ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

障害速報 助手席のチャイルドシート着座中の頭部外傷 「頭蓋骨骨折、頭蓋内出血」

2014-01-21 09:35:54 | 日記・メモ (Weblog)
障害速報 助手席のチャイルドシート着座中の頭部外傷 「頭蓋骨骨折、頭蓋内出血」

 来院される患者さんでも、チャイルドシートを助手席に設置している方がいます。気がつけば後部座席に設置するように指導しています。日本小児科学会雑誌1月号に関連する障害速報が掲載されました。

 生後7か月の女児を助手席のチャイルドシートに乗せていて、前の車に衝突したところエアバックが開き、チャイルドシート背もたれ方向に飛ばされ、「頭蓋骨骨折」、「外傷性頭蓋内出血」、「右脳脱」となり、救急搬送され人工呼吸管理となり整復術が行われたものの、けいれんして、抗てんかん薬の内服をしているそうです。

 エアバックが展開すると、乳児に大きな障害がもたらされることはよく知られており、死亡例も報告されているため、必ずチャイルドシートは後部座席に設置する必要があります。

 ちなみに、この事故では後部座席に1歳の児も乗車していたそうですが、怪我はなく、事故そのものの衝撃は大きなものではなかったとのことです。

 交通事故による死亡や障害を減らすために、泣いても、あばれても、チャイルドシートを使用しましょう。そして、助手席ではなくて後部座席に乗車させましょう。自分が事故を起こさなくてもぶつけられることもあります。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

コメント (2)
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