はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

冒險義塾 金澤校

2006-06-04 18:05:50 | 旅日記
銅鑼さんこと、Tさんが塾長を勤める冒險義塾金澤校の入塾式・進級式を兼ねた合宿に参加しました。塾ではみんな俗名ではなく、塾生名で呼び合います。大企業の社長さんもここではただの塾生。この塾は全国組織である冒險小學校の下部組織で、定期的に交流が行われているそうです。
医王山キャンプ場からの眺め会場は金沢の奥山である医王山(いおうぜん)キャンプ場です。ここは、市街から20分ほどの処ですが素晴らしい自然環境に包まれています。この手前にあるスポーツ公園には行ったことがあるのですが、ここは始めて。森林組合が運営しているそうです。

カリキュラム塾の授業は塾生が交代で務めます。
今回のカリキュラムは、5限でした。図画工作・社会・理科・生活・社会です。

授業は、カランカランと呼鈴を鳴らして始まりました。

生徒手帳づくり●一限目:図画工作
・生徒手帳作り
講師の和Qさんが用意してくれた印刷済みのペーパーを定規とカッターとホッチキスを使って生徒手帳を作りました。職業は聞かない約束ですが、講師は印刷関係の方のようで、いわゆるトンボを切ってあり、とても素敵なデザインです。
今回は出席されていない塾生の分もついでに作りました。
どうでしょうか?素敵な手帳になったでしょう?
インスタントカメラで撮った自分の顔写真を貼り付けて完成です。
大切にしようっと。

●二限目:社会
・映画ネタにもなった「県庁の掟十箇条」の真実
ここから、飲み物(泡の出るヤツ)の支給と開封で始まりました。
ただし、講義内容は持ち出し厳禁でしたので、残念ながらご紹介できませんが、フフフ、ニヤニヤの連続でしたよ~。
ひとつだけ。石川県の国会議員は全員与党議員です。のみならず、すべて同一派閥なんですね。指摘されて始めて気づきました。他県からは哂われている状況のようで…。政治は民度を現しています。我が地域はこういう状況なんですね…。
ネット検索で「論壇」で検索して、通常入手できる情報とは違ったものの見方を知ること、それから自分でどう判断するか、こんな見方があるのかと気付きがある事が重要であるとの指摘。その通りですね。2chでも意外な情報が上がっていることがあり、一般の報道との落差をつぶさに見ることで、報道によってこんな風に悪者が作り上げられていくのかという過程も判ったことがあるそうです。

バードコール●三限目:理科
・野鳥観察
講師は、すずめさんです。
野鳥観察の前に、野鳥を呼ぶためのバードコールを作ることから始まりました。
バードコールとは、枯れ枝に穴を開け、市販のネジをねじ込むとまるで鳥の鳴き声のような音を出します。上手に鳴らすと鳥が仲間と勘違いして近くに寄って来るそうです。それでバードコール。
ます枝を適当な長さに切り出すことから始めます。ちょっと太めの枝の方がよいとか。錐で穴を開けて、そこにネジを回しながら一旦奥まで入れ、抜いてゆくと鳥のさえずりのような音がします。何度か出し入れをしていくと、段々それらしい音になってゆきます。枝の太さ、木の種類、乾燥の程度などによって、出る音が微妙に違うそうです。
塾生一同、感動しました。午後の陽も傾き始めるこの時間は、鳥があまり居なくて野鳥観察には向かないそうです。が、塾生一同は手元のバードコールから発するさえずりでもう満足との声。それでも、一応観察にでかけます。

バードコールこんな森の中をバードコールを鳴らしながら歩いて行きます。時々、手を止めて鳥がどこに居そうか確認します。
直ぐ近くに居そうなのですが、姿は中々見えません。
そうするうち、ちょっと開けた谷間で「大瑠璃が居る」と講師のすずめさん。早速双眼鏡で確認します。
大瑠璃いた。いた。居ました。頭と背中が瑠璃色(真っ青)でこちらに向かってないていますから、胸からお腹にかけて白いことも判ります。すずめさんによると、ちょっと鳴き方が激しく、自分の陣地から出て行けと言っているそうです。一眼レフカメラを持っていた銅鑼さんがうっかりフラッシュを焚いて撮影したのを機に、飛んでいってしまいました。大瑠璃は見ようと思っても中々見られない鳥だとか。
森の散歩も気持ちよく、得した気分でした。

