歴史好き歯医者のひとり言~ 昨晩、BS-TBSで「吉田類のフランス大紀行第2部」を放映しておりました。 舞台は、バスク地方とノルマンディー地方。 バスクというと、イベリコ豚、世界一の美食都市サン・セバスチャンに代表されるスペイン・バスク地方を思い浮かべますが、フランスとスペインにまたがる肥沃な山岳地帯は、フランス・バスク地方においても食は芸術でした。スペイン同様売りはハムのようです。 フランス・バスク地方の人はベレー帽をかぶる習慣があることを知りましたが、基本、フランスの軍隊、特殊部隊はベレー帽をかぶりますので、特別な感慨はありませんでした。 ちなみに、フランシスコ・ザビエルはスペインのバスク出身です。 そして、言わずと知れたノルマンディー。 歴史、文化、多言を弄する必要はありません。 ノルマンディーといえば、牡蠣を思い浮かべますが、50年ほど前に従来の牡蠣は絶滅してしまい、日本から牡蠣を輸入して、現在それを人々が口にしている情報にはサプライズでした。 ノルマンディーを有名にしているお酒に リンゴサイダーのシードルと、リンゴブランデーのカルバドスがあります。 番組内でも吉田類さんと女性キャストの方が、樽を背にして、カルバドスを口に運びながら、風味を楽しんでおられました。 カルバドスが登場する有名な映画に「凱旋門」があります。 イングリッド・バーグマン主演のかなり古い映画でして、タイトルの如く、パリを舞台にした抒情的恋愛ストーリーです。 「これを飲んでごらん、体の中から温まるから」という有名なセリフが、まさにカルバドスの全てを表しております。 映画とでましたので、ノルマンディーを舞台にした有名どころ、3つ挙げてみます。 「シェルブールの雨傘」 「男と女」 「史上最大の作戦」 最後の、史上最大の作戦は言わずもがな、第二次世界大戦最大の山場、連合国軍のノルマンディー上陸作戦を描いた内容です。 亡国に瀕するようないかなる事態でも真実以外を報道しないことで有名なイギリスのBBCが、この作戦の時だけ、偽報を流しました。 それも、ドイツ軍が傍受することを想定の上、一瞬だけです。 「連合国軍は、カレーに上陸する」 これを受け止めたドイツ軍は、カレーに総軍を配置したところ、アイゼンハワー率いる連合国軍は、ノルマンディーに上陸したのです。 カレーで思い出しました。 そこからさかのぼること、600年。 イギリスとフランスとの間に、百年戦争が起きていました。 ドーバー海峡に面したフランスのカレーは、イギリス軍に包囲され、ついに落城します。この時、イギリスのエドワード3世は、カレー市民の皆殺しを要求しましたが、結局、6人の名士市民が人質になることで、残る市民は救われました。 上野の西洋美術館の庭に、この事件をモチーフにした、ロダンの彫刻「カレーの市民」が展示されております。 番組の最後は、お決まりのモンサンミッシェルでした。 ちなみに、ミッシェル(ミカエル)は、お菓子職人の守護聖人です。 なお、医者の守護聖人はルカ、歯医者の守護聖人はアポロニアです。 歯科でうまくまとめることができたので(笑)、この辺りで終わりにします。 あしからず。
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