食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

量的緩和

2012-04-03 05:51:42 | 日記

 毎週火曜日、3回にわたりデフレ脱却に向けての金融政策を、他山の石ならぬ有識者の論文をもって論じてきたが、とりあえずは今回で一区切り。


 以下、インターネットからの抜粋、、、、、、、、、


 問題は、今後の日銀政策である。日銀は2月14日に「物価上昇率1%のメド」を達成すると発表したが、日本語の語感で目処(メド)とは、「○○をメドに、何とかやってみましょう」と表現されるように、達成義務をぼかした言い方である。小物官僚によるいかにも姑息な、しかし滑稽な小細工ではないか。

 デフレから脱し、インフレ率をプラスに定着させるためには、お札を継続的に増刷する「量的緩和(QE)」政策が欠かせない、というのが経済学上の常識と言ってよい。米連邦準備制度理事会(FRB)はリーマン・ショック後、2度にわけてQEを実施し、ドル札を危機前の3倍以上も刷り、その水準を維持している。一国のおカネの価値は国内ではモノとの交換額、つまり物価で、対外的には外国通貨との交換額、すなわち外国為替相場として表される。ということは、理論上の円の対ドル価値とは、ドル札の発行残高に対する円の発行残高の比率と仮定してもおかしくない。現実の円・ドル相場は前述した内外の複雑な要因がからむので、理論値と一致するわけではないが、連動する傾向があるに違いない。そう読んだのは、ヘッジファンドの雄、ジョージ・ソロス氏で、彼は中央銀行の資金供給残高(マネタリー・ベース)の比率を計算して、為替レートを予想した。それは「ソロス・チャート」と呼ばれる。

 本紙でおなじみの、元財務官僚保守本流の高橋洋一嘉悦大学教授は、小泉純一郎政権時代、補佐する首相に向かって、ソロス・チャートを参考にして「金融政策次第で円高是正できますよ」と説明した。首相は「そりゃいい、でも株は上がるのか」と、いかにも政治家らしい返答が返ってきた。その通り、円安効果で株も上がる。

 グラフはリーマン前から2011年までの現実の円相場を円・ドルのマネタリー・ベース比率(ソロス・チャート)と比較した。リーマン後、急激にチャート値が下がったのは、FRBがドル札を大増刷したのに日銀が円資金を増やさなかったためだ。11年より後はドル発行残高が変わらないとして、日銀がどこまで円を発行すれば超円高から脱することができるかを示している。日銀は100兆円以上の規模で量的緩和しないと、1ドル90~100円の水準に戻せない計算になるが、現実の相場は市場の先行き予想で決まる。日銀が明確に、思い切った量的緩和政策をとると表明するだけでよいのだ。が、日銀首脳が代わらない限り無理だろう。(産経新聞特別記者・田村秀男)


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 全く関係ないけど、三宅久之さんが「 テレビタックル 」をお辞めになった。 う~ん、残念。 お疲れ様でした。