ダッチオーブンで料理●四限目:生活
・ダッチオーブンで料理しよう!
引き続きすずめさんが講師で、場所をキャンプ場に移動して四限目の「授業」です。メニューは鶏の丸焼き・豚のコーラ煮・蛸飯・豆乳チャウダーです。
すずめさんが用意してくれたダッチオーブンはいずれも12inchディープを4台。鶏丸は2台使うそうで、全部で5台必要です。丁度慣らしを終えた私のオーブンを入れて5台。事前調整もせずともバッチリっ!
下ごしらえした鶏をオーブンに入れるダッチオーブンで鶏丸を一度やってみたかったので、立候補して調理しました。
すずめさんは仕事柄アウトドアの指導が上手で、一人で5台のオーブン料理を采配していきます。

私のオーブンのアウトドアデビューアウトドア料理デビューとなる私のオーブンは蛸飯担当。こなれていないことを承知で、鍋に厳しいオーブン系料理を避けていただきました。有難い事です。


料理があまり得意でない男性たちは、テーブルを出したり、食事の会場準備。
反射式天体望遠鏡その中のお一人が、なんと立派な反射式天体望遠鏡を設置されています。う~ん本格的。操作をしている天坊さんは、天文台がある施設の職員。有名な方でした。


はれっとの髭面一番時間がかかる料理は、鶏の丸焼き。火からおろして蓋にほこった炭を乗せ、1時間加熱します。(四限目小見出しの写真)どちらも初めての塾生の手になるもので、どちらが美味しくできるか楽しみです。ちなみに、手前が私が調理したオーブン。(右の写真は、さらささんのリクエストで不肖小生目の髭面)

待っている間に持参した燻製器でチーズとウィンナーを燻製にします。発禁さんが立候補。昨年一年の実績がある私がプチ講師に。豚のコーラ煮に入れる予定のゆで卵も4個ほどが急遽燻製に。3回ほどに分けてやりましたが、発禁さん段々上手になっていきました。ダッチオーブンは慣らしや手入れに手間を要しますが、燻製はこの程度なら仕込みも要らず手軽なアウトドア料理です。明日、合宿の帰りに早速買うぞ~との声。果たして何人が本当に買うのやら…(^^)


程なく、給食の時間。
やはりダッチオーブンで調理したものはどれも美味しいですね。うっかり写真を撮るのも忘れて頂きました。

お月様となりのバンガローでは子供たちが親御さんたちと宿泊の様子。ナイトウォークをする際、天坊さんの望遠鏡が大人気。本職が解説しますから、子供たちも親御さんたちもラッキーです。
この写真は、望遠鏡の接眼レンズとデジカメのレンズの光軸を併せて撮影したものです。望遠鏡が良いと、普通のコンパクトデジカメでもこれだけ撮れるのですね~♪。
土星・木星も、それはそれは綺麗でしたよ。V(^^)v

●五限目:社会
・海外事業のウラ話
五限目は、最近の貿易のお話。講師の都合で最終講義となったのですが、日中ノンアルコールの時に伺うべき内容でした。詳しいお話は講師の所属の関係で、ご容赦ください。

●放課後
その夜、朝方まで推論・酔論、また酔論。
いつまで続くのか判らないお話の輪と和。
眠いのをこらえて塾長の銅鑼さんも付き合っています。

すずめさんだけ、午前5時に起きて全員の朝食:鶏の丸ごと雑炊をオーブン2台に作って仕事に行かれました。なんと有難い。こんな素晴らしい女性もパートナー募集中とか。最近の男は見る眼がないの?それとも自信がない?そういえば、この話題でも前夜盛り上がっていたなぁ。

たくさんのおもちゃが入った箱を一遍にひっくり返したかのような、冒險義塾金澤校の今年春季合宿はこうして閉校しました。

次回、夏季合宿は能登だそうです。