お座敷都市開発

計画性のない箱庭的乱開発でおうちの中が増々カオス。

国鉄キハ35系気動車…扉、今度は微妙に凸です。

2014年06月30日 05時01分16秒 | レゴ(オリジナル)
微妙なレリーフ扉…の応用です。117系用に買ったタンのトレイン窓ハーフが少し余っているので、旧一般色のキハ35とか丁度いいな…と、去年から脳内ビルドしていました。

最近の作品では、解像度を上げる…という目標は達成したのですが、序所に側板の「のっぺり感」が気になるようになってきたので、もう少し色々表情を出せないかな、という思いの、ネク~スト第一歩です。

地味な題材なので食指は動きにくかったのですが、模型として見ると、なかなか見所の多い車輌です。何より同系列1輛でもOKで、混結どんどこウェルカムなフレドリーさに心はホットです。

窓表現とか、一連の流れから抜け出していない感じですが、電車じゃないので結構新鮮だったりします。旧一般色が懐かしく、車内の匂いや、カランカランと心地良いエンジン音が蘇ってきます。



先頭部をズームイン。外吊り式の扉と上部レールを、0.5プレート飛び出させてみました。レール部分は、天地方向にあと1プレート積み重ねたいところですが、客用窓との兼ね合いで、これが限界です。まぁ、そんなに違和感は無いですけど。

ドア下は、車輌限界内に納める為に薄くなっています。この薄い部分を0.5プレートの飛び出しにして、上部をさらに0.5プレート分の厚み…つまり、側板よりも1プレートの飛び出し…という事も考えたのですが、緻密感を損ないそうだったので見送りました。



恒例の構造図。前記事の凹扉構造と考え方は同じで、0.5プレートの後退に1プレート足して、0.5プレートの凸にしています。

室内幅は4スタッド+1プレートに広がるのですが、長さが4スタッドしか無いので、PF用バッテリー(長さ:8スタッド)は入りませんね。受信機だけなら入りますけど。

客用窓部分は、例によって箱根細工状態なので…まぁ、PFでの動力化は無理ですね。混結する相手に依存です。両運転台のキハ30を作って単行運転とかは無理です。9Vなら大丈夫ですけど、動力台車、持ってないし。



水平シリンダーのDMH17Hエンジン他、床下機器に萌えます。キハ35は、燃料タンクの後方にトイレ用の水タンクがあるのですが、スペースが無いので省略しています。この辺が40ポッチ長スケールの「ちょっと足りない感」を実感する所です。

キハ35系列は、本来、戸袋窓に当る部分も開閉出来る構造なので、桟が横一直線に揃っていて美しい。…というか、普通に窓を開けて頭でも出してようモノならギロチン並に危険なので、実車は少ししか開かない仕様ですけどね。自分が涼を取るつもりなのに周囲の人に涼を提供…って洒落にならないですよw



キハ35(手前)と、トイレ設備の無いキハ36(奥)。前述のように水タンクの有無を表現出来ないので…まぁ、タレ流し管だけ付けておきました(笑)。今では考えられないですよね…黄害(笑)。

客用扉、微妙に凹む…のテストです。

2014年06月29日 00時38分36秒 | レゴ(アイデア・その他)
制作中の117系と旧3000系で成しえなかった表現、扉の凹みをテストしてみました。%3794(1x2プレート中央ポッチ)などを使って0.5スタッド(ポッチ)後退させる…というのは、以前からよく使われている方法ですが、たて組ヨコ組を駆使した写植…じゃなくて、箱根細工的精緻な作品になってくると、相対的に、どうしてもそこだけ解像度が低くて大味な感じがしてきます。

で、もうちょっと鉄道模型的な表現に近付ける為に、0.5プレート(=0.2ポッチ)後退させる表現を考えてみました。画像を見れば「なんだぁ…」ですが、まぁ、そういう事です。支持部を含む扉側の2プレート+1スタッド(=2.5プレート)=4.5プレートで、車体側の2スタッド(=5プレート)との差分を後退分に充てる…というものです。

まぁ、ライトセーバーを穴に突っ込むとか、クリップでつかむとか、そういった自由な位置調整が出来る方法もありますが、黒子(支持部分)のボリュームは変わらないと思います。均一な位置決めが調整無しで素早く出来る…というメリットは、同じ作業の繰り返しが多い鉄道車輌では大きい筈です。


