左官屋ルークの日記

一左官職人が愛犬「ルーク」の名を借りて、本業の左官職や趣味、家族愛について語る。

珪藻土の悩み

2008-05-31 14:17:53 | 本職
イヤー・・・久しぶりの投稿だな。ブログネタが無かったわけでもないが、ちょっとこの世界から離れてしまった。思えば3年前からブログを投稿し続け、この5月に初めて無投稿になったわけでだ。我ながら不覚である。

特に理由はないが、気が付いたら5月が終ってしまった、てな感じかな。でも理由を一つあげるとしたら、連休もできないぐらい仕事が忙しく、精神的に余裕がなかったのかもしれない。言い訳はここまでで本題に入ろう。

5月に着工してた現場は、低層住宅ながら比較的ボリューウムがあった。外壁はオール左官仕上げ、そして内部も7割がた左官仕上げだったのだ。工期がなく、木工事も遅れ気味で大工さんにプレッシャーかけながらの作業だ。おまけに内部は珪藻土だから、やりにくいのなんのって最悪

珪藻土は性質上完全に乾燥硬化するまで、ちょっと触っただけでも傷がついてしまう。あっちこっちに「塗り立て注意」「触ると傷が付きます」「しばらく触らないで」といったような貼り紙を貼りまくった。みんなかなり注意してくれたけど結局十数か所は補修したわけです。「これは左官の宿命なのだ」と自分に言い聞かせながら、予定の期日までやり終えたのだ。

でもね、珪藻土最高にいいです。引き渡した後、ちょっとした補修に行ったとき感じました。かなり空気が違います。クロスの部屋は何となくビニールぽい臭いが充満してたけど、珪藻土の部屋は爽やかで自然な空気でした。左官屋だから宣伝するわけではありません。ホント違うんです。

作業は大変だったけど苦労したかいがあったな~。 

独り言:この記事、6月の、しかも下旬に書いたけど5月があまりにも寂しいから5月に投稿したことにしよっと。へへへ