はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

新しい命

2006-06-23 13:36:48 | つぶやきあれこれ
会議に向かう途中、電話が入りました。

今朝ほど、新しい命が産まれたとのことです。

実は今日、ご両親お二人のご結婚お祝いの会を
仲間たちで企画していましたが、
予定日を一月以上も早まわる兆候に
金沢の大学病院へ緊急入院され、キャンセル。

仲間と共に、母子ともの健康に皆心配していました。


父親は関西で活躍したNPOのリーダ。
今は能登の町おこし会社に勤務しています。

母親は地元では有名な美人三姉妹の長女。
地域おこしの勉強を大学院まで行って学んだ才媛。

彼は、跡取りの彼女のうちへ婿に入りました。

これからの活躍が楽しみな
街づくり、村おこしの仕掛け人夫婦です。

街づくりも地域振興も
平和だからこそ、意味があり、できることです。


今日は沖縄戦が終結した日。

彼らの第一子が、予定日を一月以上も早く、
今日のこの日を選んで産まれてきたのでは
と思うと、なぜか目頭が熱くなってきました。


ようこそ、この世界へ。

君はこの星・地球を選んできたのですね。

制約の多いこの星の、この時代に
君は何を体験しに
どんな感情を味わいに
きたのでしょう。

君の未来が光に包まれていますように。

君の未来と、君の家庭
君の周りが幸いでありますように。

沖縄に捧ぐ

2006-06-23 03:03:48 | つぶやきあれこれ
6月23日は沖縄戦の終結の日。

そして、沖縄慰霊の日。

頭では覚えていたつもりでしたが、
その日は
不覚にも 今日 でした。


遅い食事を終え、くつろいでいると
頭の芯が急にグラグラッとしました。
「あっ。何かあった…」

とてもとても不思議で、私自身でも信じられないことなのですが、
これが起こったときは、必ずとても重要なことがあったサインのようです。

# このお話は、いずれまた
# にしましょうか。


思い立って下宿先のPCから
いつもお尋ねするブログを回るって見ると…
あぁ。
沖縄慰霊の日の記事が丁度アップされたばかりのようです。

日本四島(北海道・本州・四国・九州)の各地
(以下、敢えてヤマトと略します)を
回りながら育った私にとって
凄惨な沖縄戦が在ったことは知識としてはありました。

しかし、6月23日の印象は
正直それまであまり意識できていませんでした。


八月。

ヒロシマ・ナガサキ
そして、15日。
これらは、はっきり記憶しているのに…

恐らく私を含めてヤマトの人は
そうなのではないでしょうか

「同じ日本」と称しながら
「沖縄」には、ほんとうに申し訳が立ちません。


一口に二十万人と言ってしまってはいけない と思うのです。
判ったような気になって二十万人と聞いてはいけない と感じるのです。

平和祈念公園に並ぶ、夥しい戦死者の碑

碑…

中央の園路右手が兵士の碑
左手が住民の碑

どちらも 折り重なるように建っています。
一枚の碑に刻まれた氏名の数を読んで驚きました。
これだけのお名前が一枚の碑に。すると全体では…

ヤマトからも多くの兵隊さんがこの地でなくなっています。
今、私の住む石川県からも多くの兵士の名前が刻まれていました。

全国各地の地名も見えます。
ヤマトで遺族は多くを語っていません。
ですから、知らない方も多いはずです。

そして、亡くなった兵士に匹敵する
いえ、それを超える住民の名前…

一体、この戦で、軍は、兵士は誰のために戦い、
何を守ろうとしていたのか…

どのようにして
この犠牲がでたのか
でなければならなかったのか

園内の県平和祈念資料館で、
寂かに語られています。

それはあまりにも…


ごめんなさい。
これ以上は書けません 書きたくありません

思い出すのが嫌なのでは
ありません。


大きな話はわからない という方も、
自分の周りさえ平和であれば良い という方も

もうすこしだけ、お時間をください。

世の中が平和であっても、
家庭が平和だとは限りません。

逆に
世の中が平和でなければ
家庭を平和にするのは大変です。
(大恐慌・大災害を思い出してください)

とすると、
あなたの周りが
あなたの願い通り
平和であり続けるためには、
平和が続くことを祈り、実現するためには…

まず「世の中が平和」でなければならない
のではありませんか?

このことを忘れてはならない

そう思えてなりません。


沖縄の歴史を本格的に学んだわけではありません。

乏しい知識ですが、
かつて戦国時代もあったようです。

ところが、小さな島国だったため、
戦乱が人の世に何をもたらすか
短い時間で沖縄の人々は理解しました。

以来、戦いは最後の最後の手段であって、
それを回避するための努力をする文化へと
変えていったようです。

しかし、それは
それまでの交流・交易の枠を大きく超える異国の地から訪れ、
このような文化の価値を知らない人々には
通じなかったようです。

それが悲劇を招いてしまった。


地球上には、同じような足跡をたどった国が
少なくとも、もうひとつあるようです。

それは、
太平洋の真ん中に浮かぶ ハワイ。

山口智子さんの「反省文 ハワイ」によると
どう考えても沖縄のたどったことと同じような道を
ハワイも歩んでいるようです。

ヒロシマ
ナガサキ
オキナワ
ハワイ

人々に通ずるもうひとつのことは
自らに災いをもたらした者への恨みとするのではなく、
それを「過ちは繰り返さない」と誓いに転化されたことです。

恨みの連鎖は、悲劇を拡大するだけ

でも、そのことを一方の当事者は忘れたフリをしてよいのか
そのはずはありません。

多くの人々、
多くの地球上の地域が
このことを深く知り、理解してほしいと
願わざるを得ません。



気づくと書き始めてから3時間ほども
経っています…

何度も推敲しましたが、甚だ拙く、
恐縮します。

最後まで辛抱強く
読んでいただき、
心から感謝申し上げます。

少しだけでも、何かを感じていただければ
ほんとうに有り難く思います。