40ポッチ長車輌への応用例です。テスト用のドンガラなので、何という形式でもないです。コイルバネ台車とか、冷房準備工事とか、扉部分にラインが無いとか、色々分割民営化直前の国鉄的なセコい仕様に見えますが、気にしない。

車端部から扉まで6スタッド、扉間8スタッド…と、113系と同じ割り付けですが、なるべく簡単な順組構造になるように、トレイン窓を使っています。

これは予想外だったのですが、この程度の画像でも、沓摺の表現として各扉の足下に入れた灰色部分(1x4タイル)に微妙なハイライトが入って、もの凄く良い感じになります。

タイルなので、肩部分がプレートよりも甘いアール仕上げだから…というのも手伝って、薄いステンレス板で作ってある実物感が、偶然出てしまった…という感じです。

ディティールとしてはなかなか良い結果が出そうですが、引き換えに制約やデメリットも結構あります。

(1)扉部分の室内幅が4スタッド未満になるので、PF機器設置はその他のエリアに限定される。
 →作例の3扉車では、客室部分の床面を8×4スタッドとしているので、PF用バッテリーボックスはここに設置出来る。ただし、この部分は室内補強が必要な複雑な組み方は出来ない。

(2)扉部分の塗り分けに制約がある。
 →少なくとも、この組み方で117系はアウトです。115系3000番台新車時等の青帯広島塗りならOK。末期色も勿論OK(笑)。答えは一つでは無いので、塗り分けによって、組み方を考える楽しみはありますが…。

(3)側板5ブロック+2プレートとした場合、扉直上の幕板が1プレートしか残らない(トレイン窓ハーフ使用の場合)。
 →本来なら2プレートは欲しいところですが、やってみると思ったよりも違和感は無いです。

713系にはそのまま応用出来そうです。115系3000番台だと塗り分けはOKですが(扉部分に最初からラインがありませんからね…)、客室部分は117系と同じ組み方で黒子だらけになってしまうので、PF機器機器設置は無理っぽいですね。

色々問題はありますが、技術的な引き出しを肥やす…という事で。

発売間近!…#60051(レゴ シティ トレイン 超特急列車)の改造を予習してみた。

2014年06月19日 00時55分00秒 | レゴ(製品レビュー)
動力ユニットと1x2x2パネル取り用…という不純な理由で#60051(レゴ シティ ハイスピードパッセンジャートレイン)
を予約しているのですが、予約したらしたでセット自体に興味が湧いてきて、ちょっと待ち遠しくなりますね。気分が盛り上がってきたので、バーチャルですが…先に組み立てた気分になってしまおう!…と、ナィスーな閃きがあったのですが、LDDを立ち上げてガックリ…先頭部の一体パーツがまだデータ化されていなかった…なんだよw

まぁ、やりたかったのは、中間車のバリエーションを増やして長編成にする…なので、先頭部分はみんなが持ってる、終売間近の#7938(レゴ シティ トレイン 超特急列車)っぽくアレンジしてみました。まだ33%offで買えますね。でも、あくまで今回は#60051主体の企画なので、白色にアレンジしています。

製品ではモノクラスのビジネス特急っぽい作りです。まぁ、オトナ買いして長編成にするのはお約束でしょうが、中間車だけをリピートしても退屈なので、一足先にいろいろ遊び倒してみましょう。



まずは基本。製品の中間車をLDDを使って起こします。たぶん、コレでだいたい合ってると思います。白ブロックは1x6しか使われていないですね。合理的ですが、組替え好きにはちょっとアレです。まぁ、今回は、手持ちのブロックを使って改造する…という意図なので、セット内のパーツだけで組替えが出来るというものではありません…念の為。



ハイデッカー(左)と、サロンカー(右)。外から見てすぐに分かるように、ハイクラス…JRで言うグリーン車…は、ハイデッカーにしてみました。内装パーツは製品のものをそのまま使う親切設計ですが、ここだけはオリジナルのシートを自作しても楽しそうです。

右のサロンカーは一見ダブルデッカーに見えるデザインですが、フロアレベルは一般車と同じで、吹抜けになっています。内装パーツは取り敢えず製品のままにしてありますが、内部がよく見える車輌なので、インテリアの造り込み甲斐がありそうです。京阪3000系の余韻があるので、ここはダブルデッカーにしてもいいのですが、セットに入っているトレインプレートを使って、誰でも出来るカンタン改造!…という事と、パーツ的な敷居を上げると、参考にも何もならないので、今回は、レゴを趣味としている人なら、パーツ箱に入っているだろう汎用パーツだけを使った親切設計です。



