雲の隙間から朝日

 夜明けだ。久しぶりに朝日を浴びることができただけで満足してしまう。

       防波堤の先端が近づいてくると海の色も変わってくる

       山肌に日差し

 山も夜明けを喜んでいるような気がする。

       確かに少々波は高かったが

 タコのアタリと思えるものは無し。それでも、気持ちの良いひと時を過ごすことができました。

 やっぱりですね、内陸に住んでいる人間にとっては、海は憧れです。水と波と水平線とに触れただけで、超気持ちいい!

 タコちゃんには、一昨年以来会えていないんですけど、まあ、いつか出逢えるでしょう。本日はこれでおしまいにします。

 日本海散歩、楽しかったです。

 海の神様、また遊びに来ますね。


なごり雪の日

2023年03月19日 | 日記

 本日は、朝から勤務。いつもの朝よりも空気が冷たいので、防寒用の厚手のジャンパーを着て職場に向かった。

 途中、土曜日なのに、たくさんの小学生が登校する様子が目に入った。

 ああ、卒業式なんですね。

 そういうシーズンなんだね。多分、ここまでの3年間は、コロナで別れの会を催すことも、言葉を交わすことも禁じられてきたんだと思う。学校も、ようやく正常な姿を取り戻しつつあるんじゃないかな。寒い日になってしまったけど、しっかり卒業生を見送っておくれ。

 さて、職場に着いてしばらくすると、

       雪が舞い始めましたよ(見えるかな?)

なごり雪というやつですね。  そして、

       あららららら

 さらに、

       あちゃあ~

 さっきまで、ここでツグミが新芽か何かをついばんでいたんですよ。それが、あっという間に冬景色に逆戻りしてしまいました。

 勤務を終えて帰るころには、降雪もピークを過ぎた感じだったけど、車には雪が5センチぐらい積もっていました。

 これは、別れのなごり雪というものでしょう。お別れの日に、空も泣いているのか、花吹雪の代わりに雪を散らしてくれたのか・・・。どういう訳か卒業式の日に雪が降ることって、山形では結構多いような気がする。

 さて、帰宅してみると、我が家の周りも白くなっています。

       椿の羽衣

       ようやく咲き出した馬酔木にも雪のベール

 花たちもさることながら、一昨日、冬眠から目覚めたクジャクチョウやヒョウモンに出会ったばかりなんです。ちょっと可哀そうだけど、自然界は、そんなに甘くはないということですね。

 ピーン!

 ここで、欲タガリモード発現

 家に戻って、パソコンの電源を入れる。

       アメダスを見ると

 なーんだ、意外と増えていないじゃないですか、積雪深。しかも、降雪は局地的。

 ついでに、

       峠の降雪状態

 おお、これなら少なくとも峠越えはできるぜ。

 これなら、春の山遊びへの影響はそんなに大きくなさそうですね。

 そうです、なごり雪というのは淡雪。すぐに消えるんですね。そして、

 春が、また一歩近づいてくることでしょう。

 とってつけたように、

 卒業生の皆さん、おめでとうございます。輝く未来に向かって羽ばたいてください。マタギも、海山に向かって羽ばたきます。


雪わたりスキー

2023年03月13日 | 日記

 昨日の夜勤の帰りに空を見ると、見事な月夜だった。『冴えわたる』とは、正にこのこと。月光が肌に刺さるようだ。

 ということは、明日は『かた雪』になりますよ。

 北国に住まない人たちは、『かた雪』という言葉を知っているだろうか。

 春が訪れ、日中の気温が上がると、日差しと気温のために、雪が溶け始める。それが、今夜のような空気の動かない月夜には、再び固まって締まる。この状態が、『かた雪』だ。

 そんな日は、普段だったらズボズボ足をとられてしまうような雪原も、自由自在に歩くことができる。

 宮沢賢治の童話、『雪わたり』その様子が描写されている。

『かた雪かんこ、しみ雪しんこ♩ キックキック、キックキック・・・』

マタギも、同じ東北の内陸に住んでいるから、その楽しさがとてもよく分かる。本当に自由に歩けるのだ。

 よし、明日もスキーに出かけましょう!下界の雪はとっくに消えてしまったけど、山には、たっぷり雪が残っているはずだもの。

 ただし、早朝は、雪が固く締まり過ぎていてスキー向きではない。日が射して、雪面が少し緩んでくる時間帯が一番楽しめるはずです。日中は、20℃近くまで気温が上がる予報だから、その前。午前8時台辺りがベストかな?ワクワクしながら眠りにつく。

 翌朝、予報通りの晴れみたいです。早速、荷物を積んで出発。

       まだまだ雪だらけ。だけど、沢の流れが顔を出していました

 

       もちろん、沼には誰もいません

       水面が顔を出し始めた場所もあります

 これでは、危ない。もうワカサギ釣りはできませんね。

       整地をやめたクロカンコースの脇からも地面が

       これは、フジの鞘ですね。春を感じて割れたのかな

       沼の色も変わってきましたよ。薄氷ですね

       水辺には近寄らないけど、それ以外なら自由自在に歩けます

       木の幹周りの穴も大きくなってきましたよ

       ここは、ただの雪原。好きなように歩けます

       雪はまだまだ深いんですけどね(標識の位置、わかります?)

 キックキックトントン、キックキックトントン

 気持ちいい!

 雪わたりスキー、本当に楽しかった!

 今シーズンのゲレンデやコースの整備は、とっくに終わったみたいだけど、スキーは、まだまだ楽しめそうですね。

       下界は、うっすらと霞んでいました。春霞かな?

 山の神様、天気の神様、また遊ばせてくださいね。

 ありがとうございました!


山が呼んでいたから

2023年03月09日 | 日記

 スキーもおしまいとか、来シーズンもよろしくとか言っておきながら、その舌の根も乾かぬうちに、また滑りに来てしまった。

 だって、

       あまりにも良い天気だったんだもの

       四方の景色が遍く見渡せる素晴らしい好天

 ここで遊ばなけりゃ、もったいないってもんだ。それこそ罰が当たる。

 朝、急遽準備を整えて出発。駐車場には、本日も誰もいない。まあ、シーズンが終わったんだから当然と言えば当然でしょう。

 ただ、誰もいないゲレンデの用具を整理していると思われる職員の方がいたので聞いてみた。

「スキー場は、もう終わりなんでしょうね。」

「ああ、終わりだよ。だけど、ラングは、まだ暫く滑れると思うな。」

「ありがとうございます。」

整地を中心とした、コースの管理は終わったけれど、積雪のあるうちは滑れるということでしょう。ここからは、完全に自己責任ということだ。望むところよ。

 コースに入ってみると、踏み固められた圧雪の上にうっすらと新雪が積もった絶好の状態です。前回のアイスバーンよりもはるかに滑りやすい。それにしても、なんという美しさよ。

       春の気配漂う雑木林

       日差しがまぶしい

       ワカサギ沼には誰もいません

       釣り人の置き土産かな?

       ジュンサイ沼にも人っ子一人なく

       カラマツの隙間から差し込む日差しも美しい

       動物たちの足跡も増えてきましたね

       アカマツ林すら幽玄の気配

       青空に飛行機雲

       蔵王の主峰も本日は良く見えます

 ああ~、気持ちよかった!

 もしかしたら、山は、冬型が緩んだこれからの時期が一番きれいなのかもしれませんね。

 前言撤回します。

 山の神様、タイミングがうまく合ったら、また遊びに来ますね。

 また、よろしくお願いいたします。