左官屋ルークの日記

一左官職人が愛犬「ルーク」の名を借りて、本業の左官職や趣味、家族愛について語る。

無心に削る

2013-08-21 19:34:09 | 本職

古くなってすす汚れた無垢の玄関ドアをサンドペーパーで無心に削る

軍手も破れ指の爪まで削れる

ルークは左官屋だが塗装も行う

実は、左官職より先に塗装・外装関係の仕事を覚えたからだ

今から38年余り前、親父の後継ぎを志願し、親父の経営する「ルーク工業」(仮名)に就職

しかし、腕利きの左官職人は何人もいる

しかも左官職人になるには本気だしても10年はかかる

毎日手元だけ

さすがに6年も手元やれば左官材作りのプロにはなれる

職人:お前の作る材料さ最高だぞ

ちょっとはうれしいけど、所詮手元

そんな頃、親父の勧めで外装を覚えることになる

もちろん、左官職も同時に覚え、どうにか左官職人と言われるようになった

こんな経緯で今も建物の下地からお化粧に至るまで全部こなすことができるようになった訳だ

今は亡き親父に感謝

無垢材は再生できていいね!