ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

抗インフルエンザ薬に関して

2011-01-24 13:44:34 | 日記・メモ (Weblog)
抗インフルエンザ薬に関して

 インフルエンザの患者さんが増えてきています。
 抗インフルエンザ薬は現在5種類が使用されており、主には4種類が使用されています。現在の状況ではインフルエンザと診断したら抗インフルエンザ薬を使用しないという選択肢はないと思います。それぞれの薬の長所、短所を私の個人的な意見をもとに説明します。もちろん、インフルエンザに感染しないことが重要ですが、感染してしまったときには下記からお選ぶことになります。

1) タミフル 
抗インフルエンザ薬としてはもっとも有名な薬かもしれません。
内服薬(飲み薬)です。1日2回で5日間内服します。
飲み薬ですので吸入ができないお子さんでも確実に使用できます。10歳から19歳ではなるべく控えることになっています。
(タミフルは生後1歳未満の使用については適応がありませんが、状況によって、必要に応じて使用することがあります)

2) リレンザ 
 吸入薬です。1日2回で5日間吸入します。
タミフルの内服を避ける必要のある10代の方にお勧めです。欠点としては小さなお子さんでは吸入が上手にできないことがあります。

3) イナビル
 吸入薬です。初日に1回吸入(1回に2~4吸入)します。
リレンザに比べて、初日に1回使用するだけで効果が持続します。1回使用なので飲み忘れ、吸入し忘れが起きません。欠点として小さいお子さんでは吸入が上手にできないことがあります。また、1回目の吸入がうまくいかないと効果が出ません。タミフルの内服を避ける必要のある10代の方にお勧めです。

4) ラピアクタ
 静注薬(注射薬)です。初日に1回(15分)の点滴で効果が持続します。
 点滴(注射薬)で使用するため点滴を刺す痛みがあります。他の3つの薬と比較して効果発現は早いと言われています。
唯一、1歳未満に適応のある薬剤です。(注射薬ですので、すべての病院にあるわけではないようですが、当院では使用しています)。

「「5)シンメトレル 内服薬です。1日2回で5日間内服します。A型インフルエンザに有効ですが、あまり推奨されません」」

 なお、タミフル、リレンザを使用開始した場合は解熱しても途中で中止せず、5日分全て使い切る必要があります。

ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)、BCGワクチン、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、インフルエンザワクチン、他などの予防接種ができます。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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2 コメント

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Unknown (ママ)
2011-01-25 21:42:21
子宮ガンの誤接種の事を読んで疑問に思ったことがありコメントさせていただきました。ここ数年インフルエンザのワクチンを接種していますが何度か病院を変えて接種をしました。病院によって筋肉注射みたいな所もありましたし肘の上あたりに接種するところもありましたし。特に接種する場所はどこでもいいのですか?筋肉注射は本当痛くてそこの病院には行きたくないという感じになってしまいました。
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ママさん (ひきた小児科クリニック/ママさん)
2011-01-26 10:05:56
ママさん
 コメントありがとうございます。
 ワクチン接種には様々なテクニックと理論があります。子宮頚癌のワクチンは筋注が必要です。インフルエンザワクチンは通常は皮下注射でよいことになっています。私は効果が同じであれば、安全で痛くないように接種したいと考えていますが、全く考えていない医師もいるようです。まして、効果に疑問が出るような接種であれば、痛みと出費でもったいないなと思います。
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