先頭車は#7938をベースにして、機関車タイプにしてみました。初期のICEやTGVのようなイメージです。白いスロープは、パーツショップでも比較的簡単に買えると思います。床板は製品のままですが、先端顎部分の白い特殊パーツは#7938からの流用です。まぁ、セットに入っているカッコいい流線型の一体パーツでいいような気はしますが…そこはお好みで。

窓を1x2グリルブロックに変えていますが、無ければ普通の濃灰ブロックでもいいと思います。

2輛目の車輌は半室荷物車です。

カンのいい人はもうお分かりでしょうけど、ここで紹介した2輛で捻出した窓用パネルを、サロンカーで使う…という訳です。あくまでも、なるべくリーズナブルに。まぁ、カンブリにお願いすれば、今は結構安く大量に入手出来るみたいですけど…窓パネル。良い時代になったものです。



最後尾は運転台付き客車、動力無し…という、車輌にアレンジしています。トレーラーを動力車で挟むのではなくて、プッシュプルタイプの編成にする事によって、同じ形の車輌を造らなくてもいい…という、趣味本位な構成にしてみました。Tc車ですけど、サービス電源確保と、集電のバックアップという意味で、こちらにもパンタグラフを付けるのもありだと思います。



編成を俯瞰で。24ポッチ長でも、6輛になるとなかなか優雅になりますね。2セット買っても、屋根パーツが少し足りなくなるような気がしますが、手持ちのパーツを足せば、そんなに苦労せずに何とかなるでしょうか。「各自工夫のこと」…と、有り難い言葉を添えておきます(笑)。


  


レゴ シティ ハイスピードパッセンジャートレイン 60051:34%off ¥ 12,272 通常配送無料

レゴ シティ トレイン 超特急列車 7938:33%off ¥ 13,054 通常配送無料 …そろそろ終売?この値段で買えるうちに!

今月の廃車…

2014年06月18日 11時44分19秒 | レゴ(アイデア・その他)
・クモヤ791-1
・ED500-901
・ED77 901
・サロ110-900番台(湘南色)

<大型トラック等>
・GROVE TM2700トラッククレーン(シャーシ:日野ZR300)
・日野TCタンクローリー車
・いすゞ エルフ マイパック 移動図書館車

去年のJAMに参加した鉄道車輌は、591系を除いてすべて廃車にしました(あっさり)。まぁ、今から考えると、自分的には設計が古いので…というのもありますが、京阪旧3000系を造る為のベース素材になってもらった…というのが一番大きな理由です。

8幅規格の働くクルマ系は、流石に作品自体が古いので、もう展示の機会は無いだろう…という事で。もう7年も前の作品です…月日の流れるのは早い。パーツは全然劣化していませんでした…新品のようです。



まだ記事にはしていないのですが、ED77はPF機構をすべて車内に納めた、自走出来る量産型の設計が出来ているので、HG版として復活の予定です。

この901も気に入っていたのですが、完成を急いだ為に設計が煮詰まっておらず、パーツの浪費が激しかったのです。PF機器を車体内部に入れる事が出来ず、機関車なのに自走出来ないというのが最大の欠点です(笑)。AWAZOさんの車輌にユーレイ役になってもらって、会場を走り回っていたのが懐かしい…。

クモヤ791も、会場では意外にウケが良かったのですが、前面窓後退角の表現を発見する以前の積分的な表現だったので、まぁ、CADから設計し直すつもりです。40ポッチ長車体の検討用…という、本来の役割は充分に果たしたと思いますので、成仏パス発行でしょう。

サロ110-901(湘南色)は、黙って関山さんの155系に紛れ込ます用に造ったお遊びの車輌ですが、32ポッチ級の良さを理解する良い機会だったと思います。制作予定の113系編成の中に40ポッチ長のHG版サロ110が入っているので、グレードアップして復活する…とも言えます。

ED500-901は8年ぶりの復活で、今回はちゃんと動力車として造りました。RC規格…という一体成形の使いにくいユニットを乗せていますが、出来てしまえばPFよりも扱い易い物なので、JAMの後に立命館の学際でも活躍しています。8年おきに復活する…という周期が出来てしまったので(笑)次回の制作は2021年です(笑)。忘れてたら誰か教えて下さいね。

