ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

抗インフルエンザ薬のタミフルとリレンザ

2009-01-29 09:40:09 | 流行状況
抗インフルエンザ薬のタミフルとリレンザ

 先日のインフルエンザ警報発令中にも書きましたが、群馬県の1月以降のA型インフルエンザはAソ連型ばかりでA香港型は出ていないようです。Aソ連型の多くがタミフル耐性とのことですから、抗インフルエンザ薬を処方するときはリレンザを中心に処方しています。
 耐性の問題が出る前はリレンザ吸入が上手にできないことがあるためタミフル中心でした。しかしリレンザに切り替えても意外とお母様のがんばりか吸入できているようです。クリニックにある吸入器でリレンザを吸入していった患者さんもおりますが、多くは自力で吸入できています。
 ところが、ご両親がインフルエンザで他の診療所でタミフルを処方されていて、こどもが感染してひきた小児科クリニックでリレンザが処方されることがあります。吸入できる大人が効果のないタミフルを内服して、吸入が上手にできない可能性があるこどもがリレンザを吸入しているという医者の目から見ると一見不思議な状況を目にします。もちろん、大人でもひきた小児科クリニックに受診してくださっている方にリレンザを処方しておりますが。タミフルの内服を既に開始しているとリレンザに切り替えるのはためらわれます。

 もちろん、インフルエンザは抗インフルエンザ薬を使用しなくても安静にしていれば治りますので、もし、タミフル耐性のインフルエンザでタミフルを内服していたとしても、安静にしていれば回復します。でも、せっかく使用するのであれば有効である薬を使用したいものです。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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