レゴで遊んでいる気がしない…

2014年06月17日 05時01分01秒 | レゴ(オリジナル)
今年はユルく117系だけ持ってJAMに行こう…と思っていたのですが、いざ準備を始めると…まぁ、先の記事にも書いた通り、設計変更で中途半端にパーツが不足していて、注文するにしても、送料とか色々勿体ないので…ついでに次に制作予定のモノから適当にピックアップして、ある程度の数にしてから…とセコい事を目論んでいたら…。

まぁ、去年から気配はあったのですが、京阪神急電とそのライバル私鉄がいつの間にやら盛り上がっている感じなので、手持ちのストックを考えても、京阪3000系のプライオリティーが高いだろう…と。117系の次は、国鉄繋がりで113系を作りたかったのですけどね。

まぁ、スタートが遅かった…という事で間に合わなくても仕方が無い…最悪来年でいいや、と、甘い事を考えていたら、いつの間にかJAM以外にも色々締切が設定された世界に巻き込まれていた…という、あぁ、いかんいかん、急がないと時間が無い。

まぁ、LDD(CAD)とエクセルとカンブリという、三種の神器が無かったら、この短期間で完成させよう…という発想すら無かったですけどね。おかげでこの2週間、ヘロヘロですわ(笑)。早起きしたわけでも無いのに、毎日朝の新鮮な空気を味わっているのです。ホトトギス、カラス、ツバメ、シジュウカラ…鳥の鳴き始める順番で時間が分かるようになってしまいました。

CADデータのチェック、修正、パーツリストへの反映、あと、コストダウンの為に、手持ちパーツとの調整を行う為に、倉庫化してしまっているレゴ部屋をひっくりかえしたり…と、なんか、もう「レゴで遊んでいる気がしない!」…のです。おまけに、この期に及んで存在しないパーツで設計してしまっているのを見つけたりするので、油断出来ません。

スケジュール的に、購入したパーツの不足分や変更をフィードバックしている時間は無いと思っておいた方がいいので、リスト作りに緊張感が漂います。安全マージンを取り過ぎるとコスト上がっちゃうし…。



ほとんどコンピューター上での処理ばかりですが、CADだけでは分からない所もあるので、手持ちのパーツを最大限活かして実物検証も(「も」…かよw)しています。117系の先頭部では、実際に組んでみるとポッチで接続されていない…といったミステリアスな事も、実際に起こっていますからね。

さて、3000系の中では、一番気になるダブルデッカーのバスタブフレーム部分。ここは、ちょっとチャレンジャーな構造なので、一度組んでみないといけません。LDDの自動書き出しインスト通りに、普通ではありえないトンチンカンな順番で組んでいきます。

バスタブ部分の天面がタイルになっていますが、この上には、横組の窓が乗ります。そのタイルは、客室ドアの沓摺りの際まで伸びているので、腰板とは…接続されていません(!)…実際には側面から1ポッチ入った新灰の1x8タイルに2ポッチ引っかかっているだけです。

…整理して書くと、両端の通常床部分と、ダブルデッカー部分は、上記のタイルで接続されているだけです。あとは窓も幕板も独立していて、屋根は両端部分しかポッチ接続されていない…大丈夫か?

まぁ、これが、先に記事に書いた「クラッシャブル構造」の正体です。

比較的しっかり接続されている両端と屋根は大丈夫だと思うのですが、バスタブ部分が抜け落ちそうな気もします…的な感想ですね。ダメそうなら内部を補強出来そうなものですが、PF機器がいっぱい&横組テンコ盛りな構造なので、補強材が入る隙がありません。まぁ、PF機器を入れると、その接続も補強になるような気もするので、大丈夫かな…かな? …かなぁ。

脱線した時はそれぞれコロンっと塊ごとにバラバラになるので、修復はラクラクな快適生活の筈です。

まぁ、気になる所はまだあるけど、キリがないのでもういいや(笑)。パーツ発注、FIXです。…あとは届いたパーツを組み立てるだけ。9割方は完成したようなものですね。…気分的に。

…まぁ、まだ、全然カタチになっていないのが、ほんのちょっとだけ、気になるのですけど。